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【台北観光】リニューアルした北投温泉の元軍人村「中心新村」再訪記

日本統治時代の建物＆かつての台湾の暮らしを見学しよう！

とあるお店のチラシコーナーでかわいいの発見！手に取ると、そこには「中心新村」の文字。あ、あそこだ～！

北投温泉の外れにある「中心新村」は、以前ふらりと訪れた元軍人村。当時はタイミング悪く改修工事中でした。きっと、すでに工事を終えていることでしょう。そうだ、もう1度行ってみよう！


ということで、やってきました「中心新村」。以前よりエリアが拡大したみたい。

「中心新村」は、政府国防部が認定した台湾に13ヵ所ある軍人村(眷村)保存エリアの1つで、台北市では数少ない完全なる形で残る場所。台湾で唯一の温泉のある軍人村でもあるんだとか。

さらに歴史を遡ると、日本とも関わりのある場所であったことがわかります。エリアのお隣には日本統治時代に建てられた病院「日本陸軍衛戍病院北投療養所」(現「三軍總醫院北投分院」)があり、日露戦争で負傷した兵士らが運び込まれていたとか。ここは温泉治癒の場、療養所として使われていたそうです。

戦後になると病院共々国民党政府の手に渡り、医療従事者や軍関係者らの住まいとして使われるようになりました。


後に歴史的価値が見出され、保存地区へと登録の動きが。それに伴い、住人たちは別の集落と共に、新天地(MRT「復興崗」駅近く)へと集団移転をします。そして「中心新村」は歴史を伝える展示空間として生まれ変わりました。


展示は1軒1軒のお宅をリノベして開放するスタイルで。現在は「心窗」というテーマでかつての軍人村の暮らし学べる展示が行われていましたよ。


昔の室内の様子がなんとも台北レトロ～！


こちらは北投スタイルのデリバリー、バイク便屋さんを再現しています。今でいうウーバーイーツや宅配便といったところですが、バイク便に頼めば、お弁当を買ってきてくれたり、代わりに電話料金を支払いに行ってくれたりとなんでも屋さんみたい。買い物帰りには荷物と一緒におうちまで送り届けてくれちゃうんですって！

緩やかな山の斜面に形成された地区なので、市場帰りのママさんたちは重宝したようです。ちなみに北投では今でもこのサービスがあるんですよ！観光の足としても利用できちゃう！？

温泉付きの村、といっても各家庭に個室温泉があったわけではありません。男女別の公共温泉が設置されていたそうです。

初期の頃はトイレも共同。

個室を覗いてみたら、川のような形……。


外に出ると現代のトイレを発見。こちらはオールジェンダートイレで、男女共用の空間にそれぞれ異なる個室が。もちろん水洗！


ほかにも趣向を凝らした展示があり、いずれも無料で見学できますよ！


さらに、歩いてすぐのところには上記した「三軍總醫院北投分院」が。敷地内には元日本軍の病院「日本陸軍衛戍病院北投療養所」も残されており、こちらもリノベされて展示スペースとなっています。併せて見学してみてはいかがですかー？