インドア派にもアウトドア派にも楽しい台東の旅!
こんにちは、台北ナビです。
台東といえば、多様な大自然、温泉、グルメ、原住民文化、そして広大な海や山でできるスポーツなどのアクティビティ! 西側ほど開発されていないこともあって、そのままの文化や自然が残っており、「後花園」と美しい名前で呼ばれることもあるんです。
今回はそんな台東2日間の旅をレポートします。
台東へは松山空港から飛行機がいちばん早く、約50分! なのですが、ナビは今回あえて電車でまったり行くことに。
台北から出発し、花蓮で乗り換えて、まずは池上まで鈍行列車で進みます。車窓ののどかな風景を見ながら、ちょっと居眠りもして、約4時間で池上に到着! 駅にはところどころに、まだ台風の爪痕が残っていましたが、お店などは元気に営業していましたよ~。
さて、今回は「好玩カード」発売に合わせたメディアツーに参加したナビ。
「好玩カード」は、台東のバス乗り放題券や、ホテルの宿泊券をお好みで組み合わせて使えるという電子カードです。バスでホテルで、ピッと機械にタッチするだけなので、お金のやりとりがなくてラクチン。入手方法は、ネットで注文し、4~5営業日後に現地の雄獅旅遊(LION TRAVEL)のお店で受け取るだけ。台北站の中にも、ちょうどLINE STOREの裏手に支店があります。
そして、このカードのいいところは、台北市内でも、悠遊カードと同じようにチャージさえしておけば、MRTや市バス、そしてコンビニでの支払いもできちゃうところ! だから、まずは台北市内に1泊して観光、翌日から台東へ! なんてプランも、交通網はこのカード一枚でOKなんです。
台東のお店やレストランと提携して、割引特典など随時発表! とのことなので、詳しくはHPをチェックしてみてくださいね。
雄獅旅遊。台北駅の受け取り店舗です
|
|
この画像をクリックすると、コース案内ページへリンクされます!
|
この画像をクリックすると、コース案内ページへリンクされます!
|
|
この画像をクリックすると、コース案内ページへリンクされます!
|
ザ・池上の風景!どこまでも広がる田んぼの一本道をサイクリング~
池上駅から伸びる大通りをまっすぐ3分ほど歩くと、左手にレンタサイクルショップ 「阿度的店」の看板が見えてきます。オーナーの阿度さんが直々にガイドしてくださるそうです!
さあ、自分で好きな自転車を選びましょう。中国語がわからなくても、大きな看板に日本語での説明・料金が明記されていますのでご安心を。
そして、サイクリングとはいっても、すべての自転車には電動モーターがついていました。本当に一回もペダルをこがなくてもスイスイ進むので、体力がない方でも疲れ知らず。ナビの周りを見ても、誰もペダル漕いでいませんでした…。
サイクリングロードにさしかかると、左手に広大な稲田が広がります。一瞬、日本の田舎かと錯覚するほど、どこか懐かしい景色。
しばらくすると伯朗大道に着きました!
広大な田んぼに囲まれた、どこまでも続きそうな一本道。台湾の街じゅうで見かける人気コーヒーチェーン、「Mr.Brown Coffee(伯朗珈琲)」のテレビCMで一躍有名になったこの道は、「楽園の緑道」とも呼ばれ、撮影スポットもたくさんありますよ!
休憩も含めて、2時間弱のサイクリング。風が気持ちいいので気がつきにくいですが、10月半ばでも日差しは強いです…。水分補給と日焼け対策は忘れずに!
店名:阿度的店
住所:台東県池上郷中正路32号
電話:(08)986-1665
詳細はこちら↓
池上弁当をいただきます
サイクリングが終わるとお昼のいい時間です。ナビたちは有名な池上弁当をいただくことに。
やってきたのは池上駅前にある「全美行池上便當」。このあたりでいちばん古い、老舗のお弁当屋さんです。ここで、台東の「お米の王様」と呼ばれる池上米をふんだんに使ったお弁当が、80元でいただけるのです!
まず店内入って左手のカウンターで、チケットを買いましょう。ふつうのお弁当と、素食(ベジタリアン)のお弁当の2種類が選べます。他のみなさんがふつうのお弁当を選んだので、ナビはベジタリアンに挑戦!
奥の厨房窓でチケットとお弁当を交換します。箸とスープはセルフサービスですが、ナビだけはここでベジタリアンスープをいただきました。
木箱を開けると、ごはんが見えないほど一面におかずが持ってあります!!
