優雅にお洒落に上品に!牛肉麺が楽しめるお店が中山エリアにもオープンしました♪
こんにちは、台北ナビです。
台湾の名物のひとつと言えば牛肉麺。お店はいろいろありますが、チェーン展開している三商巧福はご存知の方も多いのではないでしょうか?オレンジの看板に白抜き文字で店名が書かれている牛肉麺店で、日本上陸も果たしています。その三商巧福を運営しているのは三商という企業。貿易商社として旗揚げ後、飲食事業を展開し、瞬く間に株式上場した大企業で、1983年に牛肉麺事業に進出しています。
今日ご紹介する「品川蘭」は、三商巧福のワンランク上の兄弟ブランド。ビジネスや大切な友人知人との会食を楽しめるお店としての位置付けで展開している、ニュータイプのお店です。
並木のある大通り「中山北路」沿いで心地よいお食事を!
店舗の移り変わりの激しい中山地区は、特に飲食店がひしめきあうグルメの激戦区です。2018年12月にオープンした「品川蘭 中山店」はそんな中山地区の中でも、印象深い並木が続く中山北路沿いにあり、リージェント台北や台北アンバサダーホテル、ロイヤル台北付近に位置します。
店頭には3つの大きな提灯に「品」「川」「蘭」の文字。中国式庭園をイメージした壁面も風情があります。
向かい側からだとこの看板が目立つでしょう
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騎樓からの看板
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親切にメニューも店頭に置いてあります
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店名「品」「川」「蘭」の提灯
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「よくある牛肉麺屋さん」のイメージとかけ離れた店内
店内の雰囲気がシックで上品なのは、赤、黒、金をベースに統一しているから。壁や机や柱などは木の温かかみがあり、そこにコントラストでシャープなイメージの赤い座席シート、黒ベースで取り揃えられたカトラリーやコップなどがアクセントになっています。そしてメニューは金でラグジュアリーさを演出!牛肉麺屋さんのイメージを一新する洗練された店内に驚くこと間違いなしです。
入口から入ってすぐ右側のカウンター席の上には、漢方を収納するための棚がディスプレイとして設置されています。これは店頭の「品」「川」「蘭」の提灯と同様、品川蘭全店にあるトレードマーク的なディスプレイです。ちなみに台北市内は全4店舗。こちらの中山店、忠孝店、內湖店,飛行機に乗るギリギリまで牛肉麺を味わえる松山機場店があります。
奥の壁に掲げられた川・蘭・極・勁の文字はそれぞれ品川蘭の料理の基本を表しています。
川:八角や丁香などの漢方がベースで、皮付きの紅さとうきび、黒柿トマト、牛骨が煮込まれた蘭スープより少し濃いめのスープのこと。一般的には「紅焼」と呼ばれるスープです。
蘭:牛骨ベースで玉ねぎや大根、リンゴなどが煮込まれたすっきり甘みのあるスープのこと。
極:品川蘭独自のステーキのこと。プライム等級の牛肉を使用しています。
勁:もちもちでラードの香り高い手作り斤餅のこと。
味や香り、食感までこだわっていることが分かりますね~。
こだわりの牛肉麺!
