この時、廟の敷地も拡大され、廟前の広場(廟埕)と後殿が増築されました。緩やかな坂の土地の形状に沿って奥が高い造りとなっています。廟内に置かれた模型を見ると一目瞭然ですよ。ちなみに後方のこんもりとした緑地は、高い山のない澎湖で風水の吉相をなぞらえているそうです。 |
正殿にまつられているのは、大媽(媽祖),二媽(千里眼)、三媽(順風耳)と呼ばれる3体の媽祖像。一般に黒の面が多い台湾の媽祖にあって金色の面は珍しいのだとか。大媽はどっしりと構え、二媽は遠くまで見渡す監視役、三媽はどんな音をも聞き分け悪を退治する役割があるんですって! |
人 |
井 |
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そして足元に目をやると……敷かれたレンガのタイルにも注目です。斜めに貼られているのは「人」という字に見えることから歓迎の意を表し、四角く貼られているのは「井」、つまり囲われているように見えることクローズド空間を表しているそうです。そして、レンガのナンバリングは修築作業の時のためです。 |
六角形は亀の甲羅に見えませんか?そう、長寿の記しです。そうそう、亀と言えば、澎湖の元宵節(旧暦1月15日の小正月)は亀が主役のお祭りなんだとか。「乞亀」と呼ばれる行事が澎湖各地の廟で行われます。もちろんここでも。 |
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記事登録日:2024-02-12
台湾で最も古い海の女神を祭る廟です