日本時代に完成した建物で、鉱山事業の衰退と共に1986年に閉館となりましたが、2011年9月にリニューアルオープンしました。
実は昇平戯院は、1914年に別の場所で営業を開始したのが、1934年に現在の場所に移動し、現在の建物は1962年に改築されたものです。ここは九份の黄金時代を象徴するバロック様式の娯楽施設で、館内の2階はU字型、柱は六角形。当時の長椅子は折りたたみ式で、1000人ものお客さんを収容することができました。映画の上映中は吹き替えや解説をする人もいたそうです。現在劇場内には昔の映写機や映画のポスターが並んでいます。
台湾北部の瑞芳鎮に位置する山あいの九份は、19世紀末に金の採掘が開始されたことで、発展していきました。1895年、藤田組が金鉱管理を開始しますが、1897年には、台湾の事業家である顔雲年に譲り、顔家(台陽礦業公司)が九份のオーナーになりました。戦後も金の採掘は続けられ、住民も数万人に膨れ上がりましたが、金脈の枯渇により1971年に閉山。この地は急速に衰退しましたが、1989年、九份をロケ地とした映画「悲情城市」が、ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞したことで、再び脚光を浴び始めます。建物の看板は、「悲情城市」を撮った侯孝賢監督の映画「恋恋風塵」で、現在は午前中に九份の歴史を紹介するドキュメンタリー映像を流し、午後は昔の映画上映を行う映画館となっています。入場料は無料です。
基本情報
住所 | 新北市瑞芳区九份軽便路137号 |
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住所(中国語) | 新北市瑞芳區九份軽便路137號 |
電話番号 | (02)2496-9926 |
ファックス | (02)2496-2820 |
営業時間 | 9:30~17:00(土日~18:00) |
休業日 | 第一月曜日 |
サービス | 入場料:無料 |
行き方 | バス停「九份派出所」から階段を上って、広場に着いたところの右の奥。徒歩10分。 |
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スポット登録日:2017-11-14
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今まで九份には何度も行っていたのに…少し足を延ばすだけで、こんな所があったんですねぇ!
雑誌やTVでも紹介し尽くされてる九份ですが、九份の奥は深い。隣山の黄金博物館と一緒にさらに深く楽しんじゃいましょう。