苗栗で客家文化に触れました~
こんにちは、台北ナビです。
今回は「中衛」という台湾産業の発展に尽力する財団法人から、客家文化とお茶を体験できるコースを巡るから来てみない?と誘っていただき、これから台湾で人気観光スポットになるかもしれないと言われる場所を巡ってきました。客家文化は知っているようで知らないことばかり…。これを機に客家文化とお茶への理解を少し深めるぞ!
お茶文化を支えるティーパック観光工場
ここから内部見学スタート!
まずはお茶が振舞われます。奉茶とは心を込めてお茶をささげることを意味します
まず訪れたのが「百茶文化園」。高速道である国道1号線の頭屋交流道を降りたところにあるので、車で移動するならアクセスばっちりです。こちらの陳雲輝総経理は幼い頃、お父さんの病気が原因で貧しい生活をしていたのだそうです。湿布を買えないほどに貧しかった陳さんは家の近くに生えている薬草で特製湿布を作っていたのだとか。その頃に培った植物への理解を元に1983年誠健生物科技公司を創立し、世界中の薬草やお茶を販売。また、すばらしい茶葉でも、形が少し悪かったり、商品にならないものは捨てなければならない…という茶農家の悲しむ姿を見て、まだまだ淹れられる茶葉をティーパックにして工賃をもらっていたそうで、これには茶農家さんも大喜びだったそうです。
この2つが融合し、世界各国のお茶をティーパックにして販売を開始し、2012年にはティーパックをテーマにした観光工場を作りました。こちらでは健康に良いお茶が7つのチャクラ毎に分けられて売られており、体の不調部に合わせてお茶を選べるようになっています。また、あまり見ることの出来ないティーバッグづくりの様子も見学できます。今回は時間の関係上体験できませんでしたが、擂茶やパイナップルケーキ作りも体験できます。
こちらが陳雲輝総経理。説明にも熱を帯びます
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この表が7つのチャクラを表したもの
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しかも、こちらのレストランでいただけるお料理はあっさりとした味付けで素材の味をしっかりと感じられるものばかり。ナビと一緒に参加した方々は我よ我よと取りまくり!テーブルにたくさん並んだのに気づけばぜ~んぶ食べつくされていました。
百茶文化園区観光工場
住所:苗栗県頭屋郷象山路188号
電話:(03)725-2667
時間:9:00~17:00
休み:年中無休
閘蟹も園内で売っています♪
その昔、台湾には炭坑がいくつかあり、ここ南庄にもありました。南庄の炭坑文化は1950~60年代にかけて栄華を極めましたがその後没落。南庄出身の陳桂文さんが故郷に帰ってきてから立て直しを決意し、10年以上の年月をかけて「巴巴坑道休閒礦場」を作り上げました。ここの売りは何と言っても実際の坑道を歩けるということでしょう。ナビも入ってみましたが、その空気の悪さと圧迫感から息苦しくなりました。足元も悪く、穴の高さもばらばらで歩くだけでも一苦労です。当時の鉱員達のお給料は一般の2倍とも言われていましたが、明日もわからない命!と貯金をする者は少なく、稼いだ賃金はその日の内に使ってしまうという方が多かったのだとか…。
こちらでは客家文化のひとつとして知られている「擂茶」体験ができます。今回は時間がなかったので、ナビ一行は体験しませんでしたが、陳さんが特別に「擂茶歌」を歌ってくださいました。お客さんをもてなす際の歌だそうです。純朴なメロディと歌声に一行は大喜びでした。
巴巴坑道休閒礦場
住所:苗栗県三湾郷頂寮村祭山湖15-1号
電話:(03)783-4858
Fax :(03)783-4488
時間:平日:9:00~18:00(休日~19:00)
休み:火曜日
チケット:150元(園内レストランで150元分使用可能)
石炭が埋まっているんです。その地層が見えますか?
坑道トイレには是非!
