気のいいおじさんの正体が、実は腕利きの、知る人ぞ知る名コックでした!!
こんにちは。台北ナビです。今日はちいさい店ながらも広東料理の名店「九記」を紹介します。広東語でまくしたてる人の良さそなオーナー、何沛源さんはじめ、スタッフの皆さんニコニコした方ばっかり。日本語はほとんど伝わらないけど、楽しくオーダーできそうな雰囲気であります。
なんだがユニークなオーナーだ
お店の案内をしてくれたのは、九記のオーナーでシェフの何沛源さん。とっても明るくて元気のよい方であります。問題なのは何さんの言葉が分らないこと。オーナーが香港生まれで、広東語バリバリなのでありました。本場の香港の方、って納得。それどころか、実は彼、かなり腕利きのシェフなのだそうです。聞いていると、いろんな有名なホテルでシェフ(主厨)していたり、以前、総統府に呼ばれて陳水扁総統の料理もチーフとして手がけたこともあるとか。華々しいキャリアを持っていらっしゃるのでした。ただの気のいいおじさんじゃなかったってわけで、知る人ぞ知る、だったんですね。最近はそろそろ第一線を引くということで、「九気」では夜のみ厨房に立ちます。でも、第一弟子の香港人シェフ、それに続く台湾人シェフたちも、何さんの技術を十分引き継いでいますよ。
それでは、料理の説明をいたしましょう!
「鼓椒炒生腸」(340元)
イカのように見えますが、魚の腸だそうです。コリコリした食感に箸が止まりません。
「明火煲例湯」(220元)
本日の日替わりスープです。この日出された豚骨ベースのシチュースープは甘味があって、これまた美味でした。豚肉、コーン、にんじん、ととってもヘルシー。
「XO醤百花釀油條」(320元)
少しピリ辛で油條の中に海老のすり身が入ってました。ソースにはキンモクセイもまじっていて、おいしい♪
「金銀旦莧菜」(220元)
ヒユ菜にピータンと半熟卵が乗っています。一見不思議な組み合わせですが、意外や美味!
「福州炒飯」(260元)
オススメです。この店は炒飯も絶品ですが、普通の炒飯に海鮮のあんかけがのっています。 アツいのをフウフウいって食べると幸せ!
「魚香茄子煲」(260元)
いわゆるナスのチリソース炒めですが、プロが作るのと自分ちのは…違いますね。ご飯と合うなあ。
「咖哩牛腩煲」(400元)
東南アジア風味。香辛料も効いているし、牛肉は牛筋部分がたくさん入ってて、柔らかく煮てあり、コラーゲンにうれしくなりました♪ご飯は必須ですよ~。
「麺線蝦」(1コ70元)
オーナーの新作品。なので、メニュー外でご注文を。新鮮なエビに麺線が絡まって、カラッと揚げられています。味は上品。ない時もあります。
実際に食してみて思ったこと。以上は全部広東料理なんですけど、味付けがしっかりしてるものが多かったですね。ナビたちも深い味にご飯がどんどん進みました。お店の方のオススメは、他にも「芋頭腊味煲」、「生抽煎草蝦」、「油曼筍殻魚」・・・たくさんあります。ぜひ、お試しあれ。
魚も泳いで...
で、落ち着いたトコで店内を眺めてみましょう。テーブルは5卓。奥に調理場があって覗くと大きな炎をあげて料理作ってる姿が見える。その前には大きな水槽が2つ。そこには海老や魚が。ふむふむなるほど海鮮料理らしい。これらの魚はもちろんオーダーできます。オーナーによれば蒸すのが一番美味しいとのこと。魚の種類によるけど普通サイズので500~700元位だとのこと。