台北一ビッグな観光夜市で、買って、遊んで、食べまくり!
こんばんは、台北ナビです!
夜の帳が下りた頃、ナビがやってきたのは台北一のデカさを誇る「士林夜市」です。ランドマークの士林市場とその裏手にある慈諴宮を中心に、街全体が夜市と化すここは、毎日がにぎやか!毎日がお祭り騒ぎ!B級グルメに、ゲーム屋台、安くてちょっとへんてこなグッズを売るお店…縁日のようなドキドキ♡わくわくを求めて、いざっ!!!
MRT「剣潭」駅を降りれば……そこは士林夜市
最寄り駅のMRT「剣潭」駅出口1の改札を出ると、駅前交差点の向こうに輝く屋台の灯り。そう、そこはもう夜市の入口です。灯りに吸い込まれるように、ぞろぞろと歩く人の波に紛れ込めば、あっという間に士林夜市に到着~!駅近でアクセス便利、歩いてたったの1分です。
眠る街が目覚めるのは17時過ぎ
一般に士林夜市と言えば、MRT「剣潭」駅と「士林」駅の間に広がるエリアのことを指します。道路上に出没する屋台は、日没と共にどこからともなく現れて、いつの間にやら店開き。道沿いの商店も日中はひっそりとしているのに、夕暮れ時からようやくシャッターを上げて営業を開始します。
日中は死んだように眠る街が目を覚ますのは17時過ぎ頃から。それでも店や屋台によってはまだのんびりと開店準備中。目指すなら18時過ぎがベターです。夜が深まるに連れて賑やかさは増していき、楽しめるのは日付が変わる頃~翌1時頃まで。とはいえ、悪天候時や平日はより早く店じましてしまうお店もあるのでご注意を。
なんたってランドマーク、士林市場にとりあえず行っとこう!
デカ過ぎる夜市のため、「どう歩こうか?」と迷うってしまうのが士林夜市のニクイさでありよさであります。まるで「自分なりの楽しみ方を見つけてね」と夜市から挑戦状を突きつけられているかのようではありませんか!では、本日はまず「士林市場」を目指しましょう。ランドマークだしね。
士林市場へ到着!
もともと1900年代初頭に慈諴宮前に立った市から始まった士林市場。老朽化に伴い2011年に建て替えられ、現在の姿となりました。レトロなレンガ造りの1階には、主に土産物店やゲーム屋台が並びます。ゲームはどれもゲーセンには決してない旧式レトロタイプ。だからこそ楽しいっ♪オトナなあなたも童心にかえって遊んじゃいましょう。これぞ夜市の楽しみ方!
エビ釣りは釣ったらその場で焼いて食べられるよ!
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金魚すくい。気分はお祭りだぁ~!!!
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なんちゃってキャラグッズが格安で買えるのも、ちょっとくすりとしちゃうへんてこグッズと出合えるのも、夜市ショッピングの楽しみです。100元前後で買えるプチプラが多いから、話のネタにオモシロ土産をゲットしちゃう??
パッと見クリソツだけど、ジィ~と見るとどこか違う、何かが違う
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ぐにゅっと握ればあなたも虜!スクイーズのボールペンは1本60元、3本なら150元
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リニューアルした美食区ものぞいてみよう!
士林市場の地下1階は美食区と呼ばれるフードコートです。100軒近いグルメ屋台の番号が並びますが、同じ店がいくつもあって、実際軒を連ねるのはその半分くらい。2019年12月にリニューアルを経て新装オープンしたばかりです。しかし、歩いてみるとあんまり変わり映えしないような……?4年ごとに変わる配置換えが行なわれたので、馴染みの店がちょっとズレた…程度の変化です。
近年の傾向としては、ジュースやステーキといった専門店以外は、台湾B級料理を集めた小吃店が増えて、どこも似たり寄ったり……という印象です。店の人はどういうわけか日本人ということを見破り、カタコトの日本語を操って呼び込んできます。押しに弱いナビは一瞬、「恐怖!」ですが、その気がないなら笑顔で通り過ぎればOK。脈がなさそうなお客さんにはそれほどしつこくありません。逆に、「始めての夜市で心配!」ってな人にはよいかも。日本語メニューはあるし、いろいろ親切に教えてくれるし、座ってゆっくり食べられるし……外国人も多いので、店の人も慣れたもの。観光客ウェルカムな雰囲気です。何より台湾ビールを置いてる店も多いんです。これ、高ポイント!
士林市場(夜市)基河路1号
17:00頃~24:00頃(店により異なる)
夜の闇に紛れ込んで、ビブグルマンを味わおう!
けれど……ぶっちゃけ地元っ子はあんまり行かない士林市場の美食区……。どっちかって言うと、台湾人でも地方の人が多いのかも?!なので、ナビも観光ムード漂う美食区を後にして、場外へ飛び出しました。レッツGO~!
