国立台湾博物館(本館)

國立臺灣博物館

閉店・移転、情報の修正などの報告

二二八公園内の瀟洒な建物。台湾という土地を知られる日本ともゆかりの深い教育施設です

こんにちは、台北ナビです。

皆さんは国立台湾博物館に行ったことはありますか?台北駅に程近い二二八和平公園の中にあり、アイボリーのルネッサンス時期のギリシアドリス様式の建物が目を引く台湾で最も歴史のある博物館です。

台湾の歴史、民族、地質、鉱物などに関する展示があり、台湾という土地への認識を深められます。台湾をもっと知りたいという時や、二二八公園へお散歩に来た時、悪天候で遠出できない、したくないという時にぴったりのスポット。今回は、その魅力を改めてお伝えします!

日本統治時代にできた台湾初の博物館です

かつて縦貫線を走った蒸気機関車が保存されています

かつて縦貫線を走った蒸気機関車が保存されています


国立台湾博物館の歴史は日本統治時代の1908年に設立された「台湾総督府博物館」までさかのぼることができます。同年に基隆と高雄(当時は打狗)を結ぶ縦貫線が全線開通したことを記念して開館され、台湾という土地そのものや、日本による統治でもたらされた近代化の成果を紹介する場でありました。
ギリシア神殿を思わせる柱とペディメント

ギリシア神殿を思わせる柱とペディメント


現在の建物は1915年に完成したもの。設計は野村一郎氏で、台湾総督官邸(臺北賓館)や、すでに取り壊されてしまいましたが朝鮮総督府庁舎の設計に携わった人物です。

建物は東西方向に一文字となっているのは、当時の都市計画の呼応したためもありますが、強い台湾の西日の影響を最小限とするためでもありました。正面はギリシア神殿を思わせる太い柱と植物の彫刻がほどこされたペディメント、ローマ風のドーム式屋根が特徴で、荘厳で神聖な権威ある雰囲気が漂います。中央ロビーを見上げるとドームの下に見えるステンドグラスも見所ですよ。
華麗な雰囲気のロビー

華麗な雰囲気のロビー

天井のステンドグラスも見逃せません

天井のステンドグラスも見逃せません

入場券は30元 日本語音声ガイドが借りられます

気さくなスタッフさん

気さくなスタッフさん


入口の右側にチケット売り場があります。入場料はなんともお求めやすい30元。カウンターのスタッフさんの中には日本語が堪能な方もいらっしゃるので質問があれば気軽に問い合わせてください。

入場券の図案は全部で6種類。いずれも博物館の所蔵品の写真がプリントされていて、集めたら記念になるかもしれません。

身分証明書を預けることで借りられる日本語対応の音声ガイドもあります。じっくりと観賞したい時はオススメですよ。
収集したくなる入場券

収集したくなる入場券

日本語対応の音声ガイド

日本語対応の音声ガイド

チケット売り場のちょうど反対にはギフトショップがあります チケット売り場のちょうど反対にはギフトショップがあります チケット売り場のちょうど反対にはギフトショップがあります

チケット売り場のちょうど反対にはギフトショップがあります

あまり気付かれないのですが、入り口にある台湾民主国の国旗は、複製品ながらエピソードのある所蔵品です。

日清戦争の終了後、清国は台湾を日本に割譲しますが、その際に日本の統治に反対する勢力によって台湾民主国が樹立されます。結局は約5ヶ月で崩壊してしまうのですが、その時に作られたのが、この虎が描かれた国旗なんです。その実物は日本側に戦利品として持ち運ばれ、皇居にある保存施設に保管され、1909年に複製されたのが、この旗になります。

そして2012年に修復作業が行われたのですが、その時初めてこの旗がリバーシブルになっていて、虎の目の模様が違うことが分かったんだとか。今では「国宝」として扱われています。

台湾に詳しくなれる館内に潜入!

