金魚ちゃんティーバッグが話題のデザイン集団!かわいい金魚に込められた思いとは・・・
現在、北投の豊年店、日本の京都店はコロナのため一時休業中です。
台湾国内ですと、リージェント台北のB2で購入することができます。
以下の内容は北投の豊年店のものです。
画像提供:CHARM VILLA
こんにちは、台北ナビです。
台北ナビ掲示板やツイッターなどで話題の金魚ちゃんティーバッグ。これはどこで買えるの?と問い合わせが殺到しています。そこで、皆さまの助けとなるべく、取材へと出かけました。
てっきりお茶屋さんだと思っていたナビの目の前に現れたのは3畳ほどの小さなお店。そして、お茶以外にも何やら売っているではありませんか!うぅ~~ん、どういうこと~?という謎を胸にいざ、取材開始です。
北投で迷子・・・涙
温泉大好きナビにとって北投はよく訪れる場所。住所さえあれば迷うことなんてないわ~と余裕をこいていたのですが、見事に迷子になりました涙。お店のある豊年路二段はローカルな住宅が並ぶ場所。観光客にはあまりなじみがない場所なのでした。
MRT「北投」駅の改札口を出て左方向にある道(北投路二段)を道なりに歩きます。そのまま歩いていると大業路の手前あたりで、淡水線の線路が左側に見えてきます。大業路を越えたところで、北投路二段が豊年路二段に変わります。だんだん道が狭くなり、ローカル感が増してきたところで、手前に三叉路が出てくるので、徒歩の方は左側へ。(一方通行のため自転車、バイク、車で向かわれる方は右側から回ってください。)一つ目の角を右折すると右手にお店が見えてきます。
北投駅の改札を左側へ出て、右方向へ進みます
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道なりに歩いていると、大業路を越えたところで、北投路二段が豊年路二段に変わります
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三叉路にぶつかったら徒歩の場合は左側へ
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ここを右折すると到着!
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こぢんまりとしすぎた店内にビックリ!
看板もちょっと見づらい…
何とか到着したお店。お店の前の看板は植物が覆いかぶさり、全然目立っていません。「本当にここが今話題のお店?」と半信半疑になりながら、中に入ってみました。
店内には人っ子一人おらず、店内のミニ池で泳ぐ金魚ちゃんだけがナビを迎えてくれました。約束したはずだけど…と心配になったナビ、「こんにちは~」と声をかけてみると、中からマスクと作業着を着たスタッフの方3人が笑顔で出て来てくれました。みなさん、中で作業中だったようです。店内に入って人がいない時は大きな声で呼びかけてみてくださいね。
想像以上の狭さです
大人4人でいるともうそれだけでギューギューという広さのお店の奥には金魚ちゃんティーバッグがきれいに並べられ、左右の棚には色々なものが置かれています。
うぅ~ん、何だかお茶屋さんという印象じゃない店内…。いったいここは何屋さん??
「デザイン」を売る会社
先日ドイツの「レッドドット・デザイン賞」も受賞し、ますます注目を集めています
画像提供:CHARM VILLA
金魚ちゃんティーバッグ以外にどんなお茶を売っているんですか?のナビの質問にキョトンとする蘇さん。なんと…お茶屋さんではないんですって!!何~~??聞いてみるとこちらは台湾では最近よく聞く「文創」と呼ばれるジャンルの会社なんだそう。「文創」とは文化創意産業(Cultural and Creative Industry)の略で、今台湾で最も力を入れられている産業のひとつです。
毎年新たなデザインを発表しているわけですが、2013年9月に公開したのがこの金魚ちゃんティーバッグ。瞬く間に人気となり、生産が追い付かず、きちんとした発表会が行われたのが2014年6月。ここからまたも人気に火が付き今に至ります。予約1カ月半待ちとも言われる金魚ちゃんティーバッグ。その魅力に迫っちゃいましょう♪
台湾紅檜(ベニヒ)で作られたコースター。湯のみが温かくなると、ベニヒのいい香りが漂うそうです
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お箸も上質~
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すべて手作業!
店内の展示方法も素敵なんです!
