【台湾アート】Moiの世界に魅了されます！寧芮潔さんの個展「Moi x Our story」

現在、台湾で勢いにのっている現代アーティストのひとり寧芮潔さん。台湾の国際的なアートイベント《アート台北、アート台中、アート台南》などにも名を連ねているので、ご存知の方もいらっしゃるのでは？！今回は、台北・古亭にある「郭木生美術中心」にて開催されている【moi 我們的故事（Moi x Our story）】にお邪魔してきました。看板を目印に道路に面したこの入口から地下2階へ

Our story -Last Supper moi 我們的故事- 最後的晚餐
Moiとはフランス語で私を意味します。作品上に登場するMoiは芮潔さんご自身。彼女はキリスト教を信仰していることから、聖書の中の物語『最後の晩餐』を描いてみたかったそう。いちばん小さいMoiは、ユダをイメージしています。どの子か見つけてみてください！12人のMoiがいますが、髪型、性格ともにすべて違います。真ん中にいる人物・王冠を被ったDucは実在しません。Moiの心の中の見た目は女性でも性格が男っぽい部分の偶像が、絵に出現しているのです

Our story - Noah's Ark moi 我們的故事- 諾亞方舟
『ノアの方舟』がテーマで、ご存知の通りこの方舟にはたくさんの動物たちが乗っています。彼女が乗せたのは、ミーアキャット、ナマケモノ、ハイエナ、カピバラなど。描いた動物たちもユニークです！

この3つのアートは、Moiの思春期シリーズ。手前のMoiが向き合っているMOI Good Friend MOI 我的好朋友は、親友とお互いの秘密を打ち明けている様子がコンセプトになっています

MOI Amusement park-kitchen moi 遊樂園-廚房
ベイビーピンクの壁をベースに描かれたキッチン。そこに何人もの分身Moiがいます。それぞれが、自分のやりたいことをやっているという作品で、芮潔さんが小さい頃に住んでいた家の流し台も表現されています。他にも火垂るの墓やジャックと豆の木などを題材に描いたものも有。カラフルで想像をかき立てられるアートが溢れます。今年春にはメキシコのギャラリーからオファーがかかり、作品展示もされています。台北で行われる彼女の個展の中で、今回は作品数も多く、いちばん大規模です。記事上でご紹介できていない作品もたくさんあります。是非足を運んで、寧芮潔さんのアートを体感してみてください！