建物の内部は地上3階、地下1階となっていて、いずれも東西にそれぞれ1つずつの展示スペースがあります。1階と地下1階は特設展のホール、2階、3階は常設展になっています。

【2階】「台灣的生物展示區」「台灣的原住民展示區」

常設展のうち、2階は「台湾の生物展示エリア」と「台湾の原住民族展示エリア」になっていますが、2018年9月からリニューアルのために展示が休止されていて、2019年下半期に再公開される見込みです。

【3階】「發現台灣-重訪台灣博物學與博物學家的年代」

21世紀になってから初めて設置された常設展示コーナーで、「台湾総督府博物館」が創立された20世紀初頭、つまり、台湾博物学と台湾博物学者が初めて登場した時期にさかのぼります。博物館収蔵の基礎と国立台湾博物館の風貌に影響する博物学の発見や学者、その調査の伝統を「発見の道」、「台湾新象」「過去的未来」に分けて紹介しています。

展示を見て行くと、台湾の研究の基礎となった部分に多くの日本人が関わっていたことが改めて分かります。そして、戦後70年以上が経った今でも、その記録や功績がきちんと残されて、展示されていると思うと、感慨深いものがあります。
展示されている動植物の標本の中には100年前に作られたものも 展示されている動植物の標本の中には100年前に作られたものも

展示されている動植物の標本の中には100年前に作られたものも

台湾の調査した人々の紹介や、実地調査の結果採集された文物や標本などの展示 台湾の調査した人々の紹介や、実地調査の結果採集された文物や標本などの展示 台湾の調査した人々の紹介や、実地調査の結果採集された文物や標本などの展示

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原住民関連の貴重な資料。過去の研究者の苦労が偲ばれます 原住民関連の貴重な資料。過去の研究者の苦労が偲ばれます 原住民関連の貴重な資料。過去の研究者の苦労が偲ばれます

原住民関連の貴重な資料。過去の研究者の苦労が偲ばれます

展示品を通じて独自の文化が形成されていたことがうかがえます。暮らしぶりを想像するのも楽しいです 展示品を通じて独自の文化が形成されていたことがうかがえます。暮らしぶりを想像するのも楽しいです 展示品を通じて独自の文化が形成されていたことがうかがえます。暮らしぶりを想像するのも楽しいです

展示品を通じて独自の文化が形成されていたことがうかがえます。暮らしぶりを想像するのも楽しいです

初代館長だった川上滝弥氏。マリモの名付け親として有名です 初代館長だった川上滝弥氏。マリモの名付け親として有名です

初代館長だった川上滝弥氏。マリモの名付け親として有名です


ちょっと特別な存在なのが後藤新平民政長官と児玉源太郎台湾総督像。以前はロビーに置かれていましたが、戦後に日本色を撤去する雰囲気が高まると隠され、ひっそりと保管されていました。

実際には児玉氏は後藤氏より背が低かったのですが、威厳を保つために児玉氏の銅像は大きめに作られているんだとか。
資料として作られた台湾原住民の博多人形。近くで見るとその精巧さに息を呑むほどです 資料として作られた台湾原住民の博多人形。近くで見るとその精巧さに息を呑むほどです 資料として作られた台湾原住民の博多人形。近くで見るとその精巧さに息を呑むほどです

資料として作られた台湾原住民の博多人形。近くで見るとその精巧さに息を呑むほどです

九州よりも小さい面積の台湾ですが、その自然や文化の豊富さに圧倒されること間違いなし。グルメやマッサージ、ショッピングだけが台湾旅行の魅力ではないということが再認識できるはずです。そして、その背景には日本人を含むたくさんの研究者の活躍があったことを通じて、日本と台湾のつながりをより深く感じられるでしょう。

交通アクセスがとても便利なので、ぜひ空いた時間にふらっと立ち寄ってみてください。新発見に出合えるかもしれませんよ。

以上、台北ナビがお伝えしました!

記事登録日:2019-01-08

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2019-01-08

スポット更新日:2014-09-24

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