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茶文化の旅~関西と苗栗~

客家人が多い村は、生活と密着したお茶の飲み方文化が育ってきました

こんにちは、台北ナビです。
台湾で高鉄(新幹線)に乗ると、車内放送で中国語、台湾語の次に聞こえてくる言語があります。これが客家語。客家人たちの言語です。台湾で客家人が一番多い地方は、新竹県。山が迫り、亜熱帯ののんびりした台湾にありながら、風の強い、住む条件としてはよくない地方に、客家人たちは集落を構えています。
その昔原住民たちの島だった台湾へ、福建省から多くの人たちが移住してきました。いわゆる台湾人で、客家人たちは、一番最後に入植してきたので、いい条件の土地はもうなかったそうです。そもそも「客家」という名前自体が、戦乱から逃れるため定住を繰り返してきて、どこに行っても先住民からすると外から来るお客さんだったので、「客人」=「客家人」と言われるようなったとか。が、それが自分たちの民族ルーツを守るための移動だったこともあり、実は客家人は王族の末裔とも言われています。となると、独自の文化と言語を持つ客家人は、それを守るため好んで山間部を選んだということも考えられますね。
中華のユダヤ人との異名を取る彼らは、少数派であるゆえ結束力も強く、優秀です。世界を股にかけてビジネスを行う華僑商人の3分の1は客家人だそうで、流通にも長けているということですね。 今回は彼らが台湾で育んできたお茶の文化について、新竹県の関西地方と苗栗県の客家村の全5ヵ所をご紹介します。 

錦泰茶業

現在は観光工場になり、工場内を案内してくれる人がいます

現在は観光工場になり、工場内を案内してくれる人がいます


住所:新竹県関西鎮中豊路一段336号 
電話:(03)587-2051 営業時間:9:00~18:00 
観光工場見学費用:50元/1人

日本統治時代の1936年(昭和11年)創業の茶工場で、当時は紅茶と緑茶が主流で日本へ輸出していました。その後の数年間は日本だけでなく、世界中へ広がり、毎年30万トンもの茶葉を輸出する大規模な茶工場となったのです。
現在は最盛期と比べると量は大分減りましたが、日本への輸出は続き、また、当時使用していた機械はそのまま残され、現在は貴重な観光工場へと変身を遂げました。茶文化の知識を得るため、まずはビデオを鑑賞。その後工場内を見学し、酸柑茶などの試飲をしました。
工場直売価格です

