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愛の物語が詰まった合興駅を「薫衣草森林」のプロデュースでよりロマンチックな駅に大変身!

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新竹のローカル線「内湾線」の停車駅のひとつである「合興駅」。その旧ホーム及びレール付近にはいたるところに愛を感じられるオブジェが飾られ、結婚写真のメッカとなっています。ではなぜこの駅にはこんなにも愛が詰まっているのでしょうか?この愛の物語は1958年にさかのぼります。高校一年生だった曾春兆さんは新竹市内の学校に通うため、毎日電車通学をしていました。電車でひとめぼれした彭智惠さんに片思いを続けていた曾さん、高校三年生の期末テストの日に寝坊。彭さんは成績優秀で全学年トップの成績を誇る才女。ここでテストに遅れて留年になると彭さんとの縁もなくなってしまうと考えた曾さんは、乗り遅れた電車を追いかけたのです。次の駅まで2.1㎞。走って走って…ついに追いつき、無事期末テストをパスしました!そしてその後、ふたりは無事結ばれて、今ではお孫さんまでいらっしゃいます。
「合興駅」は元々石灰石を台泥竹東場へ運ぶために使用されていましたが、生産停止後、台鉄は廃駅にする予定でした。その知らせを聞いた曾さんと彭さん夫妻は駅の保存に努め、現在の形にしました。それを台湾メディアが「合興駅」は「愛の駅」だと報道し、今では内湾線観光の目玉駅のひとつとなっています。その後「薫衣草森林」のプロデュースにより、カフェやせっけん販売が行われ、見るだけではなく買い物もでき、簡単なドリンクも飲める場所となっています。
また、合興駅の周りは坂道で傾斜がきつかったこともあり阿里山鉄道でおなじみのスイッチバック式が採用されていました。この線はすでに廃線となっていますが、赤い煉瓦と瓦の中央指令室・待合室・木の信号などは残されています。分岐器は14本もあり、当時多くの線路が引かれていたことがしのばれます。ロマンチックな気分に浸りたい方や電車が大好きな方に訪れていただきたい駅です。ちなみに現在使用中の内湾線の「合興駅」は無人駅となっており、悠遊卡、一卡通、臺灣通、遠通ETC卡で運賃を払うシステムです。

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スポット登録日:2015-01-19

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