宜蘭中山農場 1泊2日体験ツアー

茶摘みからヒノキ箸作りまで体験満載!滝や植物園も訪れる気分リフレッシュツアー!

台北から車で約1時間半の「宜蘭」。そこには、美しい山と緑、澄んだ空気…まだ手付かずの自然が残っています。台湾一のマイナスイオンがあると言われる滝や植物園の散策、さらに、中山農場では特色のある手作り体験をすることができます。1泊2日癒しの旅へ出発です!

【1日目】

9:00~9:30 羅東駅-中山休閒農業区遊客中心-中山休閒農業区
ここは言わば、観光案内所。中山農業区のパンフレットがあり、スライドを見ながら今日のツアーの説明を受けます。ここも含め中山区の各施設には、QRコードが貼り付けられており、それを携帯で読み込めば、日本語による詳しい説明を見ることもできますよ。またここで、2日間で行うDIYの体験チケットを購入します。1組5枚で750元、チケットを購入しない場合は、DIYごとに180元支払えば、参加することができます。

冬山郷中山村新寮路103号 電話:(03)958-7010

9:30~11:30 馨山茶園農場<茶葉作り(4-11月)或いは緑茶水飴DIY+お茶>
まず最初に訪れたのは、茶園での緑茶水飴のお菓子作りです。このお菓子の中国語名は「龍鬚糖」と言って、水飴を龍のひげのように細く伸ばし作ることから、そう呼ばれています。作り方は、まず、5センチ正方形の水飴を円形にし、ハサミを使って真ん中に穴を開けます。穴を開けたら、太さを均等にしながら引き伸ばしていきます。直径が15センチほどになったら、輪を重ねます。この動作を繰り返していきます。水飴は結構堅いので力が要りますが、苦戦したらオーナーの劉向群さんが手を貸してくれますよ。お味の方は、口に入れるとフワッとほどけて、緑茶の香りが広がります。おいしい!お茶作りは4月~11月だけですが、茶葉を炒ることをさせてもらい、そのあと皆で茶揉みをしてもっと水分を出した後、乾燥機へ。すると、おいしい茶葉が出来上がります!

冬山郷中山村688巷23号 電話:(03)958-7089

11:30~13:00 一佳村青草園にて昼食<薬草を使った養生健康料理>
さぁ、お楽しみのランチです!ここでは、メニューはなく、その日の新鮮な食材がテーブルに並びます。席に着くと、マイナスイオンが含まれる青草茶、ピンク色の養生茶と自家製中華菓子、前菜を出してくれました。さて、この日のメニューは…生野菜サラダ、蒸し土鶏、12種類の穀物が入った雑穀米、具だくさんかぼちゃスープ、豚肉の紅麹煮込み、ヤンバルハグロソウとクコといり卵の炒め物、水菜と椎茸の炒め物、自家製ゼリーでした!(約3~5人前)野菜は、ここで栽培された無農薬野菜や薬草(ハーブ)が中心、土鶏も新鮮そのもの。かぼちゃスープには、かぼちゃの皮まで入っていました!炒め物は、素材の味を活かしたあっさり味、本当にどれをとってもおいしかったー♪中国五行の健康思想に基づいた体の中から健康になれる料理でした!

冬山郷中山村中城二路58巷15号 電話:(03)958-8852

13:15~15:15 新寮瀑布→生態の旅
水がきれーい

水がきれーい

一つ目の滝

一つ目の滝

吊橋は6人までです!

吊橋は6人までです!

一度に二つの滝を見ることができる、「新寮瀑布」にやって来ました。休日には、マイナスイオンを求めたくさんの人が訪れる人気スポットです。食事の後の運動として、ゆっくり景観を楽しみながら歩きましょう。少しすると道も細くなり、階段が増えてきます。すると、一つ目の滝が見えてきました!そこで、滝を眺めながら深呼吸。台北と比べると、やっぱり雲泥の差で空気がおいしい!なんとここにはマイナスイオンが5万個あるんだとか!ここ、一つ目の滝までの往復は約1時間。「疲れたー、一つでいいや」という人はここで戻ることもできますが、奥にはさらに大きな滝が待っています!今回ナビは、奥まで行ってみることに!たしかにきつい…休みながら進みましょう。いくつもの吊橋も渡りながら、とうとう到着!わぁー!!これは、きつい思いしてでも見る価値のある滝だとナビは思いました。何時間でも眺めていたい気分。体の毒が抜けていく感じさえしましたよ。

