台湾高速鉄道(台湾新幹線)

台湾高速鉄道(高鉄=新幹線)の切符の買い方や利用方法、主要駅などを紹介します。


台湾の中部や南部への旅行にとっても便利な台湾高速鉄道(台湾新幹線)。通称「高鉄」は台湾第一の都市である台北と高雄(駅は左営)を結ぶ都市間高速鉄道です。

日本の新幹線の車両技術が初めて海外に輸出、導入されたことでも知られ、「台湾新幹線」と呼ばれることも。新幹線と同じように各列車に停車駅の違いがあり、すべての高鉄が停車するのは台北、板橋、台中、台南、左営の5駅のみ。また全駅に停車する「こだま」タイプのほか、苗栗、彰化、雲林のみ停車しないタイプや台北(南港)-台中のみ区間運行するタイプも。2007年1月の開業以来、ダイヤや切符の購入方法などの変更が続けて行われ、在来線との接続駅や在来線と結ぶ路線が新設されるなど、より便利になっています。

また2015年には苗栗、彰化、雲林の3駅が新設され、さらに2016年には台北から先の南港まで路線が延長され、現在ほぼすべての高鉄が南港駅発着になっています。
->最新情報はこちらをご参考ください。

自販機でのチケット購入の流れ

高鉄チケットは高鉄の各駅窓口や自販機のほか、インターネットやコンビニで予約や購入、発券が可能です。
切符は乗車15日前から発売が開始されます。

<自動販売機での買い方>
それでは、駅構内の自動販売機での切符購入方法をご紹介しましょう。
すべてタッチパネルで操作します。
支払いはクレジットカード、キャッシュカード、現金の3種類から選ぶことができます。
對號座は指定席、色で割引表示をしていますとの説明があります、また、ネット予約の人もこの自販機でチケットの受け取りができます

對號座は指定席、色で割引表示をしていますとの説明があります、また、ネット予約の人もこの自販機でチケットの受け取りができます

単程票は片道切符、去回票は往復切符のこと

単程票は片道切符、去回票は往復切符のこと

購入駅が出発地点になっていますが、變更起程站をクリックすると出発地点の変更も可、さらに目的地をクリック、確認

購入駅が出発地点になっていますが、變更起程站をクリックすると出発地点の変更も可、さらに目的地をクリック、確認

大人と子供の人数を指定して、確認

大人と子供の人数を指定して、確認

日程の選択、確認

日程の選択、確認

出発時間の選択、確認

出発時間の選択、確認

時間と標準(普通席)か商務(グリーン車)の選択、確認

時間と標準(普通席)か商務(グリーン車)の選択、確認

帰りの日程の選択、確認、同じ順序を繰り返し、最後に支払方法が表示され、選択します。

帰りの日程の選択、確認、同じ順序を繰り返し、最後に支払方法が表示され、選択します。

窓口でも購入できます。

オンライン予約について

オンラインでの予約は、以下のアドレスから可能です(日本語)。24時間受け付けています。
https://irs.thsrc.com.tw/IMINT/
・パスポート番号、電話番号、メールアドレスの記入が必要となります。
・乗車日15日間前の0時から当日まで可能です。
・当日の予約は乗車する列車の発車時刻の1時間前まで可能です。
<オンライン予約上の注意>
1、 一般切符および子供切符の予約のみ。
自由席の予約はできません。
バリアフリー席を希望される方はお客様サービスセンターまで連絡するか、各駅の販売窓口にて切符をご購入ください。
お客様サービスセンター:(02)4066-3000 海外からは+886-2-4066-3000
2、 一度に購入できる切符は10枚まで(片道切符は10枚まで、往復切符は5枚まで)。
3、 予約完了後、予約番号が表示されます。この番号で予約状況をチェックできます。予約記録のお問い合わせや受取りの際に必要となるため、大切に保管してください。プリントアウトしておくことをお薦めします。
4、 予約完了、予約番号の確認後、3日以内に料金を支払います(予約日から3日以内に発車する列車の場合は乗車日の前日まで、当日の列車を予約されたお客様は列車が乗車駅を出発する30分前までに支払いを済ませ、切符をお受け取りください)。
5、 期限までに支払いがなかった場合は予約がキャンセルとなります。

