台北ナビ編集・2008年10大ニュース!

総統選挙に始まり、パンダの台湾到着まで、今年もいろいろありました!興味深いニュースをピックアップし、今年を振り返ってみました。

こんにちは、台北ナビです。
「台北ナビも今年のニュースを整理してお伝えしないと」と思っていたら、折も折「Yahoo台湾」でも、いろんなジャンルのベストテンを発表していたのを発見。というわけで、そこで紹介されているニュースもとりあげながら、台北ナビ・オリジナルの10大ニュースをまとめてみました!
それにしても、今年のヤフー台湾(Yahoo奇摩)の特集した「2008之最」という特集、広告がらみのものもあるものの、タイトルはトップニュース、美男美女、トレンド、人気ブログ、人気美食など、カテゴリーは20以上。

そこから「トップニュース」を開いてみると、台湾のニュースに交じり、おやおや「オバマ氏当選」「リーマンブラザース倒産」「四川大地震」など、世界ニュースも混じっていたので、台北ナビバージョンは台湾の話題に限り、また、日本の人に、より関心の深い話題にしぼり、整理してみました。

1位 陳水扁 が金銭スキャンダルで拘留




これまで陳前総統は政府の機密費横領やマネーロンダリング(資金洗浄)などの容疑で、ファミリーぐるみでの疑惑が報じられていましたが、とうとう総統降板半年後の11月12日に逮捕。拘留を不服とし、長期間にわたる絶食で無言の抗議で応えたりしたニュースが世界にも報道されました。

2位 馬英九 が新総統に就任




3月、当時与党の民進党は謝長廷、国民党は馬英九を候補にたて、激戦をくりひろげたものの、結局、馬候補は200万票以上の差をつけて当選。5月に12代総統として就任してからは、中国との直行便を開始したり、両岸対話を再開させたり、次々と中国関係を緩和する政策を打ち出し、台湾社会に新風を吹き込みました。

3位 メラミン入りミルク事件、台湾も


中国で起きたメラミン入りのミルクパウダーが台湾のメーカーでも多く使用されていたことが発覚。脱脂粉乳をはじめ、多くの乳製品がスーパーの棚から姿を消すなど、大騒ぎに。その後も、中国からの輸入製品には厳しい規制が加わるなど、日本同様、食の安全性を見直す動きが顕著になりました。

4位 台湾海峡友好パンダ、到着




両岸友好のため、3年間持ち越しされていた中国の2匹のパンダの贈呈が実現。名前は「団団」「円円」。団円とは分かれていた家族が故郷に戻って寛ぐ様子。万全の受け入れ態勢で、12月23日、VIP待遇で四川省から直行便で台湾に運ばれました。2009年の旧正月後から公開される予定です。

5位 映画「海角七號」記録的ヒット


8月から公開が始まると同時に、メディアやブログを中心に話題が集中、10月末までで興行成績は台湾全島で4億元(約13億円)に達し、台北だけでも2億元を突破、国内映画の記録を塗り替えました。最南端の街・恒春と、墾丁リゾートを舞台にした、温かなヒューマニスムが漂うラブストーリーですが、同時に60年前に別れた日本人と台湾人の恋愛を描いているなど、日本と台湾の「甘酸っぱい」関係に触れていたり、日本の人にも十分味わえる内容になっています。

6位 高雄にもMRTが開通



100万の湾口都市、高雄にも都市交通システム(MRT)2路線−南北線の紅線(2008 年4月開通)、橘線(2008 年9月開通)が完成。北側は高鉄(新幹線)駅のある左營駅、南側は高雄国際空港のある小港まで続いているので、出張者や旅行者にとってはたいへん便利に。各駅から近隣のショッピングモールなどへもシャトルバスが出るなど、今後はMRTを軸に観光スポットへのアクセスが充実しそうです。

7位 経営の神様、王永慶が逝去


台湾が伸び盛りだった成長期、プラスチック工場をはじめ、多くのグループ企業、病院、学校などを立ち上げるなど、社会貢献が深かったため、氏の逝去のニュースは、多くの民間人にも大きな衝撃だったようです。

