小山林 家庭料理(台南市)

小山林 家庭料理(台南市)

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ていねいな暮らしを体現!温もりあるおうちカフェ

こんにちは、台北ナビです。

ギラギラとした南国の陽ざしをたっぷりと浴び、丸々と太ったフルーツたちが市場にところ狭しと並ぶ季節がやってきました。そんな旬のフルーツのおいしさを、ていねいに引き出したスイーツがいただけるお店があると聞いてやってきました。聞くところによると女性ひとりで切り盛りしているという、知る人ぞ知る隠れ家店。お腹を空かせて、早速行ってみましょう!

「小山林」の生い立ち

お店の名前は「小山林」。場所は「清水寺」という、ついつい親しみを感じてしまうネーミングのお寺の斜め向かいにあります。開山路、青年路、友愛東路のトライアングルエリアの中心に「清水寺」があるので、まずはそこを目指して向かいましょう。
こちらが「清水寺」

こちらが「清水寺」

その斜め向かいにお店があります

その斜め向かいにお店があります


台南を象徴するような、人通りの少ない細路地にたたずむ「小山林」は、築50年という古民家をリノベした一軒家で、入り口に小さな看板がちょこんと立て掛けられています。シンプルでナチュラルな雰囲気ただよう店内は、お店というより、懐かしさを感じてしまうアットホームなおうちといった感じです。
このお店を切り盛りするのは、2階の住人……小薇さんただ一人。以前は、台北にある紙の博物館「樹火紀念紙博物館」で働いていた小薇さん。農家やお店の方々など、博物館にやって来るいろいろな人々との出会いが、お店を開くきっかけになったそう。……とは言っても、働いている時はまだ、漠然としたイメージをただ抱いているだけだったと言います。売りたいものを決めてから、お店を造り始めるのが一般的ですが、小薇さんはお店を造りながらどんなお店にするかを模索していったというのが、なんとも印象的でした。
「ただいま~」と言いたくなる店内

「ただいま~」と言いたくなる店内

小薇さん

小薇さん

こうして「小山林」は、2018年1月にめでたくオープン!!旬の素材の味を贅沢に楽しめるスイーツのお店になりました。クオリティの高い食材の入手ルートは、前職で培った小薇さんの強み。店内に並ぶ家具は、自ら修理の手を加えたものや自宅にあったものです。3テーブルのみがゆったりと並べられていますが、これは小薇さんがしっかりとおもてなしすることのできる、精一杯の席数だそうです。生活できればそれで幸せ!ということで、お金のためではなく生活のためにお店を営業するという理念にも、いつもお金にがめついナビは考えさせられました。自分で仕事を創り出し、小規模農家などの仲間も助ける…まさに「ナリワイ」ですね。

味だけでなく食材の背景にもこだわったメニュー

客席の奥にある、おうち風キッチンもちゃっかり見せてもらいました。「改装」するのではなく「補修」するだけに留めたという空間は、古民家テイストの残るレトロな雰囲気。

「小山林」のメニューは、月にいちど装いが変わるのため、休みの日には食材さがしに歩き回っているんだそうです。メニューの内容はFBにて告知していて、使用する食材については、それぞれがどこからやって来たのかについても書かれています。これから口にするものの背景をも知ることができれば、より一層おいしく感じられそうですね。
キョロキョロと細かく台所をチェックしたナビは、手づくりで温かみのあるお皿たちがとても気になりました。重厚感があってひとつとして同じものはありません。そういえば店内にも飾ってあったのですが、この個性あふれる作品を作った人は小薇さんのお友達だそうで、店舗販売などはしておらず、「小山林」のみで展示販売しています。「自分の作る完ぺキではないケーキは、このお皿によって引き立てられる」と小薇さんは言いますが、ナビの目にはケーキとお皿、両方が芸術品に映りました。

旬の食材をたっぷり使った渾身のケーキが、毎日2、3種類ほど並びます。こちらは、みずみずしいライチがのった「焦糖堅果荔枝起司(キャラメルナッツとライチのチーズケーキ)」。

チーズケーキというとどうしても重くてもたれがちですが、ここのチーズケーキはコクがあるのにあっさりとしていて、とっても滑らかです。キャラメルナッツの香ばしさとも、ライチの甘酸っぱさともマッチして、2個でも3個でも食べられそうな勢いでした。
 時期によってはこんなスイーツも!(画像提供:小山林)  時期によってはこんなスイーツも!(画像提供:小山林)  時期によってはこんなスイーツも!(画像提供:小山林)

 時期によってはこんなスイーツも!(画像提供:小山林)

もともと料理は好きだったものの自己流なので、スイーツを作る時は、ガッチガチに緊張感を持って台所に向かっていると言う小薇さん。こだわり食材のおいしさを、ていねいな手仕事でじっくりと引き出した「小山林」のスイーツは、どれも甘すぎず繊細な味。来るたびに違った味が楽しめるとなれば、また足を運びたくなりますね。

優しい味の台湾ごはんもぜひ

今回、ナビがお邪魔したのは昼間だったので、ありつくことができなかったのですが、「小山林」では、夜ごはんもいただくことができます。時間は18時からで、料金は250元~300元ほど。夜ごはんメニューもあらかじめFBにて告知されていますが、あえてチェックせず、行ってからのお楽しみ~とするのもいいかもしれません。

昼間は席が空いていれば、入店することができますが、少人数制なので特に夜は予約が確実です。お店には電話がないので、予約はFBのメッセージからのみ受け付けています。英語での対応もOK!お酒も少し取り扱っているので、身体に優しくておいしい家庭料理とともに、ぜひ味わってみてくださいね。

たとえケーキといえど素材がよければ、罪悪感は湧かないものだ…そんな幸せに包まれたナビ(岩田優子)がお届けしました。

記事登録日:2018-07-25

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2018-07-25

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