北門駅は、世界3大登山鉄道の一つ阿里山森林鉄道の主要駅です
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1910年、阿里山鉄道の全線開通前に落成した北門駅。内部は事務所、切符売場、待合室の3つの部分に分かれ、約25坪の広さのレトロで優雅な造形が美しいヒノキの木造駅舎です。「ループ線鉄道」、「スイッチバック」、「最大勾配62.5‰」などの特色で、世界的にも有名な阿里山森林鉄道。その阿里山森林鉄道の起点駅で、かつては貨物集散地でもあった北門駅付近には、林業開発が盛んだった日本統治時代、林業事務庁舎、貯木池、製材所、列車修理工場、営林倶楽部などが設立されました。
阿里山の木材伐採の集散センターとしても重要な拠点で、生活物資もすべてここから山間部に運ばれていました。木場や木材伐採所および製材工場が至る所にあった駅附近は業者の出入りも増え、旅館、レストラン、劇場などの産業も生まれました。よって人口も急速に増え、流通業も活発化し、当時関わっていた業種は成長期を迎えました。
駅前広場は広いです
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駅前通りの左には玉山旅社
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日本にいるゆな錯覚を起こします
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北門は海抜31m
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木造駅舎 北門驛の美しさ
北門驛(北門駅)は、素朴な外観と施設に文化資産価値がおかれ、現在は嘉義市政府により市指定古跡となっています。木造駅舎の「北門」駅は、構内には切符売り場の窓口、待合室、オフィスなどがあります。かつて台湾拓殖株式会社が経営していた阿里山森林鉄道は、国民党時代に林務局の所属となります。阿里山鉄道は、標高30mの北門駅から2216mの阿里山車站までの間に、17ヶ所の駅があり、2017年2月現在、嘉義~北門~奮起湖間は、午前と午後に1本ずつ往復列車が走ります。奮起湖~阿里山間は開通未定。
中に入ってみましょう
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写真も多いですね
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切符の購入口
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ベンチに座りたくなります
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「驛」(駅)は、中国古来は途中休憩、馬を乗り換える場所の意味でした。後に車站(駅)を指すようになり、日本時代は、「北門驛」になりました。日本時代の初期、駅は「停車場」と呼ばれ、明治後期~大正初期には「驛」。昭和になって、鉄道の建物、ホーム、客貨物者のある場所の総称となりました。
ヒノキの駅
日本時代、日本人は1899年阿里山森林を発見し、その埋蔵量から80年の伐採計画を立てました。そして、阿里山鉄道を開通し、上等なベニヒノキやタイワンヒノキを日本や台湾での神社建設のために運搬し、同時に関東、関西、九州の造船業にも提供しました。
資材運搬の終点は北門だったので、北門驛(駅)は、1910年から旅客や運搬の効能を果たすようになりました。阿里山で伐採された木材は、ここで用途に合わせて木材の分別がなされ、貯木池か陸上の貯木場へ運ばれました。現在の「北門」駅内からも往年の林業繁栄の歴史を知ることができます。
「北門」駅周辺も見どころがいっぱい!
駅前広場では時折イベントが催されます。1973 年の改装後は、メンテナンス修理と荷物おろし、休憩と工具置き場となり、1998年4月に嘉義市認定の古跡となりました。駅周辺には、檜意森活村はじめ、北門森鉄故事館や阿里山森林鉄路車庫園区もあり、広い範囲で鉄道色が満喫できるエリアとなっています。
阿里山鉄道で一番雄々しかった神木のモザイクは、地面にあります
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黒部峡谷鉄道との姉妹締結記念石
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以上、台北ナビでした。