台東からの帰り道、手配された切符を片手に池上駅へと向かうと、電光掲示板には「新自強號」の文字が。あれ?切符は「自強號」ってなってたけれど、よくよく見たら「自強(3000)」とあるぞ。これって新型車両EMU3000型のことかしらん?
はーい、正解!EMU3000型でしたー。コロナ禍のため、予定のより半年ほど遅れて2021年の7月に台湾へ納入された車両は、その年の末より運行が開始されたばかり。
外観がカッコイイでしょう?池上駅では撮りそびれたため、下車後の台北駅でパチリ。その姿をしっかり収めましたよ。
車内の様子はこんな感じですー。なんとな~く高鉄(台湾新幹線)みたいな、日本の列車のような雰囲気です(ナビの個人的な感想です)。それもそのはず、よくよく調べたらこの車両は日本の日立製作所が製造を担当しているんだとか。台鉄の美学チームと日立のデザインチームらが協議を重ね、落ち着いたモノトーン調のデザインが採用されたのだとか。ドイツの「iFデザインアワード2022」や日本の「グッドデザインベスト100」にも選出されているデザイン性の高い車両なのです。
シンプルなデザインのトイレ周り。トイレも窓付きでポイント高し。こちら一般トイレでオムツ替えの台付きでした。
ほかに男子専用トイレが多数(なぜか女子専用はなし)と、車いすもOKの多目的トイレ、授乳室も。車両は全部で12両あります。これまで8両編成だったプユマ号やタロコ号に比べると4両も増加して輸送量もアップ!
そしてふと、ナビは思い出しました。行きに見たあの文字「勝雲座艙」。確か降り立ったホームの向かい側に停まっていた車両は同じEMU3000型だったはず。「勝雲座艙」って何?
この新自強號、12号車中6号車だけに勝雲座艙と呼ばれるビジネス車両(グリーン車)が連結されています。シートは2列と1列で広々。さらに料金には食×1+飲×1が含まれ(出発前日までに要予約)、飲食を楽しみながら旅ができちゃう!メニューはちと豪華で、台鉄弁当・ハーゲンダッツのアイス・微熱山丘や福義軒のお菓子、スタバのコーヒーなどから選べます。さらに無料Wi-Fiのサービスも。すっごーい!
普通車両に乗車したナビはお弁当&ドリンクを持ち込みましたが、そうでない普通車両のみなさまには、有料にて車内サービスもありますのでどうぞご利用ください。
さてさて、ざっと見てきた台鉄のEMU3000型電車。何より安全性を重視しています。リアルタイム列車監視システムや緊急停止・非常ベル・電源遮断が同時に可能な緊急トリプルボタンを搭載しています。最高速度も130 km/hとなり、これまでのプユマ号・タロコ号の120km/hより速度アップ!ナビが捉えられたの125km/hのみでしたが、本当はもっと早く走れるんです!
しかし同じく日立製のタロコ号は振り子式車両、また日本車両製のプユマ号はエアサスペンションによる車体傾斜式ですが、新型車両には導入はされず非車体傾斜式に。そのためカーブでの速度は従来型よりもダウンしますが、揺れは感じにくいかも?
以上、乗り鉄でないナビの簡単な台鉄EMU3000型電車レポートでした。台湾旅が解禁されましたら、どうか乗り鉄のみなさま、詳細なレポートをよろしくお願いします!
(写真は左がプユマ号、右が新自強号EMU3000型電車)
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2022-08-29