電話予約について

電話でも切符を予約することができます。

<電話予約のご利用案内>
申込電話番号:(02)4066-0000。外国からは+886-2-4066-0000。
日本語予約サービス:+886-2-4066-3000+(ガイダンス後内線4)

1、 申込可能な時間:乗車日より15日前の朝6時から(例:7/15を予約の場合、7/1の朝6時から予約可)。当日の予約は、乗車する列車の発車時刻より1時間前まで。
2、 予約完了後、予約日より3日以内に料金をお支払いください。予約日から3日以内に発車する列車の場合、遅くとも乗車日の前日までにお支払いください。予約日は1日目とみなされます。当日列車を予約する場合は、当該列車が乗車駅を出発する30分前までに支払いを済ませ、切符をお受け取りください。

コンビニでの購入

ファミリーマート、セブンイレブンで高鉄の切符サービスを行っています。
上記のコンビニではインターネットで予約し購入した切符の受取りまたは切符を購入できます。

★指定席、現金払いのみ、。
★手数料として別途10元をコンビニに支払います、往復切符の場合は20元になります。
★コンビニで発券された切符は「QRコード」が印刷された電子チケット。改札時、改札の機械にQRコードをかざし使用します。

その他の注意

・発車30分前まで、1回のみ時間変更が無料で可能です。
・払戻しは20元の手数料がかかります。
・発車30分以内の払い戻しは無効となります。
・発車5分前にチケット販売が締め切られます。
・6歳以下で座席が不要な乗客は保護者同伴の場合2名まで無料。3名以上は1人毎に半額の乗車料金が必要です。
・12歳以下は半額になります。6歳以下で115cm以上、12歳以下で145cm以上の子供は年齢の照会が必要となります。

台湾高速鉄道ミニ知識

台湾新幹線の車両、700T系は日本のJR東海とJR西日本の共同開発より作られた新幹線700系がモデル。だから「高鉄」に乗り込むと日本の新幹線ととっても雰囲気が似ていて、どこか懐かしい感じも。ちなみに「T」とは「台湾」の略称で、台湾の地理や気候なども考慮し設計されているとか。また、ハイテクコントロールシステムによる正確性を追求するほか、「自動安全ブレーキシステム」や「運転誤差防止保護システム」が導入されています。

■路線全長: 348.5km
■台北~左営間最短到達時間: 95分
■最高時速: 300km/h
■1日のダイヤ:上下線往復約150本
■停車駅:南港、台北、板橋、桃園、新竹、苗栗、台中、彰化、雲林、嘉義、台南、左営
■車両編成・座席数:9動力車、3無動力車の12両編成、定員989人

新幹線700T系、いざ乗車!

■MRTを降り、「高鐵」と書かれた標識を追って改札へ。
■切符売り場も広い空間。すぐに分かります。
「當日票」は当日券のこと

「當日票」は当日券のこと

■台北駅から高雄左営駅の正規運賃は1490元、ビジネスクラス1950元、自由席1445元。
■切符を改札に入れます。
■いよいよ車内へ!全部で車両は12。全席禁煙です。
普通席

普通席

グリーン車のシート

グリーン車のシート

椅子は180度回転可能。向い合せにもできるので、家族連れには最適です。 椅子は180度回転可能。向い合せにもできるので、家族連れには最適です。

椅子は180度回転可能。向い合せにもできるので、家族連れには最適です。

スーツケースなど、大きな荷物を置くスペースもあります。

スーツケースなど、大きな荷物を置くスペースもあります。

自動販売機では飲み物のみですが、車内販売はスナックやデザート類もあります。弁当も販売していますが、時間が10:00~13:30と16:30~19:30に限られています。