15:30~16:30 鵝山茶園<茶燻蛋(一人4個)+お茶)>
いっぱい歩いて小腹が空いてきたところで、卵を食べましょう!茶葉でゆでられた卵を即座に燻製卵へと変身させる体験ができます。まずは、卵の殻むきから。そして、テーブル上の鍋に、紅砂糖と茶葉を少し入れて、約3分。途中蓋を開けてくれたのを見たらきれいな黄色に染まっていました。さらに2分ほどでOK。表面が茶色になった卵からは燻製の香ばしい香りが漂ってきます。茶葉が入っていることにより、普通の燻玉ともまた違った味。中身も半熟でとろけ出してきます。一人4個もあるので、ここでアツアツのものを食べて、あとはお持ち帰り用にもできます。冷蔵庫で保存すれば1週間は大丈夫だとか。冷たいのも、また違う味わいでおいしかったですよ。

冬山郷中山村中山五路3号 電話:(03)958-0301

16:30~17:30 東風休閒農場<ヒノキの箸のDIY>
日も傾きかけたところで、今晩の宿泊場所「東風休閒農場」に到着です。ここは中山区でも奥の方に位置し、より静かでプライベート感があります。まずは、ヒノキ箸作りをしましょう!台湾ヒノキはとてもいい香りがします。材料のヒノキ自体は、50年前以上に伐採されたもので、これを削って箸を作ります。まずはヤスリかけから、そして細いのこぎりで、ゆっくりと、自分の好きな模様を彫っていきます。オーナーの林文龍さんが模様のサンプルも見せてくれますし、最後に直しもしてくれるので、思ったより簡単に素敵なMY箸が出来上がりました!作った箸はもちろん持ち帰ることができるので、とってもいい記念になりますよね。台湾の人は環境問題への意識が高くて、食事の際にMY箸を持参する人が多いんですよー。

冬山郷中山村768号11号 電話:(03)958-7511

18:00~19:00 晨渓休閒農場にて夕食
さっきのMY箸を使う機会が早速やってきました!お待ちかねの夕食の時間です。こちらは、山菜を使った炒め物など田舎料理が中心で、地のものが味わえます。また、自家製鶏の蒸し物や鶏スープ、魚料理も楽しめます。また、珍しいところでは蜂のさなぎや、コオロギも食べることができるんですよ。

冬山郷中山村828号 電話:(03)958-5661

19:00 東風休閒農場チェックイン
では、チェックインしましょう。民宿いっぱいに、ヒノキのアロマオイルの香りと建物の木の香りが広がり、ゆっくり過ごせそう。民宿の土地は広大で、敷地内にRVキャンピングカーの宿泊施設もあるんです!今回ナビたちは、初めてのキャンピングカー宿泊を体験しました!中は、思ったより快適、清潔でびっくり!大きさはさすがに広々とはいきませんが、液晶テレビやダブルベッド、冷蔵庫まであるんです。冷暖房も完備。台湾とはいえ山の中なので、ナビが泊まった12月は朝晩は冷え込み、暖房が不可欠でした。もちろん、シャワー、トイレ付き。アメニティ類も環境に気遣い、シャンプー、ボディシャンプー、シャワーキャップ、コップ、ドライヤーと、必要最低限のものしか用意されていませんので、各自準備が必要です。(歯ブラシとタオルは民宿で購入可能) 

20:00~21:00 夜間生態観察、或いはバードウォッチング+天燈上げ
お部屋で少しゆっくりした後は、夜の散策へと出かけましょう!と言っても「東風休閒農場」の敷地内散策。この広大な土地には、さまざまな生物が生息しています。フクロウが遊びに来たり、カメを飼っていたり、大きなクモが住んでいたり、カエルが池にいたり…オーナーの林さんは環境問題だけでなく、生物の知識も長けていて、ナビが知らなかったいろいろな話を聞かせてくれました。こんな機会、今までほとんどありませんでした。また、「放天燈」というのは台湾の伝統行事で、色紙でできた天燈に願い事を書き、熱気球の原理で空に飛ばすもの。今回は大きな天燈を使用することができますので、4面全部に大きく願い事を書きましょう!天燈が空に上がっていく、日本では見ることのできないその幻想的な光景は、きっと心に残ることでしょう。

【2日目】

8:00~9:00 朝食
小鳥のさえずりで目覚めた後は朝食です。民宿の1階で、緑あふれる庭を眺めながら、食事することができます。お粥を中心とした台湾式朝食です。採れたて卵の目玉焼きなどを食べて、2日目を元気にスタートさせましょう!

