台湾の定番土産・台湾茶&パイナップルケーキなら。日本語OK&アットホームな雰囲気がマル。休憩処も新設!
先代&2代目ご夫婦の笑顔に会いに行こう!
こんにちは、台北ナビです。
台北ナビでもおなじみの「一番屋」は、定番土産の台湾茶とパイナップルケーキがどっちも手に入る人気のお店。コロナ禍中にお引っ越し、日本人観光客を受け入れる体制もバッチリです。
本日は、新しくなったショップをご紹介します。
移転先は旧店舗の2軒先、ビルの3階に
「え~便利な場所だったのに!」
引っ越しの知らせを聞いてガッカリしたアナタ、心配しないで。以前と同じ便利な中山エリアにあります。しかも移転先は旧店舗の2軒先、ビルの3階に。上階にお茶屋さんとは何とも珍しいですが、「一番屋」ほどの知名度があればそんなことは大したことないのでしょう。
常連さんは旧店舗を思い出し、目指してください。お初なアナタはリージェントホテル脇の路地をLV(ルイヴィトン)を横目にズンズン進んでください。すると、自然と看板が目に入ってきます。
「爭鮮」に向かって右隣がビルの入口
1階は回転寿司チェーンの「爭鮮」です。その脇にあるビルの入口を抜け、エレベーターで3階へ。管理人さんはいないようので、受付なしでOKです。
エレベーターを降りたら、そこはもう「一番屋」。元々ここはパイナップルケーキの工房として使われていましたが、ショップや事務所と1つにまとめて利便性を向上、さらにカフェ風の憩いの場まで設けました。そちらは後ほどご紹介するとして、まずは「一番屋」についてご紹介しましょう。
創業30年、日本人に愛されるお茶屋さん
「一番屋」の創立は1993年(民国82年)、すでに30年近い歴史があります。とは言え、100年を越える老舗茶屋も珍しくない台湾では中堅の部類。聞けば、元々はお茶専売店ではなかったのだとか。
日系商社で働いていたご主人と貿易関係の仕事をしたおかみさんは、それまでの知識を活かし、家具や仏具、置物、宝石類などを販売したのが始まりでした。日本語が得意な2人、この頃から日本のお得意さんが多かったそうです。
時代の流れと共に、扱う商品は大きなものから小さなものへ。顧客の求めでお茶や食品類などの土産物を置くようになり、台湾茶と茶菓子がメインの現在の形に落ち着きました。
人懐っこいお孫さんたち。お兄ちゃんは一生懸命お店の紹介もしてくれました!
今では長男夫妻も共に切り盛り。この日は3人のお孫さんも顔を見せ、にぎやかなムードでした。家族仲良く、アットホームな雰囲気が昔ながらのお茶屋さんといった感じです。
昨今はお洒落な店も増えていますが、こんな飾らない店構えと親しみあるサービスこそ「台湾」を感じられ、ついつい足を運んでしまうのです。
大人気!「一番屋」特製パイナップルケーキは新商品も登場
そして「一番屋」と言えば、自家製パイナップルケーキでしょう!
2015年に台北ナビで開催した「パイナップルケーキ食べ比べ」で見事1位に輝いたこともあるほど味は折り紙付き。
元々は、ご主人が趣味で焼いたのが始まりだったとか。周囲の人に振る舞うと評判がよく、そのうちお得意様向けに予約販売をするように。ご主人は、特段製菓の知識があった訳でも、専門的に学んだ訳でもないというから驚きです。「器用な母親の血を引いているのかも」とはおかみさん。
その後、次男が製作を担当していましたが現在は独立。替わって腕を振うのが長男である2代目です。ご主人のレシピに製菓学校で得たプロの知識を織り交ぜ、新しいテイストも登場しています。
こだわりは添加物を加えず、シンプルな材料(小麦粉・バター・砂糖)を使い、1つ1つ丁寧に手作業で仕上げること。
1番人気はプレーン味のオリジナル(原味)で、バターが香るサクサク&ホロホロした食感のクッキー生地の中には、南投や彰化産のパイナップルを煮詰めた甘酸っぱい餡がギッシリと詰まっています。生地と餡のバランスがちょうどよい、軽い食感のパイナップルケーキです。
オリジナルの土鳳梨酥(原味)。保存は常温で20日間
ほかにウーロン茶(烏龍茶)、クランベリー(蔓越莓)、アーモンド(杏仁)味も。また新商品としてマンゴー(芒果鳳梨酥)やチョコクルミ(巧桃酥)、紅玉紅茶(紅玉酥)も新たに登場しています。変わり種のパイナップルケーキを探しているなら要チェックですよ!