自動販売機では飲み物のみですが、車内販売はスナックやデザート類もあります。弁当も販売していますが、時間が10:00~13:30と16:30~19:30に限られています。

トイレでは、おむつ換えもできます トイレでは、おむつ換えもできます

トイレでは、おむつ換えもできます

停車駅詳細案内


乗車のご案内(日本語)

台北市の東側・南港からも新幹線が発着しますが、実質的な始発駅はこの台北駅。MRTや在来線が停車する同じ構内に新幹線のホームがあります。ただ台北市内は全線地下になっているので、近辺で車両が疾走する姿を見ることができないのが残念。
★MRT淡水信義線、MRT板南線、台鉄縦貫線と接続

台北駅からわずか5分の場所にある板橋駅。東京を出た新幹線が品川に停車するような感じ。ここのホームは広いです。高鉄が乗入れる板橋新站は、25階の高さを持つ板橋のシンボル。台北駅と同じく在来線とMRTも乗入れをしている巨大駅のため、乗り換えもスムーズ。
★台鉄縦貫線と接続

板橋駅をスムーズにすべり出した車両は、すぐ地上に出、街中を走った後、大漢渓を横切るあたりで見晴らしがよくなります。そう思うのもつかの間、短いトンネルが続き、視界は何度もさえぎられます。台湾の地形ってけっこう複雑なんですね。高速道路を眼下に横切ったりしながら、板橋駅から20分弱で桃園駅に到着。ホームが地下にあるため、やや味気のない構内。こちらの駅の特徴は桃園国際空港の最寄り駅であること。高速道路のICまでは車で約5分、空港までは10-15分で到着。海外からの旅行客にも利用できる駅です。ただ駅の周囲は「大草原」で、街というには程遠い印象。将来的にはホテル、オフィスビルなどが建設され、国際空港都市の玄関としての役割を担うエリアとなる予定です。
・桃園国際空港まで:約5km(タクシーで10分前後・料金約150元)
・桃園市街まで:約7km(タクシーで15分前後・料金約200元)
★中歴や桃園市内までシャトルバス運行中
★鶯歌や三峡まで、バス運行中(20分に1本、約30~45分で到着)

桃園駅から次の新竹駅までは約10分、高架駅のため見晴らしよし。流線型の美しいフォルムをもった駅の建物は現代建築風で、台湾新幹線を代表する美しい駅のひとつ。新竹駅はアジアのシリコンバレーを擁する新竹サイエンスパークのお膝元にあり、今後ビジネス向けの施設が多く作られることが予想されます。観光で訪れるならば新竹市内の名所、廟口へ。ちょっとローカルな屋台に囲まれ、名物のビーフンをいただくことができます。また山間部にも北埔や内湾など客家文化を伝える街が点在するなど、観光地としても楽しめます。
・新竹市街まで:約7km(タクシーで20分前後・料金約200元)
・竹東まで:約10km(タクシーで25分前後・料金約250元)
・北埔客家人街まで:15km(タクシーで35分前後・料金約400元)
★台鉄六家線(六家駅)と接続
★竹北駅や新竹市内の東門市場までシャトルバス運行中

新竹をすぎると、車体はグングンとスピードを上げ、時速300キロまで出ます。苗栗駅は2015年12月1日、新竹-台中駅間に新設された駅。新竹駅からは約10分。
・苗栗市街まで:約5km(タクシーで約15分)
★台鉄台中線(豊富駅)と接続
★竹南科学園区や雪霸国家公園までシャトルバス運行中

