日本と台湾の懐かしさが漂う!暮らすように嘉義を味わってみませんか?
こんにちは、台北ナビです。
慣れ親しんだ台北から離れて遠征すると、悩ましいのは宿泊先ですよね。価格、場所、環境……と考えることが多く、本当に困っちゃいます。ホテルは快適だけれど、いつもホテルばかりではちょっと飽きちゃうなぁ……と思っている方も少なくないでしょう。
というわけで、今回は台湾南部の「嘉義」で見つけた、懐かしさ全開の民宿を3軒ご紹介したいと思います。
日本時代の古い建物や、まるで映画で見たような過去の台湾を再現させたようなものも!いずれも、路地裏にあり、地元の人たちの生活の息吹を感じられるところもいいんです。暮らすように台湾に滞在したいという方にぴったりの宿泊施設です!
嘉義の路地裏で、90年の時を旅する宿「弍秋 A chu」
建築美を堪能できる「弍秋 A chu」
築90年以上の古民家をリノベーションした建物は、木造のぬくもりと現代的な美しさが見事に融合。土間を再現した玄関や、寝室と居間にある畳にホロリときてしまう方も少なくないのではないと思います。
和室に敷き布団ではなく、台湾式でマットレスになっています。畳との組み合わせはどう?
室内はおしゃれなモダンな和室で、「はぁ~」と一息ついてしまいたくなるほど和みます。
敷き布団は台湾式にマットレスになっていて、日頃ベッドで睡眠をとる台湾人にも快適に過ごせるように工夫されているのが◎。懐かしさの中に現代的便利さと快適さが上手に調和しているのが見て取れます。
この先が浴室なんだけど、どんな感じかな?
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別途シャワーブースがあって、浴槽はこのような感じ。タオルやボディソープやシャンプーも、揃っているのもいい!
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気になる浴室は、日本の浴槽文化を残しながらもシャワーが備え付けられ、現代的な造りになっています。半身浴を楽しめそうな浴槽は清潔に保たれていて、お風呂タイムも楽しめそう!
何より、水回りがきれいというのもポイントが高いです。
客室は2部屋で最大4名まで宿泊可能です。家族との旅行や友達旅行で一棟借りして、一軒家気分を味わうのが良さそうですよ!
弎秋 A chu住所:嘉義市西區北榮街102號
電話番号:0978-85-0610
Eメール:achu.housecy@gmail.com
LINE ID:@589omitc
facebook:
https://www.facebook.com/profile.php?id=61570435526652instagram:
https://www.instagram.com/achu.housecy/アクセス:台鉄「嘉義」駅から、徒歩約10分
檜木(ヒノキ)の香りに包まれる!日本式木造平屋の民宿「有春枟宅」で、嘉義の素朴な雰囲気の中暮らすように宿泊を楽しもう
ユニークな「有春枟宅」
嘉義市の路地裏、前出の「弍秋」からほど近い場所に、築60年以上の日本式木造家屋をリノベーションした一棟貸し民宿「有春枟宅」が静かに佇んでいます。
「自分がリタイア後に自分が住みたい」かどうか、そして現代の人々が快適に過ごせる場所であるかを念頭にリノベーションを行った建物は一言では表現できないほどユニークです。
阿里山のお膝元・嘉義には多くの木造建築がありますが、「有春枟宅」は檜木(ヒノキ)作り。実は、檜木(ヒノキ)作りの民宿というのは嘉義市で初めてなのだとか。
そうなると、檜木(ヒノキ)を前面に押したリノベーションを行いたくなりそうなものですが、大理石、タイル、テラゾーなどの石も上手に組み合わせて、唯一無二の空間を作り出しています。それでもヒノキの香りに包まれるほど、ヒノキの香りを楽しめますよ!
新しさもありながら、懐かしさも感じる、新旧融合したデザインも是非楽しんでもらいたいです。
調理が楽しめそうな器具がそろっているキッチン
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客間も10人くらいまで収容できそうな広い空間で、パーティも開けるくらい!どんなパーティにしようかなぁ……
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オーナー夫妻が「誰かを招いてパーティができるくらいに」と設計したキッチンと客間は、この宿の大きな魅力。キッチンにはIHコンロ、調理器具、食器類が揃い、本格的な料理も可能。ダイニングには8人ほどがゆったり座れるテーブルがあり、地元の市場で食材を調達して、嘉義の味を自分で再現する楽しみも。
木造家屋ならではの静けさと、窓から差し込む自然光が心地よく、旅の疲れを癒してくれる寝室。どのお部屋もなつかしさも感じるのにスタイリッシュで過ごしやすい!
