
突然ですが、「台湾の小吃店」と聞いてどんなお店を思い浮かべますか?ナビなら街角の屋台や路地裏にあって、入口近くの調理場で忙しそうに料理している店主がいる……というようなお店をイメージします。ローカル食堂的な存在のはずなのに、なぜでしょう? 案内された先はバーやビストロのような外観で、思わず二度見してしまいました。
小吃店に連れてきてくれるはずだよね?ともう一度聞いてみると——「倉廩CANG LIN」は東区に2025年冬にオープンした「小吃店」で、冷房が効いているし、雰囲気がいいし、何よりおいしいからリピートしていて、日本人のナビは絶対喜ぶと思って! と連れてきてくれたそう。
「倉廩CANG LIN」はMRT「忠孝復興」駅から歩いてすぐ、大安路一段51巷にあります。この通りには飲食店が多いので、歩いたことがある方も多いのではないでしょうか?
店名の「倉廩CANG LIN」、外国人には少し難しい店名かもしれません。日本語での読みは「そうりん」で、米や穀物を納める蔵のこと。管子・牧民篇の名句「倉廩實則知禮節,衣食足則知榮辱(倉廩実つれば礼節を知り、衣食足りれば栄辱を知る)」にも登場する言葉です。「お腹が満たされてこそ、人は礼儀や恥を知る」——その言葉を店名に選んだのは、「お腹いっぱい、心地よく。人と人がふれあう、ごく日常的なひとときを大切にしたい——街角の小さな食堂のような存在でありたい」という思いから。
一見ビストロのような雰囲気ですが、中身は近所の小吃店。ひとりで訪れても気後れしないし、友人と2、3人で集まれば自然と会話が弾む。そんなお店です。実際、夕食の1品に、翌日のお弁当に詰めるため……近所の人々がリピートしてくれるのがとても嬉しいそう。(写真はオーナーカップル。右は陳秋強(John)シェフ)
注文はすべてQRコードを読み取って行います。メニューにはすべて写真が添えてあるので、中国語がわからなくても注文しやすいのは助かります!また、小吃店なので、ミニマムチャージやサービス料は不要!麺を1杯だけ食べるお客さんもいるそうですよ!
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「炸米糕冰棍(120元)」も人気です。台湾の宴会でよく出てくる「紅蟳米糕」を、一人でも食べられるようにアイスキャンディー風にアレンジ。ホタテとスルメイカをおこわに混ぜ込み、桜エビを散らして色と香りを添えています。これに合わせるのは辛くない麻婆ソース。一口食べると、次の一口を急かしてくる味です。 |
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オープン以来人気ナンバー1メニューが「經典 燒椒皮蛋麵(140元)」。まず目に入る緑色の山はケールを素揚げしたもの。ケールって苦みが強いイメージがありましたが、油で揚げると甘くなるんですね!さらに臭みが気になるピータンも全く臭みがありません。まず蒸すことで臭みがなくなり、弾力も増すのだとか。糯米椒(甘みのある青唐辛子の一種)を炙って作る「燒椒醬」は辛さはほぼ感じず、うまみのみ。茹で具合もばっちりな麺にこれをのせ、最後にカラスミを振りかければ出来上がり!ピータン、ケール、燒椒醬のコンビネーションが抜群で、次から次へと箸が進みました。
ひとつ安心したのは、「倉廩CANG LIN」の料理は辛さをかなり抑えているということ。辛い物が苦手なナビでもすべての料理が食べられるのが嬉しいのです。辛い物好きは特製の「辣醬」をもらってください。ナビ友は辛いもの好きで、試してみたら、ちょっと付けただけでもかなりの辛さでおいしい〜とご満悦♡
新商品という「蝦捲乾拌麵(160元)」も試してみました。名前の通り、台湾のローカル小吃「蝦捲」が乗っているんです!ソースにまでエビの濃厚で甘いうま味が広がっていて、エビ好きにはたまらない1品!
ちなみに乾麺(汁なし麺)は130元をプラスすると、「山東蔥餅佐焦糖雞肝慕斯」と「上湯娃娃菜」、「鰹魚海菜湯」がつくセットにすることができます。
「蝦湯海鮮麵(290元)」はスープ入りの麺料理。炒ったエビ殻を用いて、ワインや数種類の野菜と一緒にじっくり煮込んだ特製スープは、エビの上品な香りがふっと鼻に抜ける爽やかな味。クーラーが効いた店内でアツアツのスープ麺が食べられる——これは嬉しい。ジメジメとした初夏の今にぜひ試したい、そんな一杯です。
「倉廩CANG LIN」は小吃店の魂ともいう麺料理が特に人気ですが、もうひとつの人気が「倉餅」シリーズ。「倉餅」は鐵鍋鬆餅(ダッチベイビーパンケーキ)のことで、今台湾ではダッチベイビーパンケーキのお店が増えてきています。いくつか種類があるのですが、牛肉好きなので「慢烤牛小排倉餅(820元)」を試してみました。ミシュランの星付きレストランで長年修行してきたというだけあって、味噌を加えた牛肉ソースで長時間煮込んだ牛肉は、うま味がぎゅっと詰まっていてとろけるほど柔らか。ダッチベイビーパンケーキが牛肉のうま味をぐっと吸い込んでいき、一緒に食べると病みつきに!ナビ、これが一番気に入りました! ほかの種類も試したいなぁ♡
「經典 帶骨豬腱子肉(240元)」も人気です。脂身が少ないと言われる豚のすね肉を長時間漬け込んでから蒸して焼き上げるという手法で、軽くほぐすだけで骨がすっと外れるほど柔らかい1品。豚の濃厚な香りがしっかり感じられます。
ドリンクにも台湾らしさを忘れません。ナビが選んだのは「紅烏龍汽泡飲(150元)」。スパークリング紅烏龍茶で、すっきりとした味はどんな料理にも合ういい味! |
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「桑心紅龍果(200元)」はマルベリーと紅龍果(ドラゴンフルーツ) に紅烏龍茶を混ぜた創作ノンアルコールカクテル。 |
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さすがいいものをよく知っている台湾女子が連れてきてくれたお店!予約なし、ミニマムチャージなし、15時から深夜23時まで通し営業(金・土曜日は24時まで)。値段以上の満足感で、おひとり様でも入りやすいし、友達や家族と囲む食卓にもぴったりです。しかも、サービス料不要なのに、クーラーがついているし、スタッフが親切で笑顔を絶やさないのもポイントが高いです。 |
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2026-04-27