日×台コラボのニューウェーブ餃子、タンメン、冷やし唐揚げはいかが?
こんにちは、台北ナビです。
おいしいものがい~っぱいの台湾。しかし、台湾生活が長い駐在員や留学生などの在台者はもちろん、旅行中のアナタだって日本の味が恋しくなることはありませんか?
本日ご紹介するのは、そんな気分の時にぜひ立ち寄りたい「虎記餃子」です。懐かしい日本の味に台湾風味を加えた、日台融合の焼き餃子にタンメン、冷やし唐揚げ……と自慢の味がいっぱい!どこか慣れ親しんだ味に、きっと心もほっこり♡することでしょう。
それでは、さっそくご紹介します!
台北101の足元にあるレトロな観光スポット「四四南村」から、臨江街(通化街)夜市へ歩いている途中に見つけたのが、「虎記餃子」です。ローカルムード漂うお店やオシャレなカフェが並ぶ中、目立っていた白地に赤字の大きな看板。カジュアルな雰囲気と、かわいい虎キャラに惹かれて入店してみることに……。
虎ちゃん&餃ちゃんは双子の兄弟。そっくりすぎて見分けがつきませんが、ボールを持っているのがヤンチャな弟、餃ちゃん。兄の虎ちゃんはおっとり系キャラ
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オリジナルの器がかわいい。今後虎ちゃん&餃ちゃんグッズも販売されるかも?お土産にしたーい!!!
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中華伝統の切り絵の虎から発想を得たロゴマーク。よーく見るといろんなところに餃子が隠れキャラになっているとか!わかるかな?? |
注文は簡単!セルフサービスで
入口すぐの左側には鉄板があって、湯気と共に香り立つ餃子の匂いが鼻腔をくすぐります。いい匂い~♪初めての来店にちょっと戸惑っていると、スタッフがやってきて、「まず食券を買ってくださいね」とのこと。日本で言うところの立ち食いそばや牛丼屋さんみたいな感じですね。
【STEP1】食券機でオーダーする
中国語の画面にまたもオロオロしていると、すぐに駆け寄ってきてくれたスタッフ。ナビが日本人とわかると日本語で説明してくれました~!
【STEP2】スタッフに注文券を渡す先ほど発券された3:店用の券(上に虎ちゃんマーク付)を、そのまま入口左にあるカウンターに出しましょう。これでオーダーは完了です。あとは空いてる席に座って、出来上がりを待つばかり。タレや箸は厨房前の棚からセルフでどうぞ。
【STEP3】料理を取りに行くピンポ~ン!
呼鈴が店内に響き、何やら案内が。オーダーの品が出来上がったようです。「中国語わからな~い(涙)」でも大丈夫!電光掲示板で一目瞭然です。2:顧客用の券の上の番号(單號)が呼び出されたら、先ほどのカウンターまで取りに行きましょう。券と引き換えに料理をゲットです。いい匂い~♪
【STEP4】片付けもセルフでおいしくいただいた後のお皿やコップは、フードコート形式で。トレイ返却コーナー(自助回收區)まで自分で運びます。ゴミの分別に注意して、きれいに片付けましょう。
台湾未上陸の新しい食文化を届けたい――!
監修を務める「満北亭」の2代目ご主人、安富氏
餃子は台湾の定番料理ーのひとつですが、水餃子(水餃)や焼餃子(鍋貼)といった主食としての「肉たっぷり&皮もっちり」のガッツリ系が主流です。
しかし、慣れ親しんだ餃子ひとつとっても、ところ変われば味変わる――中華文化の中で生まれた餃子が海を渡り、行きついた日本という土地で「おかずの焼餃子」として親しまれている……そんな違いに目を付けたのが「虎記餃子」のスタッフたち。
「日本のひと口餃子文化を台湾の人にも伝えたい!」そう思い始めたのだとか。
そうして日本へ赴いた彼らは、何十軒もの店の餃子を食べ歩きます。その中で偶然出合ったのが、東京「満北亭」の焼餃子でした。アツアツの餃子をひと口で頬張ると、パリっとした薄皮の中からジュワ~っとした餡が飛び出し、その熱さにハフハフしたら鼻腔を通り抜ける香り……。この驚きのおいしさを、異なる食文化を、台湾でも――!
主食の台湾では肉:菜は8:2 or 6:4が主流。一方日本ではその真逆で野菜多めですが、台湾人の好みに合わせて、肉が多めの6割で餡を調整している「虎記餃子」
日本の食文化を発信していくということで意気投合。安富氏の熱き想いにも心打たれたとか
「満北亭」のご主人も快く承諾してくれました。お互いの店を行き来し、技術指導や研究開発を繰り返す日々。ただ単に「満北亭」の味を台湾に届けるわけではありません。台湾の食材を使いオリジナルを開発し、日本のおいしさのまま台湾の人に受け入れてもらう――そうやって出来上がったのが「虎記餃子」のパリパリひと口餃子です。ほかにも、台湾ではほぼ見かけないタンメンや冷やし唐揚げもメニューに加えました。想いは同じ。台湾にない食文化を広く知ってもらうこと。
それはナビたち日本人にとっても、懐かしい『ニッポンのおいしい』が台湾でもいただけるといううれしいニュースとして届きました。
お店はファストフード店のような仕組みですが、メニューはどれもオーダー後に作り始めます。だからテーブルに届くまで少々時間がかかることも(と言っても5分程度)。運ばれてきたら、さぁ、アツアツをいただきましょう!
