十全玉市場(高雄市)

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高雄にだって、玉市があるんです。掘り出し物を探してみましょう。

こんにちは、台北ナビです。台湾の代表的名産品のひとつである、翡翠や水晶等の“玉”を手に入れたい場合、あなたなら何処へ行きますか?専門店で安心のお買い物もいいかもしれませんが、たまには地元台湾人にまじりつつ、山ほどあるヒスイ、サンゴ、水晶等の玉をあきることなく眺めながらのショッピングも楽しいですよ。地元の玉好きのお客さんや、店舗等を持っている本格的なご商売人の方達にまじりながらいざ出陣です。台北でも玉一は週末に大規模に開かれてとても盛況していると聞きますが、高雄にも玉市場はあって、しかも、市場の開催期間は台北市よりも長いんです。営業日は水・木・日曜日の週3日間で、水曜日が玉の交易日のため出店率が最も高く、質の良い玉が出るんだそう。お昼正午を過ぎる頃が最も盛況しているので、熱い高雄の太陽凌ぎに、アーケードの下でキラキラ玉探しに行ってみましょう!

これまで見たことの無いようなヒスイ、水晶の山です☆

雑多としたお店が並びます。雰囲気は日本で言うところのフリーマーケット風でブラブラ見てあるいても誰も気にとめる人もなく…ゆっくり見られていい感じです。玉市場の名前どおり玉が主流と思いきや、結構色々なものが軒を並べています。骨董を扱うお店や、水晶、日本でもお馴染みのクリスタルビーズのパーツ、手作りアクセサリー等など盛りだくさんです。

こちらでご商売をしている方たちに聞くと、お店が最も多く出展しているのは 水曜日だそう。朝の9時開店ではありますが、商品を並べたりと色々時間がかかるので市場めぐりをするのであればお昼近くの11時から午後4時くらいがベストだそうです。ざっと、見渡すと常連客や、相当の目利きっぽいお客さんも目立ちます。顔なじみのお店をつくり、ご主人とながながと談笑しがてら、お値段の交渉をしている人もいるようです。


小さくって可愛い○百元代のお手ごろ価格です。 

玉の彫刻品や印鑑等 目を引きます☆

まずは、入り口付近のお店から。こちらのお店の玉はほとんどミャンマー製でご主人が直接原石の状態で仕入れてきて、台湾で彫刻をほどこしているそうです。繊細な彫刻をほどこした玉が綺麗に整列されています。 価格は高いものでは台湾元で○万元するものから、○百元のお手ごろ価格のものまで色々です。う~ん、素人目にはどれも同じように綺麗に映りますが…プロの目からみるとその差は一目瞭然だそうです。 ご主人曰くまず注意してほしいのは色では無く玉本来が持っている水分だそうです。水分を沢山含んだ玉は色身が潤いを帯びて光沢をたたえているそうです。と、ここで水分を沢山ふくんだ玉を見せてくれるご主人でしたが…確かにそういわれると他の玉に比べて淡い色身や光沢感が美しい。原石で仕入れた玉をご自分で加工し、ここまで美しく仕上げる技術はかなりの腕前と見ました!ご主人曰く玉は身に着ければ身につけるほど輝くそう。そして、それが玉にとっての保養につながるそうです。


こちらが加工する以前の原石上の玉です。

こちらが水分をたっぷり含んだ玉の代表です。 こちらが水分をたっぷり含んだ玉の代表です。

こちらが水分をたっぷり含んだ玉の代表です。



綺麗にみえますが、それ程水分は含んでいないそうです。 
何の変哲もないような、石に見えますが、ご主人の手が加わり加工そして彫刻をほどこされ、美しく変化してゆく玉もさぞかし見ものでしょう。御主人が原石状の石にも一つ一つライトを照らしあわせて丁寧に説明してくれます。加工する以前の磨かれた状態の玉を買っていかれるお客様も多いそうです。う~ん。玉って奥が深いですね~。

