コンパクトな空間に小さなお店がぎっしり。店から店へハシゴして楽しんじゃおう!
こんにちは、台北ナビです。
レトロモダンな雰囲気が心躍る迪化街エリア(大稲埕)。このエリアに新風を送り込んだ「小藝埕」と「民藝埕」はすでにナビでもご紹介済み。本日は、それらに続きオープンした「眾藝埕」をレポート致します!
「大藝埕The Great ArtYard」
2011年「小藝埕」、2012年「民藝埕」をオープンした世代群(Sedai Group)。2013年、新たに展開したのが「眾藝埕」です。どれも大稲埕エリアにある昔ながらの建造物をリノベーション、「○藝埕」という名の複合施設をプロデュースしていること。その複合施設の名を「○藝埕」(○にはそれぞれ「小」「民」「眾」が入ります)といいます。
つまり「○藝埕」はオーナーも分野も異なる店舗が入る複合ビルというか・・・ミニモールというか・・・。ビルと呼ぶほどノッポではないし、モールというほど大規模でもない・・・。なんといったらよいものか実に悩ましいのです。彼らがWebサイト上で使用している「大藝埕The Great ArtYard」こそがピッタリ。「藝」は藝術、「埕」はこのエリア一帯の名称、大稲埕から。頭文字にはそれぞれのショップのコンセプトが隠されていて、こちら「眾藝埕」の「眾(日本語では衆)」は大衆・群衆。「民衆工芸(民芸品)」「台湾本土」「レトロ調」「モダンデザイン」「暮らしのエッセンス」「アート習得の場」らが集合した空間になっています。
路地と路地にはさまれた両進三層楼の街屋
「眾藝埕」は「民藝埕」の裏手にあります。そのため迪化街には面していません。そこから1本入った路地(民生西路362巷)ともう1本先のストリート(民楽街)にはさまれていて入り口は2ヶ所。お目当ての店がある場合ダイレクトにたどり着けないこともあります。そんな時は通り抜けしても大丈夫。階段を下りたら別の店で「いらっしゃ~い!」まさに空間を共有する「眾藝埕」ならではです。
優れたMade In Taiwan、みんなの元へ届け
2、3Fのショップは古いアパートの一室に遊びに行く雰囲気!
ナビが伺った時期はちょうどリース更新期。内装工事中の店があり一部は休業中でした。このように、時期が来るとショップは入れ替わることもあるとか。
入店ショップは若手アーティストの店が多く物創りに長けていても経営は素人、という場合も少なくないとか。そこは世代群がサポート。「ここで経営ノウハウを学んだショップが自分の店を持ったり、よそへ移ることは喜ばしいことです。」とは案内してくれた世代郡のAlice小姐。そうして巣立っていったショップもあるそうですよ。商売以上に「よい物を広めたい!」という思いが伝わってきました。
それでは、ショップをご紹介しましょう (2015年1月半ば現在) 。
1階一進:花生騒&gochic bicycle
<花生騒 Wasang Show> 11:00~20:00
Tel(02)2559-5312
大学時代の同級生DerlaとWoodsが2001年に始めたブランド。原住民文化にインスパイアされた作品が並びます。店名はDerlaの原住民名Derlabers Sawから。意味はピーナッツ(花生)。Sawが「騒」と同音なので「花生騒」。これは香港人からすると「Fashion Show」と直訳されるとか。だから英語でWasang Show。え、でも何か違うよね??とたずねると「おもしろいから」ですって!
原住民のシンボルでもあるミミズクをモチーフにしたTシャツは1番人気
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サイズいろいろ。女子S-L、男子S-XL
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<gochic bicycle>
11:00~20:00
Tel(02)2599-9859
元々はアメリカでカーデザインをしていたAlexが始めた自転車専門店。生活の一部としての自転車をデザイン・販売しています。カスタムメイドもOK!ですが、なかなかの大物・・・気軽に日本へ運ぶことはできません。そんな時はサドル等の自転車グッズをお土産にいかがでしょうか?どれも本当にオシャレなんです!
