美濃 part2(高雄市)

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トマト狩り、客家伝統建築、擂茶・・・客家文化を体験する美濃の旅

こんにちは、台北ナビです。
美濃の半日散策、後半スタートです。後半も客家伝統建築、古跡、擂茶、美濃の農業体験など盛りだくさんでお届けします!

甘酸っぱい~!美濃でフルーツトマト狩り!

お昼ご飯を食べてお腹がいっぱいになった昼下がり。
元気が出たところで、お次は美濃の農業についてご紹介。美濃は農業が盛んで、トマトやドラゴンフルーツなどが栽培されています。今回訪れた「美濃河堤番茄園」は、10年前からトマト栽培を始めたそうです。こちらで栽培されている品種は「橙蜜香」といって、肉厚で香りが高いのが特徴。また外皮はオレンジ色を帯びており、これ以上は赤くなりません。黄金色になったら食べごろです。ちなみにみなさん、台湾ではトマトはフルーツなんですよ~。ナビも最初は食後のデザートにミニトマトが出てきた時にはびっくりいたしましたが、台湾のミニトマトはと~っても甘く「フルーツ」のカテゴリーに入れても全然おかしくありません!

さてこちらのミニトマトは12月末から4月が収穫期、この間に台湾全土から宅配注文を受け付けています。また農園ではトマト狩りもできます。トマトを採りながらその場で食べるのもよし、お持ち帰りするのもよし。さあ、ナビもトマト狩りに挑戦しました。
ひろ~いトマト畑。まだちょっと青いかな~。 ひろ~いトマト畑。まだちょっと青いかな~。

ひろ~いトマト畑。まだちょっと青いかな~。

ヘタの上部をひねって採ります。 ヘタの上部をひねって採ります。

ヘタの上部をひねって採ります。

機械で同じ大きさに分けて梱包されます。

機械で同じ大きさに分けて梱包されます。

箱売りは5斤(3キロ)入りで300元。

箱売りは5斤(3キロ)入りで300元。

黄金色に輝くミニトマト!

黄金色に輝くミニトマト!

収穫した後は客家のお餅をいただきました。ピーナッツの粉をまぶしていただきます。これが絶品!

収穫した後は客家のお餅をいただきました。ピーナッツの粉をまぶしていただきます。これが絶品!

美濃河堤番茄園
住所:高雄市美濃区福安里福安街15巷15之1号
電話:0982-801713 林文賓 さん
営業時間:9:00~18:00
トマト狩り、トマト宅配は収穫期の12月末~4月まで行っています。

美濃客家建築の謎に迫る!

美濃の町を散策していると、いたるところに客家建築であろう古い建物が残されており、町全体が客家の歴史を物語っている、という趣きを漂わせています。また古い建物といっても、それらの多くが今でも実際に使われており、客家の歴史は延々と途絶えることなく今に息づいているんです。客家建築は客家文化の精神が如実に表されているといわれ、美濃を訪れるだけで客家文化を感じることができます。しかし!今回の散策でナビは客家文化を「感じる」だけでなく、客家文化をもっと深く「知る」ことができました。
それでは美濃の町で出会った客家の建物をご紹介しましょう。

東門楼と美濃庄頭伯公

のどかな町にそびえる東門楼

のどかな町にそびえる東門楼




東門樓は於清乾隆二十年( 1755年 )に建てられ,敵の侵入を防ぐための城門として使われていましたが、後に美濃の文人を輩出するための風水門としての意味もあったそうです。
そして、その隣には,美濃庄頭伯公という美濃の人々の信仰の神様がまつってあります。
東門楼のすぐそばには美濃庄頭伯公が祭ってあります。 東門楼のすぐそばには美濃庄頭伯公が祭ってあります。

東門楼のすぐそばには美濃庄頭伯公が祭ってあります。

彌濃庄敬字亭

彌濃庄敬字亭。今はほとんど使用されていないそう。

彌濃庄敬字亭。今はほとんど使用されていないそう。




中山路と永安路の交差点近くにある彌濃庄敬字亭は、その歴史は古く、乾隆四十四年(1779)に建てられたそうです。1991年に第三級古蹟に指定され、現存するのは1995年に再建されたもの。

「敬字亭」とは「文字を敬う亭」という意味で、昔の客家人は科挙などの試験勉強で字を書いた紙を燃やす炉としてここが使われていたそうです。
なるほど~勤勉な客家人は文字さえも大切に敬っていたんですね。う~ん、美濃は多くの博士を輩出するっていうのは、こういう学びに対する謙虚な態度から来ているんだな~と感じました。ナビもわが身を振り返って反省!

