蟳之屋(高雄市)

CRAB’S HOUSE シュンジウー

閉店・移転、情報の修正などの報告

投稿者:たかのつめ

口コミ掲示板蟳之屋 (ちょっと長くなります)

2007-03-28
05年8月に行きました。これまでどなたのクチコミ投稿もないようなので、今後訪れる方の参考までにと、当時の小生のHPの記録に基いて感想を述べてみます。

・・・先を急いだのは、今夜の夕食はチョイと贅沢を!と、澎湖諸島から新鮮な海鮮を空輸して評判という 「虫尋 之屋」へ来たかったから。フェリー乗り場からタクシーで165元、6時40分ごろに、大きな蟹が壁に取り付いた(といっても道頓堀の動くカニやおまへん!)店の中に入ると、フレンチのようなお洒落な雰囲気。直ぐ席に案内されたが、人気店とあって程なく満席になったので、急いで来て正解!
 片言の日本語を話す女性がメニューを持って笑顔で登場。メニューは漢字と英語で日本語はない。ついでに料金表示も一切無い!(うちの店は値段を気にするような人はお呼びでナイのよ!)

「蟹やエビはどうでしょう?」 「そうね、やっぱカニだな。う〜ん、シンプルな蒸し蟹がいいかな」

「お魚は如何ですか?」 「そうねぇ・・・魚はいいや」

「野菜なんかは?」 「筍のサラダというのが珍しいな」 「今シーズンで美味しいですよ」

「その他は?」 「アッ、このハマグリの蒸し物がいいねえ」

「分かりました」 「それと、最後にカボチャのビーフンと海草とシラスのスープをね!」

 段取りよく訊いてくれるので、高級店だし、コースとして組み立ててくれるのだと思ったが(ところがこれが大間違い!)

 台湾ビールを注文すると、「こうなごの塩茹で」が付いてきた。台湾ビールは本当のビール好きには物足りないだろうが、酒に弱い私にはあっさりとして美味しい。特に蒸し暑い台湾の夏にはぴったりだ。「こうなごの塩茹で」もイケます。

 最初に「ハマグリの蒸し物」が登場。山盛りの針生姜がトッピング。ハマグリは、殻は小さいが身が大きくて美味しい。

 次に「筍のサラダ」・・・サラダといっても、湯掻いたタケノコの角切りをアッサリマヨネーズに付けて食べるという至ってシンプルなもの。ところがこのタケノコが“エグミ”ゼロでなんとも爽やか。
 
 ここまでは申し分なし。ところが直ぐあとに、“締め”のハズのかぼちゃ(と小さな貝の身)のビーフンとスープが出てきてしまった。しかもウエイトレスはビーフンを小さな茶碗2つに無理やり詰め込んでまだ少し残った皿をサッサと下げていってしまった。これは“サービスのはき違え”である!
で、肝心の「蒸し蟹」が待てど暮らせど出てこない! ビーフンの一件もあって「カチッ!」ときた私はフロントのマネージャーを手招きして、(彼が英語は話せるというので)つたない英語で抗議申し立て。

「最初に頼んだカニが来ないが、どうなってるの?」

「すみません。カニは蒸すのに時間がかかるもので・・・」

「それなら、オーダーをとったときに、時間がかかると一言断るべきでしょう。ここは一流店なんだから」

「ごもっともです」

「ウエイトレスに注意しておかないとダメですよ」

「本当に申し訳ありません。お詫びに1品サービスします」

〜〜べつに一品欲しかったわけではないが、出てきたのは「軽くトーストしたからすみのネギ添え」

 そして、注文から1時間ほどして「蒸し蟹」が現れる。これがホントの“真打登場”。さすが真打だけあって殻の中には身と子がギッシリと詰まって美味しいことは美味しい。しかしながら、蒸すだけなら女房の蒸し方のほうが上手との評価も出来る(それは蒸す前にカニの”ふんどし”に塩を刷り込んでないからだと分かる) そして女房によると、「他にも2,3組、最後にカニが出てきて、困った表情の人がいたわよ!」・・・というわけで、カニの注文にはご用心を!

という成り行きで、この店は良かったか?悪かったか!・・・とにかく、カニを注文しなければ、素材は文句なしだし、味付けも上品で評判を納得できる海鮮レストランといえましょう。ちなみに、料金は 総て込みで、1,848元でした。 
訪問日:2007/03/28