【台北新名所】北投温泉に誕生した日本を感じられるスポット「向陽心苑」へ行ってみよう！

広い敷地の一角には、かつての建物「前日軍衛戍醫院北投分院」も残されています。長らく修繕をしていましたが、2023年8月から一般開放される運びとなりました。待ってたよ～！

「向陽心苑」として新たなスタートを切ったこの建物。典型的な「内地移植型」だそうで、日本の建築様式をそのままそっくり台湾に持ち込んだ建物なんだとか。

赤レンガの壁に瓦屋根がレトロ～！

むき出しになった天井の骨組み。遠い昔に思いを馳せながら見学しましょう。

エメラルドグリーンの木枠の窓に、畳に、ソファー。和洋折衷がいい感じです。

ある窓は上下に開閉するタイプなのですが、力のない病人でもラクに開閉できるよう、「平衡錘窗」という工法が採用されています。

簡単にいうと、窓脇の錘と窓の重さのバランスを均一にして、軽々と開けることも、ピタッと止めることもできるんだとか。台湾ではほかに総統府と中山堂に同様の窓がありますが、ここでは実際に触って動かせますよ～！

建物の外、屋根の下は長～い廊下になっています。ここで台湾ドラマ「一把青」の撮影も行われたんだとか。

さて、そんな「向陽心苑」では、往時の建築美を見学できるだけでなく、当時の様子を学ぶこともできます。

元病院ということもあって変な汗をかいてしまいました……。心臓の弱い方はご注意ください。

館内ではほかに、浴衣体験ができたり、DIYできたり。

お土産コーナーもありました。建物をデザインしたグッズや温泉地ならではの湯の花などがあり、特に効能から選べる湯の花石鹸が人気だそうですよ。チケット提示で50元の割引も受けられます。やったねー！

気軽に湯治気分を味わえる足湯池も。ナビが訪れた時は調整中のため利用できませんでしたが、近日中にお目見えの予定ですって。また行かないと。

また、「向陽心苑」は心身障害のある方に就労の機会を提供する場でもあります。チケットの販売やショップでの案内など、見学時にサポートしてくれますよ。わからない点などありましたら、たずねてみてくださいね。