この近くには日本時代に作られた用水路「水圳」があり、洗濯や子供たちが水遊びをする憩いの場となっていたそうです。今でこそ洗濯をする人はいませんが、毎年夏になると子供たちが水遊びをするそうです。
むこうには美濃山が見えます。美しい水と山。この光景は、ふるさとを離れて都会で暮らす美濃の人々が、故郷を思い出す時のシンボルなんだそう。いや~ナビも日本のふるさとを思い出してちょっぴり切なくなりました~。
夏は子供たちの水遊び場になっています。

夏は子供たちの水遊び場になっています。

長く伸びる道の下は水が流れています。

長く伸びる道の下は水が流れています。

日本時代の用水路記念碑が残されていました。

日本時代の用水路記念碑が残されていました。

美濃の人達のふるさとの風景がここに。

美濃の人達のふるさとの風景がここに。

なつかしい気持ちになります・・・。

なつかしい気持ちになります・・・。

ミステリアス!客家の伝統建築「夥房」の謎。

客家建築は知れば知るほど奥が深い。

客家建築は知れば知るほど奥が深い。



台湾でよく目にするㄇの字型の伝統建築のことを福建系の人々は「三合院」と呼びますが、客家人はそれを「夥房」と称します。「夥」とは人の集まりの意味で、「房」とは家という意味のほかに、父方の先祖を代々継承していく血統と財産の単位を表しています。この「夥房」は真正面の建物「正身」を中心に、左右に建物が伸びており(これを「横屋」と呼びます)、その形を人間の体に喩えています。ナビが見学したこのお宅は、現在でもまだ住居として使われていました。客家の人達はとてもおおらかで、ナビたちのような外部の人にもこの歴史的建築物であるご自宅をこころよく見学させてくださいました。
まず建物真正面部分「正身」は建物の心臓部分ですから、一番重要で神聖な場所。先祖の位牌と神様がまつってあります。そして外の壁には家族の姓を現す屋号が書かれていますが、実はここに客家人と閩南人との違いが現れているんです。みなさん字をよ~くみてください。「穎堂川」と書いてありますね。実はこの字、閩南系の家では「穎川堂」と書くのが普通なんです(「穎川」とは陳姓の家系の意味)。しかし客家系の家では、「堂」の文字を真ん中に持ってきて「穎堂川 」と書くんですね。これはなぜかというと、台湾にいろんな民族が渡ってきて争いが絶えなかった時代、他の民族と客家人を区別するための仲間どうしの暗号にしていたためだそう。この文字を見て別の族なら首がはねられた!なんていうおそろしい時代もあったんでしょうね。
客家住居「夥房」は真正面の建物「正身」を中心に、左右に建物が伸びています。これは中心建物「正身」。

客家住居「夥房」は真正面の建物「正身」を中心に、左右に建物が伸びています。これは中心建物「正身」。

「正身」の入り口上部には家族の姓を表す文字が。「穎堂川」。ここに客家の秘密が隠されています。

「正身」の入り口上部には家族の姓を表す文字が。「穎堂川」。ここに客家の秘密が隠されています。

建物の壁には美しい装飾がされていました。 建物の壁には美しい装飾がされていました。 建物の壁には美しい装飾がされていました。

建物の壁には美しい装飾がされていました。

建物真正面部分「正身」は建物の心臓部分。先祖の位牌と神様が祭ってあります。

建物真正面部分「正身」は建物の心臓部分。先祖の位牌と神様が祭ってあります。




そして、「正身」の端から左右に伸びる「横屋」は、兄弟達が生活する居住空間になっています。
これも年の順に、「正身」に近いお部屋が割り当てられるそうです。

お正月は一家全員が戻ってきて団欒するため、時には一家総勢何十人と、すごい人数になるそうです。客家の人は家族の結びつきがとっても強いのだそう。ふう~む。客家の建築と人々の生活、知れば知るほど奥が深いですね~。

散策のゴールは客家の擂茶でひといき♪「美濃驛棧」

半日かけて客家の町、美濃を散策して来ましたが、旅の最後は「擂茶」で締めくくり。これを飲まずして客家文化は語れません。ここは客家本場の擂茶が楽しめる「美濃驛棧」。レトロな雰囲気の店内は日本人受けすることまちがいなし!
テーブルに材料がたくさん並べてあります。これで3~4人分。