8位 サイクリングブーム到来



石油高騰、インフレのあおりを受け「車での外出は非効率」と、自転車でのレジャーが注目。ダイエット、スポーティー、環境に優しい、という好イメージも手伝い、マウンテンバイクなど、自転車が飛ぶような売れ行き。台湾は自転車メーカー大国でもあるため、供給体制は万全。サイクリングコースや自転車専用車道も増えました。

9位 陳冠希の色情映像流出事件


1月27日、香港のチャットサイトから突如、俳優の陳冠希(エディソン・チェン)とアイドルデュオTWINSとの乱交映像が公開され、大騒動に。エディソンが修理に出したパソコンから情報が漏れたことが、流出の元凶だったようです。モラルが問われた当事者たちは、芸能界から追われるように、引退宣言。

10位 陳雲林の台湾訪問、民進党が大反発


10年近く絶たれていた中台交流会談のため、中国から海協会会長の陳雲林氏が来台。その要人報道は空港からの到着から丁寧に一部始終が報じられました。その要人の来訪を歓迎しない独立派の人々や大学生によるデモなどがクローズアップ。

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また、不名誉なニュースではありますが、木柵に完成して1年しかたっていないロープウェイが、土砂災害によって、支柱のひとつがぐらつき、無期不通に。地盤が悪いため、支柱を別の場所に移さなくてはならないというたいへんな工事になるため、修復の見込みはまだたっていません。

さて、来年はというと、いよいよ本格的に始まる中国大陸との往来で、どんなふうに人の流れ、トレンドが変わるのか。旧正月後のパンダフィーバーはいかに?馬政権は景気回復に向けて指導力を発揮できるのか、住民すべてに3600元ずつ配られる経済消費券がどんな経済効果を生むか?松山空港経由の内湖線の開通が予定されているなど、さまざまな話題があります。

「話題の人」ランキングには、日本人も


また、yahoo で紹介されていた「話題の人」は以下のとおりでした。スキャンダルで逮捕された陳水扁前総統、台湾社会に大きな足跡を残した王永慶というビッグフェイスに続く3位が映画「海角七号」のヒロイン、田中千絵さんとなっていたのにはビックリでしましたが、いわゆる「サクセスストーリー」のケースとして話題性が高かった、という評価のようです。

1位  陳水扁

マネーロンダリングによるスキャンダルの嫌疑で、11/11逮捕された後も話題の絶えない前総統。追及する側の現与党も執拗。やはり8年間煮え湯を飲まされた恨みは深い?

2位  王永慶

台湾の「松下幸之助」と称された経営の神様。10月15日に92歳の一生を終えました。告別式には馬英九総統をはじめ、政財界からも参列客があるほど、台湾経済の発展に功績を残しました。

3位  田中千繪

ヒット映画「海角七号」のヒロイン。日本人女優で、これまで全くの無名でありながら、この映画の大ヒットで、一躍台湾で最も注目される女優に。

4位  陳冠希

香港人タレントですが、台湾でも多くファンを持つ陳冠希でしたが、携帯電話で撮影したプライヴェートな「性愛照片(ベッド上での映像)」がネット上に流出。彼を引退にまで追い込む大事件になりました。

5位  王建民

人気チーム、ニューヨークヤンキースのエース投手。2年連続で19勝後、2008年は順調に8勝まで進んだものの、負傷で半年を棒にふってしまいました。その心境はいかに、さらに来年への期待を込めてのランキングです。

6位  蘇麗文

北京オリンピックのテコンドー選手。試合中に負傷したものの、最後まで力を振り絞る姿に多くの人の涙を誘いました。メダル獲得数が少なかった台湾に、ひとつの涼風剤となりました。

7位  周美青

馬英九総統は10位内にもいないのですが、馬夫人のこの人がランクイン。馬候補の当選が決まってからも市バスで会社勤めを続けたり、カジュアルな様子が「等身大の夫人像」として映り、好感度は大ではありました。

さて、2008年もいよいよ秒読みになってきました。最後にひと言!今年の日本から台湾への来訪者数は、2007年に比べると約5-7%のマイナスになりそう、というデータも示すように、最近は台北の街中は、日本人より、韓国人、香港人の姿が目立つようになり、寂しいかぎり…

交通の便はさらによくなり、円高ということもあり、日本人にとっては宿泊、食事など滞在の負担は軽くなっています。2009年は日本の方に戻ってきてもらいたいものです!!

それでは、よいお年を!台北ナビがお届けしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-12-31

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