浴室と水まわりは、どの部屋も安心できるくらいきれい。温水洗浄便座もあるのもありがたい!
浴室はどのお部屋もスタイルが異なりますが、様々な建材を組み合わせてデザインされている点は共通しています。水回りは清潔に保たれているのは嬉しいポイントです。(4部屋中1部屋はシャワーのみです)
階段前にある注意書き
なお、2階へ続く階段は、建築当時の傾斜をそのまま残しているため、少し急な造り。足元には十分ご注意を。
有春枟宅住所:嘉義市西區中山路366巷12號
電話番号:0910-516-997
メール:spring12housecy@gmail.com
LINE ID:spring12house
facebook:
https://www.facebook.com/spring12house/instagram:
https://www.instagram.com/spring12housecy/アクセス:台鉄「嘉義」駅から、徒歩約10分
築60年、閩南式の三合院に泊まる!「家暖暖」で懐かしい時間過ごそう
古き良き台湾が詰まった「家暖暖」
台湾の田舎でよく見かける、閩南式建築の代表的な住宅形式・三合院。左右対称の構造や赤レンガの壁、反り返った瓦屋根など、中国福建省由来の美意識が随所に見られます。台湾では家族の絆を象徴する住まいとして親しまれてきました。
門をくぐると、右側に懐かしい雰囲気が漂う建物が。奥まで行くと、小さいですが中庭があります
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突き当たりの壁。かわいらしい猫の絵が癒してくれます
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そんな三合院に宿泊できるのが「家暖暖」です。築約60年の閩南式住宅をリノベーションしたこの民宿は、三合院の構造を活かしながら、どこか懐かしく、どこか遊び心のある空間に仕上げられています。
いざ、建物の中へ!入口から懐かしい台湾の世界観が漂っていて、タイムスリップしたような気分!
門をくぐると、小さな中庭が広がり、外の喧騒から切り離された静かな時間が始まります。門を閉じれば、子どもが安心して遊べるほどのプライベート空間。大人も童心に返って、昔の遊びを思い出したくなるような場所です。
入口を入ったところにある大型テレビ。すぐ下の棚には、懐かしのファミコンがあります、まだまだ現役で、80年代に流行したゲームがプレーできますよ!
建物に入ると、まず目に飛び込んでくるのは広々とした客間です。
そしてその中心には、存在感のある大型テレビと、台湾で「紅白機」と呼ばれるファミコンが現役で設置されています。懐かしのゲームを家族や友人と一緒にプレイすれば、世代を超えた笑顔が生まれるはず。
奥へ進むと、寝室・浴室・ダイニングが並びます。
寝室と浴室は現代的に整えられており、清潔感と快適さを兼ね備えています。
ダイニングには骨董品が置かれていて、大人も思わず童心にかえりたくなりそうな空間!
一方、ダイニングルームには、黒電話やタイプライターなど昭和レトロな雑貨がずらり。棚の隅々まで「記憶の断片」が詰まっていて、思わず足を止めてしまうほどです。子どもに使い方を教えながら、当時の暮らしを語り継ぐのも素敵なひとときですよ。
この宿を手がけたのは、オーナー一家。古民家を丁寧に整え、民宿として再生させたその想いは、空間の隅々から静かに伝わってきます。「帰ってきたくなる家」のような温もりが、ここにはありました。
2階の寝室は、屋根裏部屋に行くような感覚が味わえます
なお、2階の寝室を利用する際は、当時のままの急な階段にご注意を。古き良き家屋の構造をそのまま残しているからこそ、味わえる体験です。
家暖暖住所:嘉義市西區西榮街71巷3號
電話番号:0910-561-101
facebook:
https://www.facebook.com/stayonenightアクセス:台鉄「嘉義」駅から徒歩約15分
ホテルとは違った「台湾で生活するような感覚で滞在」できる民宿
旅の宿泊施設はホテルが定番ですが、今回ご紹介した3軒の民宿はどれもここで暮らすように滞在できます。初めての台湾滞在の方向けというよりはリピーターさんや台湾移住を体験してみたい方におすすめします。
さらに、嘉義には今回ご紹介した民宿以外にも、昔ながらの懐かしい建物があちこちにあるので、ナビのような歴史好きのみなさんが気に入りそうなところがきっと見つかることでしょう。
以上、嘉義のレトロな街並みが大好きな台北ナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2025-10-17