09:15~11:30 仁山植物園散策
こちらも現地の人に人気のスポット「仁山植物園」です。面積約100ヘクタールの広大な敷地を誇ります。かなり勾配が急な道もありますので、ゆっくり2時間以上かけて散策しましょう。敷地内には、数えきれない植物があります。ナビは、そこで蛇の抜け殻を見つけ、タカが優雅に飛ぶ姿にも遭遇!また、登りつめていくと「えー、こんな所にこんなものがあったの!?」と驚くこと間違いなしのフランス式庭園とイギリス式建物があります。テレビの撮影にも使われるという、とってもきれいな景色です。その他にも、中国茶園を思わせる庭園や、180度宜蘭の平原が見渡せる高台などがあり、もし植物にあまり興味がなくても、楽しめるスポットが満載ですよ。

11:45~12:45 香格里拉農場にて昼食
前菜4点とスープ

前菜4点とスープ

豚肉の紅麹味噌漬け

豚肉の紅麹味噌漬け

かぼちゃとエビの炊きもの

かぼちゃとエビの炊きもの

海抜250メートルの山の上にある「香格里拉農場」には、宿泊施設だけでなく、さまざまな果物が生っている中を散策できる歩道や森林浴区、アスレチック区などがあり、遊びどころ満載です。その高台にある景色バツグンのレストランでランチ!店内は、海外の団体客もよく訪れるため、かなりの広さがあります。ランチは、一人ずつセットを選ぶことができ、お皿や盛り付けも凝っていて、目でも楽しめます。ナビたちは、「紅麹味噌肉套餐」(豚肉の紅麹味噌漬けセット)と「南瓜蝦仁盅套餐」(かぼちゃとエビの炊きものセット)を頼んでみました。コロンと丸く盛り付けられたポテトサラダから始まり、前菜4点とスープは一人分?と思うほどボリュームがあります。メインの豚肉は脂がのっていてジューシー、添えられたカイワレ大根と一緒に食べるとしつこくありません。噛むたびに紅麹味噌の塩気が広がって美味!エビは、プリプリ!新鮮なので、火も半分ほどしか通していないよう。かぼちゃも甘―く炊かれています。上にのせられた刻みしょうがなどと食べると、さっぱり食べられますよ。その他、鶏肉のセットもあります。

冬山郷大進村梅山路168号 電話:(03)951-1456

12:45~13:45 レンタサイクルでサイクリングへ
旅の出発地点、「中山休閒農業区遊客中心」へ戻ってレンタサイクルをしましょう。やっぱり食事の後は軽い運動です。まさか、台北のようには車も多くないので、のどかな雰囲気の中、約1時間各自でサイクリングをお楽しみください!

14:00~15:00 内山茶園<茶摘み体験、柚子(文旦)茶を味わう>
こちらでは、お茶摘み体験+自分で摘んだ茶葉を自分でテンプラにして食べるんです!帽子とカゴを身に付けて、いざ茶畑へ!茶葉のどの部分を摘むかは、茶園の人が教えてくれますが、一心二葉という茶葉の新芽、3枚くらいの部分です。大体13本くらい摘みます。茶葉はざっと洗ってから、小麦粉をつけて揚げます。ここでのポイントですが、コロモはたっぷりつけること、茶葉の味が楽しみたいとコロモを少なめにするとおいしくありません。カラッと揚がったら、そのままパクッ。なんでこんなにサクサクなの!?農場の方が文旦茶とお茶ゼリー、文旦酢も運んできてくれました。文旦も宜蘭の名産です。

冬山郷中山村688巷23号 電話:(03)958-1905

15:00~16:00 道教総廟三清宮参観
旅の締めは廟参観で…ここは、台湾全島の道教の総本山にあたります。上清霊宝大天尊、玉清元始大天尊、大清道徳大天尊、以上三人の道教教主を祭っていることから、「三清宮」と命名されました。こちらは、「香格里拉農場」よりさらに奥へ入った山麓に位置し、厳かに高々とそびえる様子に圧巻させられます。建物だけでなく、真下にはエメラルドグリーンの水が輝く「梅花湖」を見下ろすことができます。この湖は、形が梅の花の形に似ていることから、その名が付いています。建物の「赤」と目の前に広がる「緑」が絶妙なコントラスト。境内は、荘厳な雰囲気が漂います。ある占い師の方が、ここはとても磁気が強い場所なので、修行しに来ているとおっしゃっていましたよ。まさに「パワースポット」ですね!旅の最後に思う存分パワーを養っておきましょう!

16:00~ 台北へ
内容充実の1泊2日の旅もあっという間に終わってしまいました。いかがでしたでしょうか?地元台湾の人でも、まだ知る人ぞ知る宜蘭の中山農場。ここでしかできないいくつもの体験、ここにあるいくつものパワースポットを訪れ、パワーをもらって帰る旅。この旅で気分を切り替えたら、また頑張ろうって思わされました。みなさんも、そんな旅へ出かけてみませんか?
以上台北ナビでした。
関連タグ:中山農場中山農場森林浴お茶茶摘みヒノキ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-03-23

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