漢聲歌廳

ポップス系のライブハウスが多い台北ですが、ここはいわゆる懐メロ歌謡曲で、現地では紅包場と呼ばれています。日本の曲も中国語カバーでよく歌われています。ひとりの歌手が２～３曲歌い次々登場します。そして観客から歌手に赤い祝儀袋に入ったチップ、紅包が手渡されます。ここでの楽しみ方は紅包を渡した客にステージ終了後、歌手が客の脇にお礼を言いに来てコミュニケーションすることです。言葉は分からないですが筆談などでフォローすればそれなりに通じ合う嬉しいひと時に包まれます。さて、紅包ですが１袋に100NT$を入れるのが決まり事で、それ以上入れる必要はありません。つまり、歌手がこの袋をいくつ貰っているかで金額が分かり、人気度も分かるのです。例外として1000NT$はむき身で渡しても良いようです。気に入った歌手がいれば渡してみてください。特に日本人から受け取るのは名誉なことのようです。紅包はウエイトレスに手招きして「給我紅包(ゲイウォーホンパオ)」と言えばいくつでも無料でもらえます。料金は飲食代のみでビール大びん１本350NT$、フルーツひと盛り350NT$、ウーロン茶１ポット300NT$(優にコップ２杯分以上の分量なので２人連れなどの場合、同じものを注文しない方が賢明）。他のメニューも概ねこの位の価格。入れ替え、時間制限なし。但しひとり１品のオーダー制。因みに写真の女性歌手はこの業界のスター歌手 今(チン)子嫣(ツウエン)で出演は15:00と20:00、紅包が飛び交います。場所は若者で溢れる台湾の原宿、西門町のど真ん中のビルの４階。１階の入り口からエレベーターホールにかけて歌手の写真入りのポスターが賑々しく貼っているのですぐ分かります。猥雑で少し怖い雰囲気ですが店に入れば至って健全な営業形態です。