手作りのカフェごはんとスイーツがおすすめ。ほっこりしちゃう空間でくつろぎの時間をどうぞ
こんにちは、台北ナビです。
おひとり様でも、女子会でも「ちょっとおなかがすいちゃった!」なんて時に気軽に利用できるのがカフェでのごはん。今日は特にごはんがおすすめ、もちろんドリンク&スイーツもおいしいカフェ「NUKI」をご紹介します。
台湾ローカルを感じるエリアに
「ん!?こんなところに??」
以前、近所に住んでいたというナビカメラマンからは驚きの声。それもそのはず、「NUKI」があるのはとってもローカル色の濃いエリア。MRTの「古亭」駅と「台電大樓」駅の中間あたりにあって、大通りからは1つ入ったストリート。この通りはご近所さんご用達のドリンクスタンドや電気屋さん、豆花屋さん、小吃店が並び、わざわざやって来るような観光名所もスポットありません。そんな中、敢えて訪れたいのが「NUKI」なんです。
カワイイ!オシャレ!な店内
窓際からは道行く人を眺められマス
そんなローカルムード漂うストリートで異彩な光を放っていたのが「NUKI」。それもキラキラ、ギラギラという光ではなく、ほわ~んとほのかに輝く感じ。それはこのカフェ自体の特色を象徴しているかのようでもありました。
古い住居を改装した店内は1~3階まで。昔のままの壁のキズや欠けたタイルの階段、時を経てくすんだ床…どこもこうしてカフェになるのを待っていたかのように、しっくり馴染んでいます。そこに、テーブルや椅子が置かれ、至るところに(それでいて邪魔にならないように)さりげなく置かれた植物や小物。オーナーのセンスのよさを感じさせてくれます。変に造り上げた感じ、がんばり過ぎてる感じはなくて実に自然。脱力~できちゃうリラックス加減が魅力です。
主に開放しているのは2階までですが、ゆくゆくは3階を読書スペースやイベントスペースとして開放したいとのこと
家庭の味、ママの味のカフェごはん
いただけるメニューも気取りがありません。小さなキッチンから生まれるのは、オーナーが幼い頃から慣れ親しんできたというお母さんの味。それは台湾のどこの家庭でもよく食べられているという家庭料理:サバヒーのスープ、豚の角煮、三杯鶏、葱油鶏…などなど。こんな台湾料理が気軽に食べられるのは我々日本人にとってはうれしいことです。しかもカフェごはんらしく盛り付けがオシャレ。使われている器もステキ。こんなごはんを目の前にしたら気分も上々!但し、これらは日替わりで数に限りがあるとか。提供時間もランチとディナーのみとなりますので、確実にありつくためには早めに行くのがベターです。
NUKI中式家常定食 300元主食(空肉)+時蔬小菜+海鮮雞湯+小份水果優格
本日は豚の角煮が主役の定食。それに季節の小皿料理(ゆで卵、トマトのワイン漬け、ホタテの貝柱、オクラの胡麻和え)、海鮮鶏ガラベースのヘチマとつみれのスープ、ヨーグルトのデザートが。少しずついろいろ食べられるのも◎!柔らかい空肉は、しっかり味が染みこんでいてごはんも進みます。
※空肉の空は(火空)
NUKI中式家常定食 300元主食(台南無刺虱目魚湯)+時蔬小菜+小份水果優格
早々に売り切れてしまった空肉の代わりに用意されたのは、台南名物サバヒー(ミルクフィッシュ)のスープ。ふっくらとしたあっさり味の魚はショウガとよく合います。骨っぽいのが苦手と言う人も多いサバヒーですが、丁寧に骨が取り除かれているので食べやすいです。
NUKI手作麵包餐廳 250元手作麵包×2+水果優格+蔬菜濃湯
定食と並んで提供されるのが手作りパンセット。パンは経営パートナーが別工房で作っているとか。ふわふわと柔らかいパンはほんのり甘~い♪1つはツナサラダサンド、もう1つはゴマ餡入りでした。ニンジンベースの野菜スープは濃厚で野菜のうま味ぎっしり。
ケーキ類も店内のキッチンで毎日手作りしています。「もうじき焼きあがるんだけど…」という時間には間に合わなかったナビですが、焼き上がりの頃に来店したならば、きっと甘~い香りが店いっぱいに広がっていることでしょう。どれも優しい味で、ほっこりできちゃいますよ。
※日によってケーキの種類は変わります。
威士忌蘋果磅 しっとりとしていて甘すぎない!ひと口頬張ると、ほのかにお酒の香りが広がるパウンドケーキです。
檸檬乳酪 クリームチーズそのものを食べてるみたいに濃厚。ほんのり檸檬がさわやかなチーズケーキ。
(写真手前)
baileys奶酒威風蛋糕 シフォンケーキはアイリッシュウィスキーベースのリキュール入り。甘さ控えめながら、ふわっと香るリキュールの香りが紅茶に合いそう!
焦糖威風蛋糕 100元
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巧克力甘納許蛋糕 100元(写真手前)
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コーヒーとお茶でまったり
「NUKI」はカフェであるのに、ごはんとケーキがあまりにもおいしいので、ついついメインでご紹介してしまいましたが、コーヒー・お茶も要チェックです。
日月潭茘枝紅茶 Hot180元/Ice150元
台湾中部の日月潭産ライチの紅茶です。1度飲んだら病みつきになりそうなくらい、口に含んだ時、ライチの風味がいっぱい!こちら、ナビでもご紹介している「宜龍」のお茶でした。
拿鐵 Hot 120元酸味が少なく、代わりに苦味がやや強め。そのためクリーミーなミルクにピッタリ。台中で焙煎しているというsweet memory の豆にこだわっているそう。
上記の外にフランスのマリアージュフレールの紅茶、日本の一保堂のお茶などもありますよ。
「タ」が抜けて「NUKI」
元々はデザイン事務所で働いていいたというオーナー。
自らもよくカフェに行き、そこで過ごす時間を楽しんでいたと言います。また料理が趣味だったということから、他のカフェにはないヘルシーで温かな家庭料理を提供することにしたそう。だからここで食べられるものは、全て自分たちで手作りした自分たちが好きなものだと言います。食材はオーナーのご両親の出身地である中南部から運ばれてくるそうで、いつでも新鮮。
そんな「NUKI」、店内を見渡すと我々に馴染みある日本の物も多く見受けられます。オーナー自身、日本が好きでよく旅行に出かけては、その土地土地で買って来るのだとか。かわいらしいタヌキの湯吞みもその1つ。オーナーのお気に入りで、店名はこの「タヌキ」から来ているそうですよ。「TANUKIでは日本色が強い気がして…。でも「NUKI」なら台湾っぽくも西洋っぽくもないので気に入っています」とはオーナー談。
ここに来れば、台湾の味を楽しみながらまったりとした時間を過ごせるはず。旅の途中、「NUKI」を目指してみませんか?以上、台北ナビでした。
PS;手作り準備などでいつも忙しいスタッフ。メニューはカウンターの上に貼られています。まずはそれを見てオーダー後、お支払いを済ませてくださいね。