日本時代の酒造工場の跡地が、花蓮の文化発信地になりました!
入って左の方には、昔松尾神社がありました
こんにちは、台北ナビです。
1913年(大正2年)、宜蘭振拓株式會社は花蓮港街に1520坪の土地を借り、「花蓮港工場」を設立。主な製品は紅酒と米酒でした。当時の宜蘭振拓株式會社は、新北市淡水と花蓮県玉里にも工場がありました。1922年には、「臺灣酒專賣令」によって、酒類の生産に規制がかかり、「花蓮港工場」では米酒、糖蜜酒などの蒸留酒が中心になりました。
戦時には建物の3分の2が破壊されましたが、広大な敷地には100年以上の歴史を誇る工場や倉庫、かつての職員宿舎が残り、現在は展示会場、ショップ、レストランとして再利用され、花蓮の文化を発信する主要エリアになっています。
内部は広々
花蓮市の中心部に位置した歴史ある建物で、26棟の古い工場倉庫と広場では、展示会や各種イベント、公演などが行なわれ、レストランやショップなども多種。
「花蓮文化創意産業区 a-zone」で、多彩な当地の特色を生かした生活スタイルとアートに、元酒工場の文化と歴史も感じてみましょう!
では中に入っていきましょう
入ってすぐ右側にはかつての職員宿舎
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同じ並びにインフォメーションセンターがあるので、ここでまず園区内マップを手に入れます
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第3棟:安棠德餐廳Andante Restaurant
営業時間:11:30~21:30(Bar~23:00) 電話:(03)833-1819
1927年に建てられた和洋折衷スタイルのオフィス。
国賓大飯店が花蓮にオープンさせたエレガント気分になれるヨーロッパ風レストラン。「アンダンテ」は曲調のAndanteを意味し、少し遅めのペースで過ごす快適な空間です。
1階はレストラン&バー。2階はオフィスと多目的空間があります。食品に関してこだわりを持ち、肉は厳選されたものを輸入し、花蓮のご当地自然食材を使用。アンバサダーホテルの焼きたてパンやヨーロッパ風デザートや極上のワインを提供しています。
天井から下がるランプにもご注目、わざわざ当時の物を各地から集めて設置したそうです
カウンターが素敵、窓枠は当時のまま
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ランプもそのまま利用しています
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倉庫だったので、ひさしが長いのです
第4棟:ARROW TREE
営業時間:11:00~21:00 電話:(03)835-8258
1929年建造後、1938年に建て直した酒倉庫。
新鮮なフルーツケーキは高品質の食材を使用しているので、新しい味を体験できます。ケーキ自体の甘さを制御するために、原料も厳選。この日は、 日本福岡から良質のイチゴ「あまおう」がありました。飲み物の種類も豊富で、標高1200Mで採れた高級茶にフルーツを薫化したスリランカ産のお茶など。自然のビタミンやミネラルが含まれている黄金色の砂糖といわれる鹿児島県産のサトキビから絞った「洗双糖」も使用。日本人シェフ常在。
内部には「台湾」が満載
第6棟:生活選品概念館
営業時間:11:00~21:00 電話:(03)831-3888
1937年に建てられた原料倉庫。
厳選された花蓮発祥のMIT生活商品を販売中。要チェックの空間です!
出店中の店舗:嘉茗茶園、讚炭工坊、駿翔美角、設計講、理想大地、平安商行、洄瀾燭光、璞草園、愛瑞克絲、黎明、奇萊美地、翼想天開・・。
第6棟:事事創藝空間
営業時間:11:00~21:00 花蓮のデザイナーやアーティストの作品を中心としたMIT空間。
【湛賞文化芸術工作坊】 東台湾のサキザヤ族とアミ族の女性で構成されたワークショップ。
明るい色は、山と海の大自然を表しています。衣類、アクセサリー、ハンドバッグなど。
【Yulitaki】 タロコ族の手織りブランドです。
煙突の手前の建物、その前には防空壕
第16棟:国際芸術展覧館
開館時間:11:00~21:00(火曜日休み)
連絡電話:(03)832-2236
倉庫ワイナリーだったところで、展覧館向き。柱なし設計なので、大型の会議や展覧会、美術展、特色ある文化物展示のために使用。
第17棟:酒文化館
営業時間:11:00~21:00 電話(03)836-0870
1929年は米酒の発酵工場。
現在は酒文化体験館として、時代を反映させたクリエイティブな空間を演出しています。バーには生ビールの他、黒麦芽汁、蓮香酒、玉山ゴールド高粱酒、手作りビール、クラフトビールなどがあります。建物後方には、なんと昔から今まで続く湧き水の池!酒工場をここに造った先人の知恵に感服。
湧き水が今でも!もう一カ所の湧き水はARROW TREEの前です
夜はライトアップされます
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酒とコーヒーなどの飲み物が多いのです
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第18棟:La Seine レストラン&ライブハウス
営業時間:16:00~24:00 電話:(03)832-6667
かつては、酒の包装工場でした。
天井が高く、床には割れた酒が流れていくように、溝も掘られています。夜は雰囲気ありますね。ふだんはカラオケなどもでき、週末はライブハウスになります。食事もできます。
第23棟:芸術展覧館 現在展示会場として利用。ナビが行ったときは、日本人アーティストの3D立体絵画の展示中でした。床に酒を運ぶ車のレールがありました。
第24棟:複合式休憩空間 1938年にコンクリート、石、レンガを素材に造られ、初期は清酒、後に紅酒工場となった場所。現在カフェやオフィスとして利用されています。
第31棟:安棠德木屋 Andante House
1928~1937年に次々建てられた酒工場の幹部宿舍で、13戸が復旧されていました。
1日中楽しめるところ!
歴史的な視点から見ても面白いし、建築物も興味深いものがあります。
骨格は残してあるので、新しく修復された中に昔の面影を探すのも楽しいでしょう。
週末は大体広場ではイベントが行われ、出店が出ていたりします。
園区内のレストランやカフェ、ショップも充実していて、どこも個性的。
1日中楽しめるところです。
以上、台北ナビでした。