品川蘭のスープはメニューごとに「川」か、「蘭」かで固定となっています。麺の太さは基本太麺にしてありますが、細麺に変更が可能です。各テーブルには、シャキシャキと食べられる酸菜の漬物と、小魚と唐辛子を和えた刺激的な辛さの辣椒が置いてあるので、それらを入れて辛味などを調整することができます。
そして、品川蘭のメニューでぜひご紹介したいのが、斬新なステーキ麺!一般的な牛肉麺は特製スープでじっくりと煮込んだスネ、スジ、トライプなどが具として入っているのですが、ステーキ麺は先に五分程度焼き上げたステーキが具となるスタイルで、テーブルに運ばれてきてからスープをかけてくれるんです。一般的な牛肉麺より香ばしく、満足感が得られます。
* PRIME助眼牛排麵 (蘭スープ・ローズソルト付) 490元
贅沢なプライムリブアイステーキが麺を覆うように載せられた牛肉麺。五分焼きで出されるので、そのまま食べても、スープに浸して食べることも可能です。ネギやニンニクがたっぷりのって、芥蘭菜がアクセントで添えられています。スープは通常よく食べられる牛肉麺のよりもあっさり。ナビ個人的には、このPRIME助眼牛排麵がイチオシです!肉はそのままでも甘みがあるのですが、ローズソルトに付けて味わうとさらに美味しくいただけます。
* 炙燒翼板牛排麵 (川スープ・ローズソルト付) 340元
レア加減がいい感じになったあぶり焼きフラットアイアンステーキがドカーンと載った牛肉麺。お酒に漬け込んでからあぶり焼きし、鮮度を保つため冷やしてあるので、お肉を焼いた香ばしさにプラスしてほんのりお酒のイイ香りを楽しめます。あまり見ない組み合わせでヤングコーンがのっています。川スープ自体は一般的な紅焼スープと比べ透明度があり、ほんの少しピリ辛なのですが、お酒に漬け込んである影響かその辛さを全く感じず、逆にスッキリ度が増しています。
* 滿漢三寶牛肉麵 (川スープ) 280元もちろん一般的な牛肉麺だってあります!アメリカ産の牛スネと、オーストラリア産の牛スジ、牛肚(トライプ)を使用。内臓は大きめの塊なのがいいです。しっかりとスープの味がしみこんでいて食感◎。炙燒翼板牛排麵と同じ川スープですが、本来のスープの味がしっかりと楽しめます。ちょっとピリ辛ですが、風味付けという感じで辛いのが苦手と言う人も大丈夫なはず。また、八角など台湾料理に多用される香辛料が入っていますが、そこまで気にならないでしょう。たっぷりネギとニンニクものっています。万人受けしそうな味わいです。
豊富なサイドメニューの数々
嬉しいのが、牛肉麺と合わせて食べられるサイドメニューが充実していること。小皿料理は、どれも台湾らしい一品です。ドリンクは日本人がよく訪れる場所柄、中山店限定でSAPPORO生ビールがあるのは気が利いています。
* 胡麻花生龍鬚塔 70元龍鬚菜をピーナッツソースで和えたもの。炒めたピーナッツも添えられています。香ばしくもマイルドで、箸休めとしてピッタリです。
* 櫻花蝦翠玉白菜 99元さっぱり味の翠玉白菜を食べやすく小さめにカットしたものの上に、甘く濃厚なオイスターソースがかかっています。屏東の東港産桜エビが香り、食欲をそそる上品な一品です。
* 梅釀番茄 70元台湾ではフルーツ扱いされるミニトマトを使った冷菜。梅のエキスが入っているので甘酸っぱくクセになる味わい。前菜として、ビールのおつまみとしてピッタリですが、お口直しでこのトマトを食べるとまた食欲が湧きます。
* 桂花蜜芋頭 70元キンモクセイの花と蜜が添えられた日本人に大好評のタロイモ料理。タロイモは柔らかすぎず噛み応えのある硬さで、タロイモの甘さだけでなく、キンモクセイのいい香りが口の中に広がります。
* 松阪泡菜豬(附斤餅)180元韓国風キムチと豚肉を炒めた豚キムチを、ラードの香りが高い斤餅で包んでパクリと食べます。豚キムチと斤餅は別々に運ばれてきて、自分の好きな分量を巻いて食べられるのが◎。モチモチの斤餅とジューシーな豚キムチが独特のハーモニーを響かせてくれる満足度の高い一品です。
*SAPPORO 生啤酒 140元
*白甘蔗檸檬 70元
*純釀烏梅汁 45元ドリンクメニューはオリジナルドリンクが充実。
SAPPORO生ビールは中山店のみの限定商品です。台湾ではなかなかSAPPORO生ビールを取り扱っているところは希少です。がっつり働いた後や歩き回った後にク~ッと一杯いきたいものです!
白甘蔗檸檬は台南産の黒さとうきびを使用し、レモンと相性抜群!すっきりとした口当たりです。純釀烏梅汁は、いかにも台湾な味のドリンク。陳皮やスモークした烏梅が独特なテイストで好き嫌いが分かれますが、台湾人は牛肉麺によく合わせて飲んでいます。