工場直売価格です

店内の様子

店内の様子

1951年、東泰戯院(映画館)を経営していた時に、使用していた5人掛けの長椅子

1951年、東泰戯院(映画館)を経営していた時に、使用していた5人掛けの長椅子

1936年、工場設立時で、一番左は5人兄弟の一番上の兄で、一番右は4番目の弟

1936年、工場設立時で、一番左は5人兄弟の一番上の兄で、一番右は4番目の弟

ビデオで工場の歴史を知り、

ビデオで工場の歴史を知り、

茶葉文物館へ

茶葉文物館へ

内部は雑然と、あまり配列も美しくないですが

内部は雑然と、あまり配列も美しくないですが

その分、面白い発見があるかも

その分、面白い発見があるかも

記念の茶杯

記念の茶杯

紅茶で3等賞の賞状

紅茶で3等賞の賞状

清朝の時代の茶園

清朝の時代の茶園

昭和18年、日本人徳山さんからの手紙

昭和18年、日本人徳山さんからの手紙

茶缶が並んでいます

茶缶が並んでいます

蓑が飾ってあります

蓑が飾ってあります

茶畑で作業をしている人が使用していた茶缶

茶畑で作業をしている人が使用していた茶缶

明治と書かれた掛け時計

明治と書かれた掛け時計

茶葉の作り方説明

茶葉の作り方説明

茶葉撹拌機

茶葉撹拌機

炒青作業のザル

炒青作業のザル

初期乾燥機

初期乾燥機

茶葉の茎を取り除く機械

茶葉の茎を取り除く機械

乾燥機

乾燥機

何トンもの茶葉を処理していました

何トンもの茶葉を処理していました

工場が引っ越す前からここにあった井戸をそのまま残しています

工場が引っ越す前からここにあった井戸をそのまま残しています

オーナーが酸甘茶を砕きます

オーナーが酸甘茶を砕きます


酸柑茶というのは、柑橘系の大き目のもの、たとえば、白柚などの中をくり抜き、茶葉、紫蘇、薄荷、甘草などを詰め、ひもで縛った後蒸し、押し、焼く、乾かすを9回ほど繰り返し長期間置いたもので、カチカチになってからノコギリなどで切って、細かく砕いてからお湯を入れて飲むお茶です。
漢方っぽい味がするので、お茶というか、体によさそうな飲み物、といったところでしょうか。山間部に住んでいる客家人は、昔交通が不便なことと豊かでなかったことから、容易に医者にかかれなかったので、自家療法として編み出したのがこの酸柑茶だったそうです。ベースのお茶にプラス、台湾の自然の中でいつでも手に入るクコの実やローゼルなどなど、どういう時に何を入れると体に効果的かを客家人はよく知っているのです。

錦泰茶業の看板茶には、他にも炭焙烏龍茶があるのですが、木炭でじわじわと焙煎されたウーロンは、ナビがちょうど欲していた台湾茶の味にピッタリと来るものでした。
浅い焙煎で葉の香り高いウーロンではなく、烏龍茶と言えばやっぱりこの味なんですね。

金瑞珍行(關西玉山麵)


住所:新竹県関西鎮東興里正義路2鄰12号 
電話:(03)587-2556 営業時間:9:00~17:00

創業は1910年。4代目が継ぐ100年以上の歴史を持つ麺の老舗。防腐剤などの添加物は一切なし。常温なら約1ヵ月持ちます。新竹ならではの九降風が吹く地方なので、昔ながらの室内の暗い場所で乾燥を行います。気候に合わせた麺の製法は、玉山麺のコシと滑らかさを生み出しているのです。
☆九降風は、9月以降に吹く乾いた強風で、新竹名産のビーフンや干し柿など、製造過程に乾燥を必要とするものは、この風を利用します。新竹は風城(風の都)との異名を取るほどの風の強い地方。風と共に暮らしている人たちだからこその生活の知恵だといえます。 
4代目になって、徐々に観光客も受け入れ始め、麺の包装もきれいになってきました。今後はDIYを行う教室も開くそうですよ。この日は麺の試食をさせていただきましたが、このコシが最高ですね。作り方は簡単で、麺を茹でて、茹でた野菜とソースを絡めるだけでOK。野菜はニラやモヤシ、キャベツ、何でもよさそうですが、香菜と油葱酥(台湾エシャロットを揚げたもの)は、台湾乾麺の決め手かも。香り、味ともに皆絶賛でした。
店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好 店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好 店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好
店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好 店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好 店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好

店内には作業場も併設していて、九降風が吹くときの麺干し場は暗いですが、通気性は良好

麺と高菜&豚肉のスープは、おいしかったです 麺と高菜&豚肉のスープは、おいしかったです エビソースが合うようです

エビソースが合うようです

麺と高菜&豚肉のスープは、おいしかったです 麺と高菜&豚肉のスープは、おいしかったです 麺と高菜&豚肉のスープは、おいしかったです

麺と高菜&豚肉のスープは、おいしかったです

統一馬武督渡假村


住所:新竹県関西鎮金山里34号 
電話:(03)547-8888 
好客庄(ホテル内レストラン):9:00~22:00

お昼に近づいてきたので、統一馬武督渡假村へ向かいます。統一と言えば、食品の大企業ですが、セブンイレブンやスターバックス、COSMED、日系はヤマトや阪急百貨などと事業提携をし、ホテルも中部の馬武督と谷關、南部の西子灣と墾丁の4カ所にレジャーリゾート系ホテルを展開しています。
統一と言えば、OPENちゃん、別荘が2軒あります! 統一と言えば、OPENちゃん、別荘が2軒あります!