1階二進:野台築地&市井小酒場
<野台築地>
11:30~21:00(月曜休み)
Tel(02)2556-1200
経営者はどちらも同じというこちら。「野台築地」はカウンターでいただけるお寿司屋さん。ナビが伺った時には常連らしきオジサマが大将と談笑しながらお酒をチビリ。龍山寺ほか台北に数店支店があります。
<市井小酒場>
18:00~24:00
Tel(02)2556-0085
となりの「市井小酒場」は日本酒や焼酎がメインのバー。店名はこの建物の特徴である「井」(上記参照)でお酒が飲めることから。営業は夕方から24時まで。ちなみに深夜まで営業しているのはここと向かいの「La Zinc洛」、それと「聯藝埕」の「孔雀」のみ。それ以外は周辺住民の暮らしと歩調を合わせ、早い時間にクローズしています(そのかわり朝が早め)。この3店舗だけはメインストリートでなく奥まったところにあるため、周辺の理解を得て遅くまで営業しているとか。
2階一進:春豬工作室+2階二進:攸雷彫工作室
2階には4つの部屋がありますが、取材日は2店のみ営業中でした。
<春豬工作室 HARUI>
11:00~19:00
Tel(02)2559-5987
日本留学中に出会ったという任さんご夫婦が営む手作り皮革の工房。バッグを使わない時、クローゼットにしまいっぱなしなんてもったいない!ポンと椅子の上、棚の上に置いておいてもインテリアになっちゃうような作品がモットーだとか。だからどれも見ていてかわいい!楽しい!ショップの奥が工房になっていて、ここでレッスンも受けられます。簡単な物で2時間くらい。日本語でのレッスンも可能だからチャレンジしてみては?
日本で読んだ物語が店名の由来。春生まれの仔豚ちゃんのように、自分たちの作品も明るく元気に巣立って欲しい!
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支店オープン予定!キットも販売予定!だとか
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<攸雷彫工作室>
10:00~20:00
Tel(02)2559-6937
レーザー彫りのお店。木・紙・布・革・・・いろんなものにデザイン彫り。カスタムメイドやオーダーメイドもOKで、店内にある機械で承ります。彫刻時間は3~4文字の名前で30分ほど。手持ちの持ち物にも彫ってくれるそうですよ。
3階一進:JFK絵本屋+3階二進:布物設計&小停留
<JFK絵本屋>
10:00~20:00
Tel(02)2558-7773
英語と日本語の絵本を集めたセレクトショップ。オーナーのJerry、元幼稚園の先生という奥様のFiFi、そして子供Kayaの頭文字をとってJFK。となりのストーリーハウスでは月曜を除く毎日、英語のお話会が開かれています(親子で500元)。
デザイナーは2人の陳小姐
<布・物設計 BU・WU>
10:00~20:00
Tel(02)2552-6129
オリジナルのテキスタイル(布)をデザインし、さまざまな物を創り出しているデザインユニット。迪化街は布問屋が集まるエリアでもありますが、そんな迪化街をオマージュした作品も。ナビが特に気に入ったのは毎年工夫を凝らして作るという布のカレンダー。かわいい~♪
<小停留>
10:00~20:00
Tel(02)2559-1920
バーはバーでも、ヘルシーなジュースバー。お酒はもちろんコーヒー・お茶もありません。化学添加物は一切含まない、身体に優しいジュース。もちろん味も◎!お供には手作りのパイやケーキをどうぞ。
葡萄拿鐵(ブドウミルク)100元
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インテリアもオシャレ!
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店みせを巡ったら「○藝埕」も巡ろう
小さなお店がたくさん詰まった「眾藝埕」。ゆっくりまわったら、お次はどの「○藝埕」に行こう?どこも徒歩圏内。1日かけて「○藝埕」、そして大稲埕(迪化街エリア)を楽しみたいですね。
以上、台北ナビでした。