ベリー系の酸味もプラスされて甘酸っぱさUPのクランベリー
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チョコクルミはほろ苦さと甘酸っぱさが見事にマッチング
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これらは贈答用に便利な2種類の箱入りで販売されています。小サイズはパイナップルを模した小洒落たデザイン、大サイズは幅広い層に受け入れられる品のよいデザインです。これまでより選択の幅を広げ、小は4入/5入から、大は8入/10入から用途に合わせて選べるのもうれしいところ。
小サイズ(4入/5入)&大サイズ(8入/10入)で選べる箱&個数
価格はテイストによって異なります。
オリジナル/ウーロン茶/クランベリー/アーモンドは(小)200元/4入・240元/5入と(大)360元/8入・450元/10入。マンゴー/チョコクルミ/紅玉紅茶は(小)220元/4入・270元/5入と(大)400元/8入・500元/10入となっていて、異なる味を1つにした詰め合わせミックスにも対応してくれますよ!
クマさんパイナップルケーキ(オリジナル・ウーロン茶)各40元/個、箱120元/3入。ほかにチョコクルミ味も
さらに、とびきりかわいいクマ形のパイナップルケーキも新発売!オリジナルとウーロン茶、チョコクルミの3種類があり、材料や焼き方はこれまでのものと同じですが、きれいな形を出すために、若干生地に厚みを持たせているのだとか。ぜひ食べ比べてみてくださいね。
いずれも手作業のため数に限りが。特にクマさんパイナップルケーキはご予約を!その他のパイナップルケーキもオリジナルとウーロン茶は毎日焼いていますが、それ以外は日によって焼かないことも。確実に手に入れるためには事前予約がベターですよ。
「一番屋」オリジナル!ヌガー&トフィーも見逃せない
マカダミアナッツのヌガー(白)&トフィー(茶)
パイナップルケーキ以外にも「一番屋」のオリジナルヌガー(牛軋糖)も人気です。柔らかいのに歯にくっつかず、ミルクの風味がたっぷり♪マカダミアナッツ/アーモンド/ピーナッツの3つの味からお好みで選べます。
さらにキャラメルみたいなトフィー(太妃糖)も新登場。まろやかな甘さが、どこか懐かしくほっとする味わいです。
いずれも小サイズは6入、大サイズは24入となっていて、価格はナッツにより(小)80~100元・(大)280~360元。お手頃なサイズと価格で、バラマキ土産にもおすすめですよ。
マカダミアナッツ(小)100元・(大)360元
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アーモンド(小)90元・(大)320元
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ピーナッツ(小)80元・(大)280元
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ヌガー3種 |
厳選された台湾茶は種類&サイズ豊富で選び放題
そして忘れてならないのがお茶。ご夫婦自らが農園を訪ねて選んだ台湾茶各種が並びます。
それらは全てリスト化され提示されているので、初心者でもわかりやすく、また料金も明瞭。もちろん試飲もOKです。
若おかみが心を込めて淹れてくれた1杯を試飲
さっぱりとした爽やかな味わいが好みなら、<青茶類>を。人気は海抜1000m以上の茶畑で栽培されたという「高山春茶」とミルク風味の「金萱烏龍茶」だとか。
<青茶類>●梨山茶(春/冬) 100g 1,000元
●杉林溪茶(春/冬) 100g 800元
●阿里山茶(春/冬) 100g 800元
●阿里山茶(春/冬) 100g 670元
●阿里山金萱茶 100g 500元
●凍頂烏龍茶(春/冬) 100g 670元
●高山春茶 100g 500元
●高山茶(四季春) 100g 200元
●金萱烏龍茶 100g 400元
昔ながらのお茶なら<伝統ウーロン茶>はいかが?深い焙煎で香ばしいのが特徴。コレステロール値を下げ、ダイエット効果が期待される「極上黑烏龍茶」もありますよ。
「極上黑烏龍茶」はダイエット茶⁉
<伝統ウーロン茶>●極上黑烏龍茶 100g 800元
●木柵鉄観音 100g 500元
●鉄観音 100g 200元
●凍頂烏龍茶 100g 200元、300元、500元
●凍頂烏龍茶 150g 150元
ナビが気になったのは果物や花の香りが楽しめるという<特色茶>です。特にウンカという虫の作用により独特の香りと甘さが味わえる「蜜香美人茶」「貴妃茶」は産出量が少なく、希少価値が高いのだとか。「一番屋」でなら出合えます。
南投産の「貴妃茶」
<特色茶>●蜜香美人茶 100g 700元
●東方美人茶 100g 500元
●貴妃茶(濃香) 100g 800元
●貴妃茶(清香) 100g 600元
●紅玉 75g 600元
●ジャスミン茶 100g 200元
ほかに<プーアール茶>も。長く置くほどに熟成発酵し、味に深みがでるらしいので、旅の記念に購入して数年後、数十年後に当時を偲びながらいただいてみてはいかがでしょうか?