レストランでは…
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入場券を使用して飲み物などがいただけます
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南庄老街は別名「桂花巷(キンモクセイの小道)」と言われているほどキンモクセイを使った食べ物を扱うお店が多いのが特徴。
キンモクセイ蜂蜜やキンモクセイ梅などなど、お土産にできそうなものがたくさんありました。どのお店も試食ができるので、自分のお気に入りを見つけてみてください。また、キンモクセイ以外にも客家料理のお店やB級グルメ屋さんも多いので食べ歩きも楽しそうです。こじんまりとした老街で、道幅はとても狭く風情がありますよ。
台湾好行「南庄向天湖」線と「南庄仙山」線の分岐点になっています
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ナビが到着した頃にはもう陽がかなり落ちてきていました
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狭~い道をよそ見しながらブラブラ歩きましょう
これ、とってもおいしそうでしたよ~
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レンガと木扉がいい味だしています
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また、古くからの共同手洗い場である「洗杉坑」では、昔ここで洗濯をしながら近所の方とおしゃべりしていた様子が想像できるし、南庄の住民を見守るようにして建てられた「永昌宮」や日本統治時代に郵便局として使われていた「百年郵局」など、小さい老街ですが、見学できる場所は多いので近くまで行った際には訪れてみてください。
また、台湾好行でアクセスできるため、他のスポットよりも比較的アクセスしやすいのもポイントが高いです。
この日は民生路のバス停から桂花巷へと入りました
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「洗杉坑」
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「桂花園餐廳」は客家建築のレストランで食べられるので雰囲気抜群です。老街からは康濟吊橋を渡った対岸にありますが、徒歩で15分くらいの距離なので、お腹を空かすためにもちょっぴり運動してみましょう。こちらは大皿で出てくる料理をみんなで取りわける「合菜」という方法で注文するのが主流で、個人旅行にはちょっと向かないかもしれません。
もし、大勢で行くことがあれば利用してみてください。客家料理の代表格である豚の角煮はとろとろでコラーゲンたっぷり!そして、台湾ではあまり見かけない大学イモが絶品♪サツマイモはもちろんタロイモ版大学イモもあって面白い。
桂花園餐廳
住所:苗栗県南庄郷南江村5鄰73-7号(康濟吊橋そば)
電話:(03)782-3066‧823989
FAX :(03)782-3069
大学イモがオススメ♪
ロッジ風民宿が人気!
雰囲気があるでしょ?
仲良しご夫婦♪
赤レンガ造りのロッジ風民宿があるよ!と聞いてやってきた「南庄紅磚屋」。1棟毎にも借りられるので、家族や親せきで旅行をするのが大好きな台湾の方に大人気の民宿です。朝ちょっと早起きをして民宿の周りをぶらぶら歩いてみたのですが、空気が新鮮で自然と深呼吸をしてしまいました。
そして、赤レンガと山の緑、空の青のコントラストが美しく、久々気持ちのよい朝を迎えることができました。オーナーである鍾年誼さんは建築士さん。南庄の昔ながらの木で作られた家は湿気が高い台湾においてすぐにだめになっていたそうで、湿気にも強く、冬は暖かく夏は涼しいという赤レンガでロッジ風の民宿を建設しました。それが台湾の方々のハートをしっかりキャッチし、長期休み前や週末は予約の取りにくい状態になることもあるのだとか。
また、カフェテラス横の屋外のスペースでは有機栽培にこだわったという台湾茶も販売。オーナー夫人の簡さんがお茶を振る舞いながらおしゃべりしてくださいます。夜も朝もここでお茶を飲みながら楽しく時間を過ごす台湾の方々。その楽しそうな雰囲気につられてナビもおじゃましてみました。あまり話したことのない人とでも仲良く話せるのはお茶の魔力?ここでもお茶の魅力を感じました。
南庄紅磚屋
住所:苗栗県南庄郷南江村9鄰里金館32-3号
電話:(03)782-4877
この日初めて会った方ばかり
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パッケージは外部のデザイン会社にお願いしたのだとか
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