テーブルに材料がたくさん並べてあります。これで3~4人分。

「擂茶」は字のごとく、擂る(する)お茶という意味。
客家人が遠くは三国時代より好んで愛飲し、もてなしのお茶として親しまれたお茶なのだそうです。また客家人が栄養を補うために考え出されたこの「擂茶」は、茶葉を擂るのではなく、ゴマ、緑茶葉、豆類、穀類や漢方等およそ20種類の食材を擂り混ぜ、烏龍茶を注いでいただくものです。とっても体によさそうですね。また、「擂る」というと日本ではゴマ擂り。そうです、使われている道具(擂鉢や擂り棒など)も日本の物とよく似ています。先ほどご紹介した油紙傘といい、「擂茶」といい、日本人と客家人、共通する何かを感じずにはいられません。


擂鉢に入っている米香(米のポップコーン)、白ゴマ、黒ゴマ、落花生を擂棒で擂ります。一人が擂鉢を支え固定させ、もう一人が擂っていきます。擂っていくうちに、落花生やゴマの香りがふんわり。しっかり混ざり、少々粘り気が出てきたらOK!自分で擂る、それが「擂茶」の醍醐味といえましょう。擂り終わった中に緑茶ベースの粉を投入。そして、擂棒、スプーンを使用してよく混ぜ合わせます。 小碗にスプーン山盛り3杯ほど入れ、烏龍茶を注ぎ入れます。最初の1杯目はお茶を少なめにいれて、とろとろとした濃い目のオリジナルフレーバーを楽しんでください。そのあとお好みで米香を入れ烏龍茶も注ぎ足します。薄くした分やや甘さ控えめとなりますが、うまみは変わらず!米香を入れることにより、香ばしさがプラスされます。
擂鉢には米香(米のポップコーン)、白ゴマ、黒ゴマ、落花生。

擂鉢には米香(米のポップコーン)、白ゴマ、黒ゴマ、落花生。

緑茶ベースの粉。体によさそう。

緑茶ベースの粉。体によさそう。

お姉さんがやり方を教えてくれます。

お姉さんがやり方を教えてくれます。

誰が一番細かく擂れるか競争!

誰が一番細かく擂れるか競争!

細かく滑らかに擂り上がりました!

細かく滑らかに擂り上がりました!

このあと粉を混ぜて烏龍茶を注ぎます~

このあと粉を混ぜて烏龍茶を注ぎます~

じゃーん!完成!お味はいかが?

じゃーん!完成!お味はいかが?

・・・~ぅんまいぃっ!!

・・・~ぅんまいぃっ!!



擂茶(ひとり:120元)
基本のセット:擂鉢(米香(米のポップコーン)、白ゴマ、黒ゴマ、落花生)、擂棒、緑茶ベースの粉、混ぜ棒、お茶請け(ドライフルーツやウエハース、煎餅など)

擂茶、烏龍茶、お茶請け。そのほかおせんべいやクッキーも付いてます。 擂茶、烏龍茶、お茶請け。そのほかおせんべいやクッキーも付いてます。

擂茶、烏龍茶、お茶請け。そのほかおせんべいやクッキーも付いてます。

しっかり擂ったお陰で全く粉っぽくなく、濃厚でほんのり甘く、体も心もほっこり♪しかも烏龍茶はそのままでもいただけるので、擂茶を飲み終わった後も烏龍茶とお茶請けでお茶タイムは続きます。
懐かしい雰囲気の中で、美味しい擂茶を味わうひと時は、普段の忙しさや慌ただしさを忘れさせてくれ、体の髄から「癒されている!」って感じることができました。もちろん、癒される、と同時に客家文化の真髄まで体験できた感もばっちりで、こちらに来た甲斐がありました~。
美濃驛棧
住所:高雄市美濃区成功路142号
電話:07-6818475 
営業時間:10:00~18:30
休日:なし
クレジットカード:VISA ,MASTER,JCB

団体の場合予約が必要です。
擂茶のほかに、客家料理メニュー、客家服試着体験、古跡観光ガイドも行っています。

ミステリアスな客家文化

今までナビは客家の人々について倹約、勤勉といった漠然としたイメージしかありませんでした。
今回実際に、美濃という町で客家の人々の暮らしや文化、歴史に実際に触れることができ、客家が少し身近に感じられるようになりました。そして今回ナビは、客家人の生き方、そしてその精神にとても感動を覚えて帰路に着いたんです。特に今回印象に残ったのは客家人の建築や服装、食文化には彼らの歴史的経験から得た先人たちの知恵が隠されているという所です。貧しく、苦しい経験をしながらも家族で団結し、たくましく生きてきた客家の人々の努力、謙虚な心は現代の私たちにたくさんのことを教えてくれました。それは現代の日本人が忘れてしまった、何か大切なことなのかもしれません。みなさんも是非高雄にいらしたら美濃まで足を運んでみてくださいね。

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2014-02-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-02-11

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