マントウ×ベーグル=もちふわ食感! ナビが恋したベーグル屋さんは台中にあり♪
【編集部より】2020年、「模範ベーグル」は模範街へ移転し、テイクアウト専門店として営業しています。下記のレポートは移転前のものとなりますので、ご了承ください。
こんにちは、台北ナビです。
今日はナビが念願叶ってやっと訪れることができた「模範貝果」をご紹介します。ナビと「模範貝果」の出会いは、1ヶ月前のある日。台中へ遊びに行ったナビスタッフが大量にベーグルを買い込んで帰ってきました。毎朝おいしそうなベーグルを食べていたのですが、ひとつおすそ分けしてくれたのです。そのベーグルのおいしいこと、おいしいこと!それ以来、台中へ行ったら絶対ナビもこのお店でベーグルを食べると心に決めていたんです。
マントウの技術で作り上げるベーグル!
実直なオーナー!
「模範貝果」のオーナーのお母さんはお料理好き!ご近所さんはマントウを好んで食べる人が多かったそうで、よくプレゼントしていたのだとか。
そんな環境で育ったオーナーはある日ニューヨークで老舗ベーグル店に出会い、ベーグルのおいしさに開眼。ここで食べたベーグルに感動したオーナーは、「こんなにおいしいベーグルを台湾のみんなに食べてもらいたい!」とサラリーマンを辞めて一念発起し、ベーグル屋さんを開いたのです。
安定している仕事を辞める息子にはじめは大反対だったというお母さんですが、息子が情熱を注いでベーグル作りに取り組む姿を見て、応援してくれるようになりました。パン作りの基本は学校に通って学びましたが、お母さんが味見をして、色々アドバイスをくれることもあるのだとか。マントウ作りの技ももちろん伝えていますが、それ以上に一番大切だよ!と教えてもらったことがあるといいます。それは、「食事を作るときは「楽しい」思いで作ること。そうすれば、おいしいものができる。悲しい気持ちで作ると、おいしいものは作れない。」だから毎日楽しく愉快な気持ちで作っているといいます。
そして、お店がスタートした2013年の台湾は、食品安全問題が大きく注目された年でした。なので、模範貝果の作るのは「天然で安全なもの」であろうと心に決めていたのです。だから食品添加物は一切不使用。そして、天然酵母を使用しています。
「模範貝果」のベーグルがもちもちでふわふわなのは、天然酵母を使い、マントウ作りの技も取り入れているからなのでしょうね!
1日8種類のベーグルを販売している「模範貝果」。2013年から販売を開始して、毎月新しい味のベーグルを生み出しています。なんと、今までに100種類以上のベーグルを作り出したそうですよ。
その中でも特別なベーグルの味が「芋頭(タロイモ)」。近くの市場でタロイモを購入して餡を作ってみたものの、どうも失敗が続いたそうです。そんな時、タロイモの産地として有名な大甲で出会ったタロイモを使ってみると大成功!とてもおいしいタロイモ餡入りのベーグルが誕生したんだそう。その特別なタロイモを作っていたのは、20代の若者で、オーガニック栽培にこだわっていたのでした。2013年秋以降、タロイモはこの農夫からのみ仕入れています。タロイモ味は秋限定での販売。いつかナビも食べたいなぁ……。
レインボーベーグル
もうひとつ特別なベーグルが「彩虹(レインボー)」。このベーグルは土日の13:00~特別販売されます。5つの味の生地をつなぎ合わせるため、作るのには5倍の時間がかかります。そのため、週末限定での販売になっています。それほど奇抜な色をしていないのは、野菜などの自然の色で着色しているため。味もそれほど強くないですよ。
ちなみに赤色はビーツ、緑色は抹茶、紫色は紫芋、オレンジ色はトマト、黄色はウコン(ターメリック)で色づけています。
テイクアウト販売からカフェへ
「模範貝果」は2013年に模範街1号から始まったお店です。元々テイクアウト限定のお店で、商品を渡す小さな窓だけがあるようなこぢんまりとしたお店でした。徐々に人気の出てきた「模範貝果」。手狭になった工房の場所を探していたところ、ちょうど今の場所が空いていました。そんな時、お客さんから「このベーグルを使ったブランチが食べられるようなお店を作ってみない?」との提案もあり、イートインのお店をやってみようと思ったのだとか。
日本統治時代に「大和村」と呼ばれた場所に位置する「模範貝果」。建物も日本建築の雰囲気が漂います。オーナーは出来るだけそのままの様子を留めたかったため、壁や窓は手を加えていないそうですよ。
模範街でスタートしたから「模範貝果」という店名。引越してもこの名前を使い続けているのは、小さな頃から住んでいた模範街の様子を感じていたいから。
オーナーにとって、模範街は台湾の文化が感じられる場所。そして、お母様がそうであったように、伝統的なものを受け継ぎ続けているのだとか。そういう、昔のものをきちんと大切にする思いを忘れないために、同じ名前を使い続けているんだそうです。
幸福な満腹感を感じて!