さて、一口食べてみると、お米がふっくら甘くておいしい!! 日本のお米にも負けない味です。それもそのはず、池上米は日本統治時代に日本からコシヒカリを持ち込んで植えたのが始まりなんだそうです。台湾でこんなおいしいお米をいただけるとは、驚きでした。ナビはもちろん完食。いっぱい食べても、ベジタリアン弁当だからか、お腹にもたれる感じもなく、次なる目的地へとはりきって向かいました。
店名:全美行
住所:台東県池上郷中正路1号
電話:(08)986-2270
詳細はこちら↓
次に訪れたのは「米國学校」。
台湾のこんな田舎にアメリカンスクールが・・・ではなく、お米の知識や白米がどうやってできあがるのかを、体験しながら学べる参加型施設なのです!
もともとはお米の製造所兼倉庫として使われていたという大きな工場でした。ここには、実際に使われていた脱穀機や精米機などが保存してあります。
説明はすべて中国語ですが、そこは参加型施設。自分の手で白米を袋詰めして、そのままお土産に持って帰れたり、白米になるまで10段階もある脱穀過程のお米を、ひとつずつ小瓶に入れたりするので、言葉がわからなくても楽しめちゃうんです!
こんなかわいい弁当箱も売ってます
|
|
こちらは体験参加者へプレゼント~!
|
店名:米國学校
住所:台東県關山鎮昌林路24-1号
電話:(08)981-0138
詳細はこちら↓
名産品のお茶を飲みながら、歴史に思いを馳せる
台東を代表するお茶所、永安。ここに来たら、やっぱり有名な紅烏龍茶をいただきたいですよねっ!
そこでやってきたのが、「新元昌紅茶産業文化館」。こちらは1966年に始まった、台東初のお茶工場が併設されています。お茶を実際に焙煎していた古い機械、茶摘みの道具、クイズ形式のパネルなどが展示されています。
では、さっそくその紅烏龍茶をいただきましょう!
深い赤味をおびて、きれいな紅烏龍茶。鼻を近づけると、ウーロン茶と紅茶の混ざったような深い香りがしました。おいしくて何度もおかわりしてしまう味です!
店名:新元昌紅茶産業文化館
住所:台東県鹿野郷永安村永安路451号
電話:(089)551-016
詳細はこちら↓
料理にも茶葉を使う!お茶所ならではのグルメ
鹿野産茶葉を使った客家料理のレストランがあると聞いてやってきたのが、「田媽媽正一茶園」です。もともとお茶の専門店としてスタートしただけに、お茶のクオリティは折り紙付き。地元食材を使ったおいしいレストラン「田媽媽」ブランドとして、農業委員会にも認められています。
メニューはコース料理が中心です。茶葉を豪快に使ったり、隠し味に使ったり、アイデア豊富で飽きさせません。ナビがいただいたのは10人用のフルコースですが、少人数でも対応可能ということなので、気軽に相談してみてくださいね。
店名:田媽媽正一茶園
住所:台東県鹿野郷永安村永安路588号
電話:(08)955-1818
営業時間:9:00-21:00(茶店)、11:00-15:00/17:00-22:00(レストラン)
休業日:年中無休
日も暮れたところで、次の目的地へ。原住民族の音楽や文化に触れられると聞いてやってきたのが、「鉄花村」。ここには原住民族のアート作品や地元の商品が買えるショップ、オープンスペースでお酒も飲めるバー、そしてライブハウスがあります。
「地元のアーティストや原住民族の文化をサポートしていこう、というコンセプトで、この場所を作りました」と語ってくれたのは、ディレクターの汪智博さん。
「原住民族の人たちは、今まで表現する場をあまり与えられてきませんでした。私は彼らと地元の人たちが、いっしょにキャンプファイヤーを囲み、ギターを持ち寄って、一緒にごはんを食べられるような、そんな場所をつくりたかったのです」
汪さんの熱い思いを聞いてから、ライブハウスへと移動。国鉄の台東駅を再利用したというライブハウスは、古くても雰囲気満点。
この日は水曜日で、プロアマ問わず飛び入り参加の日でした。地元の大学生や、原住民族の女の子、台北で活躍するプロのシンガーソングライターなど、たくさんの人がステージに立っています。そしてチャージは100元という安さ! 有名歌手のA-Linが来た時でさえ、500元だったというから驚きです。
これについて汪さんは、「台東の人たちはあまりエンターテインメントにお金を使うことをしません。ですから、最小限のチャージで、多くの人に楽しんでもらいたい」と話していました。
今年は、度重なる台風が台東を襲いました。「鉄花村」も例外ではなく、木々は折れ、普段は台東バスターミナルから続く一本道をランタンが照らしているのですが、すべて消えてしまっていました。ですが、鉄花村は毎日営業しています!
汪さんはじめ、台東の人たちの情熱がある限り、台東はまだまだ大丈夫、そう確信したナビ。
おいしいお酒と音楽を楽しみながら、夜は更けていったのでした……。
Day2へ続きます!
店名:鉄花村
住所:台東市新生路135巷26号
電話:(08)934-7830
詳細はこちら↓
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-11-21