北部の天気は悪かったのに、台中に近づくと太陽が出始めます。やっぱり中南部は気候いいよなあ、と思いつつ、中部の平野を眺めているうちに苗栗駅から約15分、台中駅に到着。広い原野にぽっかり浮かぶモダンなシェイプの台中駅は、敷地面積が最大の高鉄駅なんだそうです。この駅の隣は在来線の烏日駅。本数はそれほど多くなさそうですが、ローカル線の気分を味わいながら台中市内まで、というのも悪くないのでは。さらに公共バスも本数がかなり多いのです。タクシー利用も簡単で、地下にたくさんタクシーが待っているので、値段もだいたいその場で交渉できそうです。この駅は、高速道路との連絡が便利なので、台中市内や中部サイエンスパーク、湖畔が美しい観光地の日月潭や、ウーロン茶で有名な鹿谷・杉林渓などの森林エリアへのアプローチ駅となります。
・彰化まで:約15km
・鹿港まで:約25km
・鹿谷(凍頂)まで:約40km
・日月潭まで:約50km
・九族文化村まで:30分に1本バスあり、所要時間1時間強
★台鉄縦貫線(新烏日駅)と接続
★僑光科技大学、中科管理局、台中公園(市内も停車)まで、シャトルバス運行中

2015年12月1日、台中-嘉義間に新設された駅。台中駅から約10分。
・彰化まで:約30km(タクシーで約40分)
★員林ターミナル、台鉄田中駅までシャトルバス運行中

2015年12月1日、台中-嘉義間に新設された駅。彰化駅から約10分。
・斗六まで:約15km(タクシーで約25分)
★台鉄斗六駅や雲林科技大学までシャトルバス運行中

雲林駅から約10分。嘉義県の県庁所在地である太保市は新幹線駅を誘致を機に駅周辺エリアの大規模開発を進め、野球のスタジアム、交通大学、体育学院などの教育施設や大病院などが完成しています。玉山、阿里山鉄道など、自然あふれる見所も多い南部の観光拠点だけに、滞在型の開発が期待されています。
・嘉義市内まで約15km
・布袋港まで約20km
・関子嶺温泉まで約40km
・阿里山まで約70km
★嘉義BRTと接続
★嘉義県立体育場や嘉義公園までシャトルバス運行中

嘉義駅から約15分、嘉南平野を一直線に突き抜けるとある台南駅。台南市の南東方向、空港の東側にあります。道教の寺が市内に点在し台湾の小京都の異名を持つ古都でもある台南は「小吃の都」でもあり、市内に出たら食べ歩きをおすすめ。また、肥沃なこの土地はマンゴー、ライチ、パインなどの畑のたっぷり採れるフルーツランド。収穫の季節にはこちらで産地の新鮮なマンゴーをほおばる旅も!
・台南市内まで:約15km(タクシーで約20分・料金約300元)
・台鉄保安駅まで:約7km
・関廟市内まで:約6km
★台鉄沙崙線(沙崙駅)と接続
★台南市政府や奇美医院までシャトルバス運行中

台南駅から約12分で新幹線は最南端の終着駅、左営に到着。高雄MRTと直結し、高雄小港空港まで一本でつながっています。高雄は運河や貿易港が連なり、台北とは違う旅情漂う台湾第二の都市。また都会の割に物価も安く、豪勢にグルメ、クルーズ遊びもいいかも。駅の周辺や徒歩圏内に値段もお手ごろなホテルが集中しているので、宿泊にも困りません。また左営は名だたる高雄の名勝地、蓮池潭と隣り合わせ。また竜虎塔や孔子廟など、のんびりした景勝地もあるので、時間があったら寄っていきたいスポット。
・蓮池潭まで:約2km(タクシーで5分・料金約100元)
・高雄市内まで:約4km(タクシーで約15分・料金約200元)
*屏東まで:1日20本のバスあり、約40分で到着。
*墾丁まで:2時間半~3時間で到着
★台鉄縦貫線(新左営駅)、高雄MRT紅線と接続


2016年7月1日、新設。台北からは基隆方面に3km、2駅。ほぼすべての高鉄が発着します。
★MRT板南駅と接続。

関連タグ:新幹線高速鉄道高鉄台湾新幹線

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-03-12

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