新瓦屋客家文化保存区

客家人が暮らした伝統的な集落がそのまま残されている文化施設。タイムスリップ感覚を味わおう！

高鉄「新竹」駅に程近い新竹県竹北市内の住宅街に突如現れる伝統家屋群。日本統治時代よりもさらに前、約1800年頃に中国大陸から渡ってきた客家人の開拓拠点とされていた場所です。忠孝堂と呼ばれるお堂を中心に集落が広がっています。集落は塀に囲まれていて、外敵の襲来に対して防御能力の高い設計になっています。また、一時は高鉄開通による再開発で解体の危機に瀕しましたが、地元住民や専門家らの運動により保存が決まり、台湾で初めての「客家文化保存区」として整備されました。
かつての建物や井戸の遺構が残されているほか、現存する建物には地元の特産品を販売するスーパーや飲食店、カフェ、雑貨店などが入居。日本統治時代に活躍した客家人で、台湾語歌曲「望春風」を作曲した鄧雨賢の紀念館もあります。また、西側の池にはハスの花が咲き乱れるほか、北側には規模は小さいものの畑や水田が広がり、季節を感じさせる憩いの場にもなっています。週末にはレトロな街並みを背景に写真撮影に興じる若者も多く集まります。古の人々の暮らしを垣間見られるスポットです。