もっとギラギラしてるかと思いきや、屋台の光に負け気味な慈諴宮。ココから士林夜市は始まった…
B級グルメが揃うのは慈諴宮のある通り、大南路です。士林市場のすぐ裏手にあります。麺線、台湾風ドッグ(大腸包小腸)、焼きエリンギ、胡椒餅…とにかくいろいろ、どれもおいしそう~♪
各種誘惑に悶えながらナビが目指したのは、ミシュランのビブグルマンに選ばれた「好朋友」という涼麺屋さんです。手前にも涼麺の店があるので注意して。ナビ、危うく間違えるところでした…(汗)。
ミシュランといってもビブなのでB級、夜市価格♪合わせて80元也
涼麺はニンニクたっぷりでなかなかパンチが効いた味。濃厚なゴマだれが人気の秘密かな?どうやら辛いソースも売りのひとつみたい。辛いの苦手だから、辛いソースをご遠慮したのは間違いだったのか?意外にも台湾風のやや甘い味噌汁がおいしくて、卵を入れて大正解!なんだかほっとしちゃう味なのです。ナビはこの味噌汁でビブグルマンに選ばれたのでは……と推測しました。(注:ナビの舌は既に台湾化が否めないため、皆さんの味覚と不一致があるかもしれないことを予めお知らせしておきます)
好朋友大南路31号
17:30~23:30(木曜休み)
たったの14元で味わう究極のビブグルマン
1店舗で満腹にしないで、ちょこちょこ食べ歩くのが夜市ディナーの鉄則!ということで、続いて向かったのが、同じくミシュラン・ビブグルマンの「鍾家原上海生煎包」です。蒸し底焼きの小さめ中華まんを販売しています。
もっちり皮の底はカリカリ。具材の旨味がギュギュギュッ!うまし♪
看板に「店はココだけ、支店はないよ!」と謳うように、食べるならココに来るしかないわけで…いつでも行列なのも仕方ない!メニューは肉入りかキャベツ入りの2択となります。年々じりじりと値上げしているようですが、それでも格安、どちらも1個14元。ビブグルマンの中でも最低価格か?!安すぎでしょ!店頭で1個1個手作りされた生煎包は、もち&カリっな皮をかじると、ビュッと(じゅわ~ではない)勢いよく肉汁が飛び出してきました。キャベツはさっぱり味。ぜひお試しを!
鍾家原上海生煎包小東街38号
15:00~21:00(水曜休み)
一見怖そうに見えた作業中のオジチャンとオバチャンに話しかけたら、いろいろ教えてくれた!謝謝~!
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座席あり風に見える店構えなのに、開放されているのは外の部分だけ。よって食べ歩きフードとしてお楽しみください!
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地元民おすすめのB級グルメハンティング
大北路は、「老虎堂」、「珍煮丹」、「春陽茶事」……といったドリンクスタンドが乱立している模様。タピティー飲むならココへ来ると選び放題というものです。ついでに飲み比べしちゃうとか??映えるかき氷の「花藏雪」もありました。ファッション系のお洒落な店も並びます。地元の学生さんに人気なのは、角の「満佳香」という朝ごはん屋さん。安くておいしくて、夜も19時頃までなら空いてます。
KEBUKEは佇まいからしてオシャレなドリンクスタンド
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花藏雪のアイスはSNSにアップしたいかわいさ♡
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プチプラ通り越して激安!
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若い女子向けオシャレ服屋も増加中
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大南路を曲がると、プ~ンと漂う漢方臭…。馴染みのない日本人には好みが分かれるところかと思いますが、この匂い、台湾人ならたまらんのでしょう。「海友十全排骨」もまたミシュランビブグルマンのお店です。体によさそうな薬膳スープがいただけます。
インリンさんおすすめの焼きトウモロコシの店
さらに進むと、見えてきたのが「老士林蕭記碳烤肉捲」です。地元メディアにも登場する人気のネギ巻きの店で、1個12元~購入できます。けれど、士林夜市によく出没するというタレントのインリンさんがおすすめしてくれたのは、系列店の焼きトウモロコシの方。肉巻きの隣で販売しています。インリンさんによると、「トウモロコシは触って選ぶべし!」とのこと。詳細はインリンさんのインタビューを参照してくださいね。
丹丹指藝のかわいいタピティーネイル。指先でタピっちゃうのもよし!
まだまだお腹が満たされないナビが向かったのは、フライドチキン屋さん「娘娘」です。ココは士林夜市のネイルサロン「丹丹指藝」のPinkyがおすすめしてくれたお店です。
士林といえば「豪大大雞排」や「蜜酥雞排」をはじめとした有名処が数あれど、「娘娘」のは肉厚チキンとふっくら衣が美味過ぎるっ!!!ナビ、これからは絶対ココと決めました…。オーダー後に揚げるから時間がかかるのが難点だけど、平日なら行列もしてない(たぶん)から、それも高ポイント!