油切りのバットで提供されるのは、パリパリのまま食べられるようにとの心配り
虎記餃子 各50元/ 8個、75元/12個 ☆オススメ☆
来店客の7割がオーダーするという、看板メニューの薄皮ひと口焼餃子です。底はパリっと、上部はモチっと感が楽しめる皮の中から旨味いっぱいの肉汁がじゅわりとあふれます。ひと口と言ってもナビの想像を上回る大きさ。おちょぼ口さんなら最低2口は必要!?餡は台湾では割とポピュラーな黄ニラ、コーン、カレーの3種ですが、日本ではちょっと珍しいテイストでは?日×台の融合です。
脆皮韮黃一口煎餃(黄ニラ)
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脆皮玉米一口煎餃(コーン)
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脆皮咖哩一口煎餃(カレー)
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独自の配合による薄皮を開発 |
虎記蔬菜拉麵(タンメン)
ミニ95元、中125元、野菜増し180元 ☆オススメ☆もうひとつのイチオシメニューがタンメンです。数多くの日本のラーメン屋さんが台湾に進出していて、今や台湾の外食産業に欠かせないほどですが、その中にあってないもの……それがタンメンでした。焼餃子同様、台湾にない日本文化を広めたい、という想いと一致したとか。
野菜不足解消にもうれしい、1碗で1日に必要な野菜量の半分以上を賄えるほど野菜たっぷり!白菜、ニンジン、キクラゲ、モヤシなど野菜は全て台湾産で、安富氏とスタッフが台湾の市場に出向き、ピタリと合う食材を選び抜いたのだとか。中華鍋で炒めた野菜がシャキシャキと香ばしく、炒め油がスープに溶け込み、味のアクセントとなっています。
スープはさっぱりとした鶏ガラの醤油ベースで、麺は日本のちぢれ麺を使用。日系店の中には台湾人の舌に合わせた薄味で提供している所もありますが、こちらは日本の味わいそのまま。お好みでチャーシューや半熟卵、メンマのトッピング追加も可能ですよ。
油蔥乾麵(エシャロットの混ぜそば) 50元台湾人の愛すべき麺料理、混ぜそばを日本のちぢれ麺で仕上げました。固めのゆで麺に、自家製の揚げエシャロットとネギ、醤油ベースのタレを混ぜていただきます。シンプルが際立ちます。
虎虎雞(冷凍手羽中の唐揚げ) 45元/3入り、150元/10入り ☆オススメ☆福岡のご当地グルメ土産として人気の冷やし唐揚げは、台湾初上陸かも!?カラリと揚げた味付き手羽中を1度冷凍し、5~10分ほど解凍、冷たいままをいただきます。揚げ立てよりも旨味が凝縮されて、かめばかむほどジュワ~っとおいしさがあふれ出し、まるでスルメを味わうかのよう。ビールのお供にピッタリです。
1コイン~ チョイ呑み?せんべろ?ちょっと1杯もOK!
ここで改めてメニューを見てみると、どれもお手頃プライスで、ほぼ100元でおつりがくる感じ。看板メニューの餃子に至っては、1コインの50元でオーダーOK!
仮に日本風の楽しみ方として、まずはビール+餃子+おつまみ+冷凍唐揚げで、ちょこっと飲んで、シメにタンメンをいただいても、300元ちょっと。日本円にすれば1000円ちょっとで楽しめちゃうというわけ。こんな風に楽しんでいる在台日本人も結構いるらしく、ナビが訪れた日も、ビジネスマンらしきグループがビールと餃子&おつまみで1杯やっていましたよ!気軽に飲める店が少ない台湾で、「ちょこっと飲みたい」を叶えてくれる店でもあるんです。
新たなコンビネーション、餃子×アイスコーヒーをご提案!
「食後にちょっとくつろぎたい!」なんて要望も叶えてくれます。虎記黒咖啡は微糖で苦みや酸味の少ないコーヒーだから、食後と言わず餃子のお供にもOK??台湾では、餃子+サンラータンや豆乳といった組み合わせが一般的ですが、餃子+アイスコーヒーの新しい組み合わせが今後流行るかも!?
また、台湾人にとってのおばあちゃんのオヤツ的存在なのが、緑豆のデザートスープです。ホッとできる伝統スイーツを、食後のシメにいかがですか?
清潔感あふれるゆったりとした店内
厨房はガラス張りで作業の様子も見ることができちゃう!
店内は、4タイプのテーブルを用意しています。
お1人様でも、カップルでも、ファミリーでも、グループでも、思い思いに楽しめる感じ。ほどよい広さのある店内は、テーブル間がゆったりしていて清潔だから、老若男女問わずゆったりできそうです。
お1人様も気兼ねのないカウンターテーブル
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グループOKの長テーブル
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カップルにぴったりのボックスシート
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ファミリーやグループ利用に最適の半個室風
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全部で70席! |
オープンしたばかりの「虎記餃子」、今後の展開にも期待大!
こちら「虎記餃子」は、2020年3月に誕生したばかりの新しいお店です。よくよくお話を伺ってみると、台北ナビでもご紹介している牛肉麺の「品川蘭」やイタリアンの「BANCO」、また街中でよく見かける、牛肉麺の「三商巧福」や宅配ピザの「拿坡里」、トンカツの「福勝亭」などを運営する三商餐飲グループが運営に当たっているのだとか。他店同様、多店舗経営も目指しているそうで、今後の展開が楽しみです。
現在は3種類の餃子ですが、今後はキャベツ味などなど、種類も増えるかも?とのこと。う~ん、楽しみです!ナビ的には「餃子=ご飯のお供」だったりするので、ライスもメニューに加わったらいいな……♪みなさんも、台湾で日本の味が恋しくなったら、ぜひ「虎記餃子」へ。
以上、日本の味で満腹になった台北ナビがお届けしました。