カフェのようなおしゃれなレストランでいただく、新感覚ヘルシー牛肉麺&小吃。お茶もデザートも抜かりナシ!
こんにちは、台北ナビです。
台湾人のソウルフードといえば多くの方が牛肉麺をあげるのではないでしょうか。2014年早々、台北にまた新たに牛肉麺の名店となりそうなお店が誕生しました。今回ナビは「真是牛牛肉麺」におじゃましました。
台湾といえば、お茶・小籠包・そして牛肉麺!
MRT「中山」駅から歩いて約15分とちょっと歩きますが、新生北路と長春路の交差点の角で、大きな看板がすぐに目に飛び込んでくるので見つけやすいです。
こちらは日本や海外にも支店を展開、小籠包の有名店「金品茶樓」を経営している「金品茗茶」がオープンした牛肉麺専門店なのです。オーナーが「台湾と言えば小籠包と牛肉麺。小籠包のお店(金品茶樓)はもう構えているから次は牛肉麺!」と意気込んで開店となりました。
まるでカフェ?な牛肉麺店
店内は白を基調にしていて、さながらカフェのような雰囲気。
1階はガラス張りで通りからでも中がよく見えます。
1階の座席数が少なく感じますが、2階に上がるとそこは広々とした空間で、隣のテーブル席とも適度な余裕がとられ、ゆったりと食事ができます。
お昼どきには陽の光がたっぷり差しこみます。
窓側にはカウンター席もあり。陽の光が差し込み、あまりの居心地のよさについつい長居してしまいたくなります。流れている音楽は洋楽で、牛肉麺のお店にしてはちょっと意外な気もしますが、オーナーの息子さん(金品茗茶の2代目)がアメリカ帰りなのと、若い方にもたくさん足を運んでほしい、もっと気楽にカジュアルに牛肉麺を食べていただきたいという意向が反映されているそうです。
こだわりのつまった牛肉麺
今回ナビはメニュー開発者の沈茱蒂(Judy)さんに、金品牛肉麺のオススメをうかがったところ、やはり牛肉麺といえばコレ!という紅燒牛肉麺(180元)と清燉牛肉麺(180元)をいただきました。
ベースとなるスープは牛肉を約12時間煮込み、そこから紅燒用には漢方や野菜、清燉用には野菜と果物を加えてさらに煮こまれています。確かに他のお店に比べると、紅燒用のスープは醤油ベースの塩っぽいものより深みのある味ですし、清燉用のスープを飲んだときにはフルーティな甘みが感じられました。ちなみにどのような果物を使っているかは企業秘密だそうです…。
いろいろな果物の名前を挙げて聞いてみましたが、ナビが予想した果物はどれも入っていませんでした。うーん、何が入っているのだろう…。
肉は塊のまま煮込み、そのあと切る調理法を採用しています。これは切ってから煮込んでしまうと肉の旨味、甘みが流れでてしまうから。料理によってお肉の煮込み時間も微妙に変えているそうで、おいしく食べてもらうための食材に対するこだわりが強く感じられます。
紅燒牛肉麺のお肉はよく煮込まれたすじ肉で、口にいれるとほろっと崩れる柔らかさ。麺はちぢれ麺でスープによく絡みます。青菜とネギがたっぷりのっていて、お肉のこってり感を中和してくれます。乾燥ではない生の唐辛子が刻んで散らしてあり、彩りも綺麗。
一方、清燉牛肉麺はアキレス腱部分のお肉を使用しており、脂身が少なく淡白ですが、噛むと肉の旨味が染みだしフルーティーなスープとの相性バツグン。のっているのは白菜とネギ、そしてクコの実!台湾の麺というとある程度味付けの濃いものが多い印象ですが、それを覆す新たな味を発見した気分です。
ちなみに中山附近で働く日本人ビジネスマンには牛肉醡醤麺(160元)が人気だそう。次回はこちらもぜひいただいてみたいです。
牛肉麺だけじゃない!こだわりの小吃
牛肉麺だけじゃなく、小吃もおいしそうなものがたくさんあります。
見てください、この黄身のとろけ具合!
Judyさんが、ぜひ食べてもらいたいとオススメしてくださった小吃が、こちらの糖心蛋(30元)。いわゆる味付け玉子ですが、半熟に茹でた玉子の殻を剥き、特別配合の調味料に入れて冷蔵庫で一晩味を染み込ませるという手の込んだものです。
味はよく染み込んでいますが濃すぎず、煮こまないので黄身はとろっとしたまま。
ピリ辛が後を引きます。オススメ。
次にナビが美味しさのあまり箸が止まらなかったのがこちらの麻辣耳絲(45元)。
台湾のどのお店にもある小吃、豚耳。通常は甘辛いとろっとしたタレがかかっているものが多いのですが、ここの豚耳はラー油と絡めてあり、上にたくさんのネギが乗っています。一口食べると辛さの中に独特の風味が。聞いてみたところ、絡めるタレに花椒を使用しているのだとか。後味さっぱりでいくらでも食べられそうです。ちなみにこのラー油はお店手作りです。
写真を見ただけで、また食べたい衝動に駆られます…
ナビがもう一つ特にオススメしたいのが、こちらの蜜漬番茄(60元)。湯剥きしたチェリートマトを梅と蜂蜜と共に一晩漬け込んだもので、どちらかというとデザート感覚でもいただける小吃です。蜂蜜を使用しているので喉に残るような甘さがなく、その中に梅の酸味が調和して本当においしい!冷たく冷やして提供されます。
いろどりが食欲をそそります。
牛腱心切盤(150元)は、牛のアキレス腱の肉を煮込み薄めにスライスしたもので、肉自体は見た目の色あいに反してゆで豚のようにあっさりしています。それでも金品牛肉麺の小吃のなかでは濃い味つけかも。白いご飯が欲しくなるような小吃でした。
まるでモダンキュイジーヌ
小吃定番の皮蛋豆腐(60元)もこんなにオシャレな盛り付けです。豆腐の上にはかつお節がのっていて、日本の冷や奴みたい。特別に作られたソースにつけていただきます。
皮蛋のとろとろプルプル感がたまりません。
すべてはお客様の食べる喜びと健康のため
牛肉麵のお供、酸菜ももちろん手作り
このお店のメニューはすべてJudyさんの意向が反映されており、おいしくて体にいいものを食べていただきたいという願いから、化学調味料は一切使用せず、すべて材料の旨味で味付けしてあります。その為、食べる人によっては薄味と感じられるかもしれません。その時はテーブルにある醤油や塩で調節してくださいとのことです。
使っている器や調味料入れもすべてお店のオリジナル。ラー油入れがぽってりしていて可愛くて、販売してほしいなぁと密かに希望してます。
以上、台北ナビでした。