統一と言えば、OPENちゃん、別荘が2軒あります!

今回は統一馬武督渡假村の「好客庄」レストランで、客家料理をいただきました。10人ほどで食べたのでテーブル料理でした。メニューは以下のようなもの。客家冷盤、蒜苗鹹豬肉、桂竹炆骨排、馬蹄蒸梅肉、桔醤寶石魚、梅干扣肉、枸杞半天筍皇宮菜、仙草雞塊湯、季節鮮果盤。 客家料理は味付けも濃い目で、白いご飯がよく進む料理。山間に住む民族なので保存食として、漬物っぽいものや燻製、乾燥した食品が発達してきました。
今回ナビには、仙草雞塊湯がおいしかったです。仙草の最大の産地は、新竹県関西。地元名産ですね。夏のデザートとして、個人的には大好きな食材ですが、熱すると溶けます。冬はこの溶けた仙草に甘味を加えていただくスイーツもいいものですが、こうやってスープで出てくると、仙草のちょっとした苦みとチキンの旨味が妙に合っています。体によさそう~って感じでした。他には塩漬けの豚肉や柑橘系のソースがかかった魚も美味。客家料理の味付けは、日本人好みですね。  

來食茶打嘴鼓


住所:苗栗県三湾村民生街29号 
電話:(03)783-2645 営業時間:9:00~21:00 休業日:月曜日
大碗泡茶体験/擂茶体験/1人(事前予約必須)

客家の小さな村へやってきました。ここでは茶葉を大きな碗に入れ、大きな匙ですくって、小さな碗へ入れるという客家独特の茶法で、東方美人を飲んでみます。この茶法は大人数に分けたりするにはいいですし、お茶の色もよくわかります。難点としては、お茶が冷めやすいのでは?大碗の中には、かなりの量の茶葉が入れられ、豪快。酸柑茶もよくこの手法で飲まれます。客人の茶杯にお茶が減ってきたら、主人は大碗からすくって入れ、おしゃべりは続く…。 
茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます 茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます 茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます
茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます 茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます 茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます

茶湯を大きなスプーンですくって、茶杯に分けます

茶文化の旅~関西と苗栗~ 自分たちでも試します

自分たちでも試します

茶文化の旅~関西と苗栗~
大碗茶セット

大碗茶セット

酸柑茶

酸柑茶

客家擂茶の粉も販売、溶かせばOK

客家擂茶の粉も販売、溶かせばOK

益新茶行

住所:苗栗県獅潭郷新店村5鄰3-1号 
電話:(03)793-1375 営業時間:8:30~17:30
酸柑茶(9種類)体験:250元/1人

酸柑茶は様々なものを入れて飲むことができるというのを、実際に見て納得できました。酸柑茶自体にもすでに味はあるのですが、それにプラス…。手前右からレモン、ローゼル、クコの実と菊、金柑。更に中央右から、竜眼、クコの実、紅棗、陳皮(オレンジの皮を乾燥させたもの)、黒砂糖、紫蘇。ここに蜂蜜や冰砂糖、紅糖なども加えられます。
冬場は喉越しで効く~というのを感じます。肺に入ってくると温かさがじわ~っと体中にしみわたってきて、風邪を引きそうな時、弱ってる時は、てきめんに効いてくる感じです。客家人が口に入れるものは、どれも体を考えて、編み出されたものばかり。

また、倹約家の客家人なので、食べ物を粗末にしないという精神もあるような気がします。
柑橘類の皮に自然の産物を詰め込み、時間をかけて有益ないいものにし、最後には皮も一緒に砕いて飲むという…黒くてカチカチの酸柑茶をじっと見ていると、客家人の知恵と工夫が詰まった客家精神のようなものを感じたナビです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-01-08

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