作り手のあたたかな思いが感じられるカフェ!リピーターが続出中の居心地抜群カフェです
こんにちは、台北ナビです。
台中の人気観光スポットのひとつとしてよく雑誌などで見かける「草悟道」。ここまで来たなら英才路を渡って、模範エリアへ足を踏み入れてください。この模範エリアは、英才路×民權路×公益路×向上路に囲まれたエリアで、本日ご紹介する「Roundabout café」もこのエリアにあります。
イギリスでの経験をもとにカフェをオープン
ジョリーさんは真ん中にいますよ~
ナビが訪れた日はオーナーのジョリーさんにお話を聞けました。
ジョリーさんは28歳の時に海外へ留学したいという夢を叶えるため、イギリスへと渡ります。留学就業を経て、台湾や中国でも働きましたが、仕事に忙しすぎる生活に疲れて退職を決意。その後自分が最も好きなことを仕事にしよう!と、このカフェを2014年に開いたのです。
もうひとりのオーナーであるメイヴィスさんは、元々ジョリーさんのお友達であり、時は重なっていませんが、イギリスでの留学就業経験があります。イギリスでの生活を楽しんでいましたが、台湾が恋しくなり帰国。昼は英系企業で働き、夜はこちらのオーナーのひとりに大変身します。
店名の「Roundabout」は、環状交差点(ラウンドアバウト)のこと。効率性を重視するイギリスには、信号が少ないかわりに環状交差点が他国よりも多く設置されています。だからイギリスで車移動するとなると、必ずと言っていいほど環状交差点を通ります。
環状交差点へ入る時は、サークルの流れに乗ってすっと入り、各車が各々の目的地へと向かう。このカフェも環状交差点のように様々な人が訪れてたくさんの人と交流し、それぞれの生活に戻って行く、そういう場所になりたいという思いを込めてこの名前をつけそうですよ。
そして、イギリスの小さな村や町の外れにはちょっと暗いパブや小さなレストランがあります。だからかイギリスでは仕事終わりにこういったお店に立ち寄る人が多いのだとか。
店内は色んな人がおしゃべりをしている声で満たされ、シンプルで温かい空間。台湾へ帰ってきてからこういったお店が恋しくなってきたので、イギリスのパブのようなカフェを開いたのです。
「Roundabout」という英単語には環状交差点(ラウンドアバウト)の意味のほか、メリーゴーランドという意味もあるんですね~!だからカフェのロゴはメリーゴーランドですよ~♪
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照明はぐっと抑えて、お店自体も目立たないようにしています
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日本統治時代に形成されたエリア
模範エリアは台中で最も栄えている西区に位置しています。そして、巷子と呼ばれる細い小道が多いのも特徴。そんな道に足を踏み入れてみると、優良店がザックザックあるというぶらり歩きがとても楽しいエリアです。
1937年の日本統治時代に「大和村建築信用合作社」を模範街近くに設立。その周りに日本式の建物が多く建てられ、台中に住む日本人高級公務員などが住んでいました。日本の雰囲気溢れるこの場所を「大和村」と呼んでいたといい、それが現在の模範エリアなのです。戦後、このエリアは現役・退役軍人が住む場所となりました。
ではなぜイギリスを意識する彼女達がここを選んだのか……。それはメイヴィスさんに関係があります。メイヴィスさんのおじいさまは退役後、ここに住んでいたそうで、幼い頃のお母さんやおじさんがここを走り回っていたそう。その時の楽しい思い出は、メイヴィスさんが小さな頃から聞いていて、カフェを探そうと思ったときに、絶対このエリアに開きたいと思っていたといいます。そして、幸運にも場所が見つかったそうですよ~。ご縁があったのでしょうね!
昼もいいですが、夜もいい感じ~♪
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ここが模範エリアです!