イートイン業務を始めると決めてから、再度調理についても学びに行ったそうで、カフェオープン当初はベーグルとサラダのみというシンプルなものだったのだとか。その後日々の努力によりどんどんメニューが増えていきました。
前述したように食品添加物は一切使用しておらず、天然のものを提供するため、調味料も多く使っていません。また、サラダのドレッシングやソース、スープはすべて手作り!食べた後の負担もなく、体の調子もよくなると、リピーターも多いそうですよ。また、ベジタリアン用のソースも用意していて、例えばバジルソースはにんにくが入っているものと入っていないものの2種類があります。ベジタリアンの方は注文時にその旨を伝えてくださいね。
「貝果套餐(ベーグルブランチ)」は注文が難しいので少し説明します!まず主餐(メインミール)でベーグルの中に挟むものを選びます。その後、ベーグルの種類を選択。このセットにはフランス式オムレツ、フルーツ、ゆでサツマイモ、80元以内のドリンク(80元以上のドリンクは差額を払えばOK)がついています。さらに110元をプラスすると、サラダ、台中産豆腐、夏はヨーグルト、冬はスープがついてきます。
香蘋酒醋櫻桃鴨220元 (D:甜菜根紅貝果)花蓮玉里産の認証済みチェリーバレーダッグに新鮮なリンゴと葱を組み合わせ、バルサミコ酢をかけたベーグルバーガー。フランス式オムレツはベーグルの中に挟まっています。
莎莎醬起司漢堡排220元 (E:薑黃黃貝果) このハンバーガーは日本の情報番組で作り方を学んだそうです。だからなんとなく、お母さんが作ってくれるハンバーグのような味がしますよ~。
ウコン(ターメリック)のベーグルはかなり黄色い色でビックリしましたが、味のウコン感はかなり抑えられています。
莎莎醬雞丁200元 (C:肉桂貝果) ピリっと辛いサルサソースとチキンの相性が抜群!夏に食べたくなる味ですよ~。シナモンベーグルを合わせてみたのですが、シナモン味がかなりしてビックリ!
醬烤野菇豆包190元 (F:竹炭黑貝果) ベジタリアンも食べられる「ベジタブルバーガー」!ゆばとしめじが豪快に挟まっています。
可可娜娜80元 クリームチーズを塗ったベーグルにバナナをのせ、チョコソースとくるみをかけたもの。見た目はかなり甘いですが、それほど甘くなく、バナナとチョコは最高の相性だと信じているナビは完食~♪
ちなみにスイーツベーグルもベーグルの種類が選べますよ!
澄香富士山80元 クリームチーズを塗ったベーグルにオレンジピールとたっぷりのりんごをのせたもの。酸味と甘みのバランスがよく、甘いものが苦手な人も好んで食べられそう!