台南郊外の観光地、「七股鹽山」はその名の通り塩の山。角度によっては雪山に見えなくもありません。
……が、ぐるりと回ればハゲ山のように煤けた姿が見えちゃったりして。真っ白な山を想像して来たらちょっとガッカリしちゃうかも……!
かつてこの辺り一帯は塩田が広がり、天日干しで作る台湾最大かつ最も歴史の浅い製塩場がありました。農工用の塩を作っていたそうですよ。
しかし、時代の変遷と共に製塩場としての役割を終えたのは今から約20年前の2002年のこと。時を同じくして製塩業は民営化され、ここはレジャースポットとして生まれ変わりました。
塩山は2座から成り、手前の主峰は製塩場末期の天日干しの塩で作られた人工の山で、約6階建てのビルの高さに相当します。奥にある北峰は、西オーストラリアから運ばれた粉砕塩工場で使われる原料の塩。
長年放置されて自然に凝固した塩山は、とても固さがあり、実際に登山することも可能です(階段で登るだけー)。煤けているのは大気中の塵に晒され続けたためで、巨大な岩塩を想像して来たら……ガッカリ感は半減するかもしれません。
塩山では時にさまざまな試みを行っていて、ナビ訪問時にはサンリオとコラボしたサンドアートならぬ、ソルトアートが見学できました(展示はすでに終了)。
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記事登録日:2024-04-26
台湾好行「99台江線」に乗って、海と暮らす台南七股で大自然に触れる旅が楽しめます