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イギリスで愛した味&恋しくなった故郷の味
イギリス料理といえば、まずい……。そう思っていたナビですが(失礼!)、「Roundabout café」のお料理はおいしくてビックリ!イギリスにもおいしい料理があったのか、料理の腕のおかげなのかは謎ですが、おいしければそれでいい~笑。
プラス、台湾っぽいお料理もあります。白ご飯がのっているプレートがそれですが、イギリスで生活している時に、どうしても恋しくなった「おふくろの味」を再現したのだとか。結果、ご飯が大好きな台湾の方々にはこれらのプレートが人気だそうですよ~!
壁(テーマ壁)には調理方法を紹介(定期的に1~2ヶ月容を変更)しています。ナビが訪れた時は、じゃがいもの調理方法でした。イギリスにいた時に友人から教えてもらった特別な調理方法で、ほかのお店ではまず食べられないということですよ~!
英倫大兵的休假餐 280元
トーストを半熟タマゴにつけて食べるのはイギリスの伝統的な食べ方。それを体験できるプレートです。にんにく香るトーストはスティック状になっていて半熟タマゴにディップしやすくなっているのが親切です。主張しがちなガーリックですが、タマゴにつけるとマイルドになっていい感じ~♪
英國上班族的烤雞餐 290元
ローズマリーの味付けが絶妙なグリルチキン。イギリス料理らしく、茶色な見た目ですが、緑色のアスパラを添えているのが◎。イギリスではトーストの上にチキンをのせて食べますが、台湾ではあまり受け入れられないので、別々に置いています。
羅馬舊城的瑪格麗特三明治 280元
トーストされたパンにチーズ、トマト、オリーブ、バジルをのせたピザマルゲリータのようなホットサンドウィッチ。サラダ、ヨーグルトがついている比較的ライトなセットです。お肉は使用していないので、乳製品は食べられるというベジタリアンの方にぴったり。みずみずしいトマトがいい味だしていました!
英式奶油尬鮪魚 300元
スモークサーモンのホットサンドウィッチ。チーズとサーモンで濃厚でした~。
老媽燉牛肉飯
ご飯星人のナビはご飯料理を食べるとほっとするので、カフェで白ご飯メニューがあるのが嬉しい~。牛肉煮込みと名づけられているだけあって、大きくカットされた牛肉がよく煮込まれていますが、ナビが感動したのは大根!味がしみしみでうまうま~♪そして副菜にはキノコ、野菜、たまご、豆腐があって栄養のバランスがいいのも◎。ナビ一番のお気に入りです!
停不了炸雞排
副菜4つにから揚げ、白飯がついたセット。から揚げは日本らしい味がしましたよ~。
招牌咖啡
名前のとおり、お店の看板商品であるこのドリンク。雲のようなもこもこがカフェオレの上に乗っていて、かわゆすぎ~❤このもこもこ、クリームかと思っていたんですが、なんとメレンゲクッキーでした。ほんのりとレモンの味がして、そのまま食べてもいいし、カフェオレの中に入れてもいいですよ~。
知足熱可可牛奶 140元(左)
ホットミルクと自家製のチョコ棒がセットになっているホットドリンク。キュートな見た目だけでなく、自分の好きな甘さに調整出来るのも◎。
隔壁鄰居拿鐵130元(右)
お隣のラテというユニークな名前ですが、黒糖ラテのこと。ちょっぴり薄めのラテと黒糖のバランスがGood!ラテの上にのった黒糖はパリっとした食感です。
肉桂蘋果鬆餅 140元
つまみやすいように小さくカットされたワッフル。色々種類がありますが、一番人気だというシナモンアップルを食べてみました。自家製のリンゴジャムにシナモンを加えていて、そのバランスが絶妙です。
ボリューム満点のメニューの数々はそれぞれにレベルが高く大満足!台湾らしさという点では劣るかもしれませんが、町歩きに疲れた時などは、居心地のいい「Roundabout café」で癒されるのも手かなと思いました。
以上、台北ナビがお届けしました。