お店に展示してある金魚ちゃんティーバッグを見ていると、ひとつとして同じ表情をしたものがないことに気づきます。ここがすべて手作業で作られているからの面白さですよねぇ。立体型ティーバッグと言われて真っ先に思いつく、ピラミッド型のティーバッグをはるかに凌駕するほどのデザインで、とても機械で作りだすことはできないそうです。
ツイッターなどで「かわいすぎて飲むのがもったいないティーバッグ」として紹介されたり、台湾在住人気ブロガーの紹介などで日本の方にも知られるようになり、手作業ではどうしても予約量においつけず、品切れ状態が続いています。そこで、いつかは手作業ではなく機械で作れるようになれば、もっとたくさんの方に気軽に試してもらえるのに…と考え中なんだそうですよ。
上から見ると普通のティーバッグ
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でも、下から見るとこの厚さ!
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金魚ちゃんに込められた思いとは…
画像提供:CHARM VILLA
見るだけで可愛く癒される金魚ちゃんティーバッグ。しかし、この金魚ちゃんには台湾茶の魅力をもっと多くの方へ広めるという「使命感」が込められているそうです。これぞまさしく文創精神!デザインの力で台湾茶の奥深い魅力を伝えているんですね。でも、なぜ金魚ちゃんだったのでしょうか?金魚は台湾人にとっても身近で懐かしい存在。日本だと夏祭りの時に金魚すくいをするように、台湾の方たちは夜市で金魚すくいを楽しんだりします。そんな金魚ちゃんが水の中を自由にすいすい泳いでいる様子はかわいらしく美しい。まさしくお茶を淹れる時、茶葉に水を注ぐと茶葉が舞う様だと感じたそうで、この二つをドッキングさせ、金魚ちゃんティーバッグが作られたそうですよ!
茶葉は台東鹿野のもの。一年中温暖な気候で蜜香紅茶の生産にとても適した場所なんだとか
金魚ちゃんの形にばかり目がいってしまいますが、茶葉にもこだわりがあります。
蜜香紅茶はその名の通り、蜜のような香りと甘みがする人気のお茶ですが、どのようにして作られるかをご存じですか?蜜香紅茶は東方美人と同じくウンカが茶葉を噛み、汁を吸うことで、独特の香りと甘みが生まれます。一見、虫に茶葉を噛まれたらだめになってしまうけれど、蜜香紅茶にとっては逆にいいこと!それって、人生にも当てはまり、悪いなぁと思っていたことでも、結果いいことになったりする。だから、考えすぎず前向きに過ごそうという思いが込められているそうです。
だからパッケージには「魚是(=於是)美好發生了(そして素晴らしいことが起こる)」という文字が書かれてあるそうですよ。
※現在蜜香紅茶は販売していません。
花弁まるごと!
この蜜香紅茶に南投のオーガニックローズをプラスしたものが「玫瑰蜜香紅茶(ローズ蜜香紅茶)」。
南投のオーガニックフラワーは台湾ではその品質の良さで有名です。パンの世界チャンピオンとなった吳寶春も優勝したパンに南投のオーガニックローズを使っていたそうです。お湯を注いだ時に鮮明にローズちゃんのピンク色が見えるのが愛らしいんです。女性へのお土産にぴったりだと思います。
認証済み!
日本の方に特に人気というのが阿里山の金萱茶。
ミルクのような香りが特徴のお茶ですが、台湾ではその人気を利用し、あとで着香し、金萱茶だと偽って販売しているところもあるそうです。残念なことですよね。しかし、こちらが使用するのはTOPA(台湾省有機農業生産協會)が認証する農家の育てた茶葉だけのみ。安心して飲めます。
今後、茶葉の種類を増やしていこうと思っているそうで、台湾のお茶を研究しているそうですよ!
包装形態は2種類!→現在はひとつずつ包装されているタイプのみになりました
「小金魚単隻装款(1箱12匹入り)」の方が1つずつ誰かに配るのに便利なので、日本の方に人気なんだそうです。
包装の上の方を切り取って、お湯を注ぐのですが、切り取った部分がティーバッグの持ち手になるという優れものなんですよ。
ある日、クールに決めた男性がお店にフラっと立ち寄り、吸い込まれるように金魚ちゃんティーバッグの前に立ち、金魚ちゃんが浮かんでいる様子を眺めていたそうです。入店時には難しい顔をしていたのに、金魚ちゃんティーバッグを前にして優しい笑みがこぼれたんだとか。
また、日本のお客さんが「金魚ちゃんティーバッグが買えて良かった~」と喜んでくださる光景を間近で見た時はとっても感動したそうですよ。
様々な人を笑顔にする金魚ちゃんティーバッグ、是非試してください。
CHARM VILLA 晶華
画像提供:CHARM VILLA
CHARM VILLA 晶華台北市中山北路二段39巷3號(リージェント台北内)
(02)2542-0303
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