ヘンTをお土産に♪
そして大東路の店や屋台を冷やかしながら文林路110巷を抜けて向かったのが、「陽明戲院(映画館)」周辺の屋台街。残念ながら、映画館の建物は商業施設に建て替え、その中で営業を再開予定なのですが、周辺屋台は健在です。
ここでは地元で人気「郭家葱油餅」のネギ餅を。ちょっぴり脂っぽいけど、サクッとした生地とニンニクソースがベストマッチ!ぜひ卵入りをチョイスしてみてね。
郭家葱油餅だー!見るとなぜかテンションが上がる屋台の1つ
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揚げ焼きにされているネギ餅。まさに油のお風呂に入浴中じゃぁ~!
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ドリンクスタンド風カフェvsカフェ風ドリンクスタンド、休憩はどっち?
文林路沿いにはマッサージ屋さんが多数。疲れた足を癒してもらうのもよいかもですが、喉の渇きを潤しつつ休憩したいのなら、ドリンクタイムにしてみましょう。「藍儂説」は夜市の外れにある路地裏のコーヒースタンド。薄暗くて細い、ちょっとためらう通りをズンズン進んだ先にあります。ここで、だいたい90%(ナビ目測)の人がオーダーする黒糖ラテ(黒糖拿鐵)が美味。テーブル席はないので、店頭のベンチでいただきま~す!
「外は暑い(夏の場合)、外は寒い(冬の場合)、店内でゆっくりしたい!」なら、テーブル席のあるドリンクスタンド「BONCHU」へ。フレンチブルドッグがアイコンのお店です。フルーツベースのかわいいドリンクが各種ありますよ。
台湾っぽいマンゴーやパッションフルーツ、ライチなどはいかが?
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おひとり様でも気軽に休憩できる感じがよし!店員さんも親切
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お土産ショッピングも楽しい!へんてこ土産が多数あり?!
食ばかりのナビではありません。お土産だってばっちりゲット。今回の注目品は「わたくしの冷湿布と温湿布ホカホカ」です。名前からしてちょっとヘンだけど、これ、かれこれ20年以上も販売されているエコ・カイロだそうです。台湾リピーターの皆さんならご存じですか?
これを肩や首、腰、腹、膝、目……なんかに当てて「マッサージするとよいよ!」とのこと。しーかーもー!熱水でまた元通り。何度でも使えるんだとさ。すっげー!!!しかも、冷蔵庫で冷やして冷湿布としても使えるとか。とってもエコだし、レンジで温めるタイプより手軽じゃん!!!ってナビ大興奮。オジチャンがおまけしてくれるって言うから物は試しと1つお買い求めです。
あ、本当だ!あったか~い♪
でもね、後日談を……。確かに最初に温めるのは簡単で、パチパチパチだけなのですが、一度冷えたものを復元させるには、温めたお湯に入れるだけじゃダメで、ぬるめのお湯で煮ないと元には戻らない……(涙)。煮ること時間にして5~20分とかなり面倒です。ラクできるからと買ったのに……とほほ。ナビ、すっかり実演販売のオジチャンの口車にのせられてしまったなぁー(笑)。いやいや、オジチャンは何も間違ったことは言ってない!日本語と中国語でちょっと意思疎通が取れなかっただけ。ただそれだけ……。夜市の熱気も相まって、すごーく素敵な商品に見えたのも事実だし……。あぁーこれぞ夜市マジック!まっ、オジチャンとのぎこちない会話も楽しかったし、こんな魔法に掛けられるのも夜市の魅力ですよねー!ってことで(笑)。
士林夜市TIPS!より楽しむために……
比較的安全な夜市のため、女子1人でも安心して歩けますが、やはりココは夜の街。特に人混みではスリなどに気を付けてくださいね。これ、地元の人でも気を付けていることです。それと、場所や時間帯によっては、車やバイクの往来にも注意して。台湾では夜市に限らず車優先です。それから、キレイ好きな人(そうでない人も)ウェットティッシュがあるといいかも。夜市フードはとかく手がベタベタしがちなので……。
ざっくりぐるりと2時間強楽しんだ士林夜市。まだまだ今回巡れなかった場所もありますが、それは次回のお楽しみに取っておくことにして、夜市を後にしたナビなのでありました。士林夜市には、台湾の楽しさがギュ~と凝縮しています。皆さんも楽しい思い出を作ってくださいね。
以上、台北ナビでした。
キャラメルパーク
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辛發亭
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今回じっくり見られなかった、食べられなかった人気のお店。その一例 |