カップにポンっ入れるだけの「陳年普洱小沱茶」
<プーアール茶>●上品福字小磚(袋入15個) 1,200元
●上品福字小磚(袋入3個) 250元
●陳年普洱小沱茶(80個入) 1,500元
●陳年普洱小沱茶(20個入) 400元
●陳年普洱茶(丸餅型) 1,200元
ウーロン茶セット4個入は800元
一般的なお茶は100g/150g/300gと、サイズが選べるのも高ポイントです。また、おすすめの4種「蜜香茶」「貴妃茶」「金萱」「凍頂烏龍」がそれぞれ茶缶に入ったセットはイチオシ。さらに人気の「蜜香美人茶」「凍頂烏龍茶」にはティーバッグもあって、気軽に楽しめますよ。
台湾らしい食品土産もた~くさん!
「一番屋」セレクトのお土産にピッタリな茶菓子や食品類も販売しています。定番のカラスミやドライマンゴーをはじめ、密かに人気のパイナップルクラッカーやマンゴーチョコレートなどなど。お土産のまとめ買いもできてしまいます。
価格表(画像提供:一番屋)
ギフト用にも、自分用にも。おうち茶藝館が楽しめる茶器
単品からセットものまで各種茶器も扱っています。以前は主流だった聞香杯は、今では生産が少なく、特に台湾製は手に入りにくくなってきているそうですが、「一番屋」にあります。お気に入りを探してみては?
華やかでかわいらしい客家花布柄の茶器セットはギフトにも最適です
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茶葉を入れられるマイボトルは台湾各地のシンボルがプリントされています
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また先にチラッと述べましたが、さりげなく台湾珊瑚など宝石が置かれていたりもします。これは土産物屋からスタートした名残だとか。とっても良心的な価格なので、興味がある方はチェックしてくださいね。
気軽に休める新スポット、カフェ風休憩処は利用価値大
本場でタピ活。ドリンクは日替わりの茶菓子付です
入口を入って右側にある休憩処は「一番屋」らしい飾らないアットホームな雰囲気です。ここでは「一番屋」で売られている台湾茶……以外のドリンク類が低価格でいただけます。
台湾と言えばのタピオカミルクティーのほか、レンコンアンニン茶(蓮藕杏仁茶)やしょうが茶(薑母茶)、黒ゴマのデザートスープ(黑芝麻糊)などなど、台湾の家庭で見かけそうな、でも一般のカフェにはないヘルシー志向のドリンクが並びます。
寮の食堂のような雰囲気で、何だか落ち着きます。席数もいっぱい!
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お孫さんの絵が飾られていました。和みます……
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「休憩スペースとして使ってね!」とはおかみさん。団体旅行や家族のショッピング中の待ち時間など、静かな場所でちょこっと休みたいってな時にピッタリです。カフェのような騒々しさとは無縁だし、時間制限もないし、無料Wi-Fiも使い放題。何より日本語OKなのも安心です。
こちらのスペースは始まったばかりで、メニューはまだ研究中だとか。もしかしたら次に行った時には家族のマル秘レシピが登場してるかも⁉パイナップルケーキの前例もあるので、期待は高まるばかりです。
お土産と思い出を手に入れに……「一番屋」へ
「一番屋」入口。入って正面がショップ、右側がカフェスペースです。ナビが帰るときにはご家族総出で見送ってくれました。なんとBGMにはお孫さんの日本語の歌声が!
「お茶屋さんだから茶葉買わないと……」なんて気負わず、ふらっと立ち寄ってみてください。ナビも何度かパイナップルケーキだけを買いに行っていますが、「お茶でも飲んでいって」とすすめてくれるので恐縮しきり。
台湾柄のマイボトルおすすめよ!
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パイナップルケーキはいかが?
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「一番屋」はいい意味で昔からずっと変わらない、そんなお茶屋さんです。久しぶりの台湾に訪れたら、ぜひ「一番屋」へおしゃべりしに行ってみましょう。きっと以前と同じ笑顔で迎えてくれるはず。台湾土産だけでなく、台湾の思い出も手に入れること請け合いです。
以上、台北ナビでした。