面白いお店を発見☆

鮮やかな紅色が目立ったので、台湾の天然珊瑚かと思いきや…“殊砂”という天然石の一つだそうです。これをつけていると邪気を祓ったり、浄化、霊能力の強化等に役立つそうです。お店の老閣娘(おかみさん)も心なしか霊能力がありそうな凄みのある人でした。こちらも天然石を加工して彫刻をほどこしているそうです。力の強い石を身につけた場合、石の保養はどのようにするのか気になるところですが、台湾に住んでいるのであればお寺へ行って線香の煙にくぐらせるだけでOKということでした。日本ならばこまめに柔らかい布等でふいてあげて下さい。こんなに可愛らしい色味の石が、不浄物を払ったり、邪気を取り去ってくれるなんて…石ってやっぱり奥が深いです。こんな綺麗な色身やデザインのものなら、普段着のカジュアルっぽい服装にも合わせやすそうです。


こちらが原石の状態の“殊砂”です。


 こちらが加工して彫刻された作品。綺麗ですね~日本では中々手に入らなさそうな色味の石! しかもバラの彫刻がほどこされていたりして、かなり興味をそそります。

またまた面白そうなオバちゃん老闆娘(おかみさん)発見☆

こちらのお店では玉のネックレスや、印鑑、玉の彫刻の置物等を扱っています。

こちらのお店では玉のネックレスや、印鑑、玉の彫刻の置物等を扱っています。

高価そうですが、意外に台湾元1-2千元価格のお手ごろ品だそうです。

高価そうですが、意外に台湾元1-2千元価格のお手ごろ品だそうです。



綺麗に彫刻された印鑑が並びます。

おかみさん曰く、「玉やヒスイはひと口には語れません~」長年の勘で、まがい物とそうでない物を見分けるのは可能だそうですが、素人には難しいですね。鑑定士さんたちに見ていただきたいような、品がぞくぞく軒を連ねています。素人にはどれも価値あるお品に見えてしまいますが、本物のお宝ってほんの一握りなんでしょうね~。その他 サンゴやラピスのパーツを扱っているお店や、ご主人が自分でデザインしたものを並べているお店も目立ちます!パーツは計り売りだそうです。ラピスの綺麗なバングルなんて、カジュアルに普段使いしやすそうで、いい感じですね。センスのある人なら、珊瑚やターコイズのパーツを上手に使って、きっとオリジナルの素敵な一品を仕上げることができるでしょう~。


綺麗な色のターコイズです。



サンゴの色身がいい感じですね。
確かな商品を購入するのであれば、知り合いのお店や専門店が確実かもしれませんが、お手頃商品やお宝発見を期待するなら、思い切って市場に潜入してみるのも楽しい経験の一つ。玉の事は全くわからないナビでしたが、色々見聞きしているうちに興味深々になり、いつか自分で本当のお気に入りを購入してみたなんて思ってしまいました。その前に玉のことを色々勉強しなければ~。

最近市場に出回っている玉はほとんどミャンマー産の品が多いようですが、古くは中国の王族や貴族が亡くなった際、美しく彫刻された玉やヒスイを身に着けて棺に奉納されたのが始まりのようです。元々古くは中国本土にあった品を“宋懐石”ひきいる中国国民党がお墓をほりおこし、価値あるヒスイや玉を台湾へ持ってきたようです。今台北の故宮博物館におかれている品々もこのような由来で台湾へ来ているものが多いんだそうです。あの広大な中国で長い間何千年と眠っていた玉やヒスイが、現代人の私たちの目に映る機会を持ったというのも、中国の長い歴史を思わせます。と、同時にその当時の王侯貴族たちの優雅な日常生活も垣間見る事ができて趣き深いものですね。

以上、台北ナビでした。

記事更新日:2009-09-22

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-04-14

スポット更新日:2014-07-05

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