金門観光の醍醐味の一つに聚落(古民家集落)巡りがあります。珠山聚落は、今から約650年前の元から明へ変わる時代、薛という姓の人たちが入墾し始めた集落です。金門の各聚落は、同姓の人たちの集落なので、名字を聞けば、どこどこ集落出身の方?と地元民なら相手の住居地がすぐわかるそうです。
ほとんどの聚落には中心に貯水池があり、それは生活のためでもありますが、中華圏では風水、特に財運の意味合いが濃いでしょう。珠山聚落では、池を真ん中に家屋が取り囲み、その後方には鶏鞍山(珠山)がそびえ、集落としては縁起のいい格好の地形となっています。また、各聚落では、どこも同姓の祖先を祭る祠がありますが、ここも薛氏宗祠があります。他にも頂三落、将軍第、大夫第、薛芳見洋館、大道公宮、下三落、薛永南兄弟洋館、文應舉墓とみどころ満載。
更に各聚落の特徴として、某方面に秀でている人材を多く傑出しているというのがあり、金門人はとても教育熱心なのですが、珠山聚落からは、文武両道に長けた人材を多く輩出しました。今では珠山を彩る美しい民宿の一つにもなっている「将軍第」の建物を見てください。屋根の両側が反りあがっていますが、これは優秀な武人を世に送り出したという証拠。「校長之家」の屋根はなだらかや斜面。こちらの薛氏は文人として極めたというのが見てわかります。
2014年現在、珠山聚落にはこのような民宿が12軒あります。
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スポット登録日:2014-08-25