故宮敷地内にある料理も内装も外観も、「故宮」をぐんと引き立てる異色のレストラン。故宮を一日かけて回れます。
故宮晶華は、2008年の6月に威風堂々とOPENした、故宮敷地内の広東レストラン。今まで故宮内部にはきっちりと食事が取れるレストランがほとんどなかっただけに、完成にいたっては「中華食文化を体現する異色の“レストラン”」として大きな期待がよせられました。そのため、故宮晶華はメニューもさることながら、内装、外観、グルメすべてにいたって、「故宮の宝物」とのリンクを測り、中華文明の流れを全体で表現しています。
厳かなで気品あるデザインは、3000年の歴史から
かなり特徴的なデザインをしているためか、「まるで博物館や美術館の中にいるよう」と思ったナビ。日本の建築物には「木材」が主に使われますが、台湾の建築物には、「コンクリート」や、さらに言うと、「大理石」や「ステンレス」「ガラス」がふんだんに使われます。この故宮晶華もそうで、「木」が使われているのはテーブルとパーテーションぐらい…。ブラックな落ち着いたガラスの壁と、テラリとクールな輝きを持つ花蓮の大理石が、まるで遺跡の中にいるような、冷ややかかつ荘厳な印象を与えます。さぞかし有名な台湾のデザイナーが手掛けたのかな…?と思っていたら、なんとデザイナーは日本人!橋本夕紀夫という人が手掛けました。レストランのサービスとお味の管理は?
「故宮晶華」との名前を見て、「晶華飯店(リージェントホテル)?」と首をかしげたあなたは、立派な台湾ツウです。ここ故宮晶華はもちろん“故宮”とタッグを組んで作られていますが、プロデュースは「晶華飯店」、台北の5つの指に入る5つ星高級ホテルです。そして、多くの点心メニューは晶華飯店の中にある広東料理レストトラン「晶華軒」でも食すことができます。両者もちろんシェフは異なりますが、同じ晶華の名前を背負い、おいしさを競い合っています。また、「食は広州にあり」とはよく言ったもので、昔から海外との貿易地として栄えた広州は、経済でも文化でも食の面でも中華を代表してきました。その使用される食材には世界の料理がうまく取り入れられ、内臓系統をはじめ、なまこ、子ブタ、ふかひれ、ロブスター、などなど。その味わいは海鮮や珍味のだしをふんだんに使う、濃厚な味わいが特徴的。ですが、故宮晶華では、もっと健康的に、飽きなく楽しんでもらいたいということから、全体的に薄味に調整してあります。濃厚なものを数点というよりも、薄味でいくつも何種類も食べることができ、注文数もついつい増えてしまいそうです。
一般メニューも負けていませんよ
主食のチャーハンこの故宮晶華で一番の人気、且つ、ナビ個人的にも一押しの料理がこのチャーハン。フワフワの薄黄色卵と濃厚緑の葱が、真珠のように淡い輝きを放つお米とともに炒められています。適度にパラパラのご飯は薄めの塩味加減で、口が渇くこともありませんでした。
とても濃い色合いなので、さぞかし濃い味なのかなと思っていたら、上品な薄味に驚いてしまいました。ちょっと酸味がある「酸辣湯」風味の味付けで、高級乾物珍味のアワビとナマコと魚の内臓が入っているスープです。
中には冬瓜と蓮の実と鶏肉が入っています。ちょっとお芋のようなまったりとした食感蓮の実に、ダシがたっぷりきいたチキンスープがよく合いました。日替わりのスープなので、あなたが注文した時は、もしかしたら違うスープかも!
広東料理と言えば、このカリカリの子豚の皮。食感を楽しみましょう。塩味がパリッときいていて、揚げものですが、サクサクっと食べられます。甜麵醤を付けると、まろやかさが増しますよ。
ちょっと西洋風の料理です。シャンパンとオレンジでやわらかく煮込まれたお肉は、オレンジの酸っぱさが、油っぽさを抑えています。お子様に人気がありそうな料理です。
表面こんがりアーモンドパイ。実はこれ、「デザート」に近い点心でした。割ってみると、中にはさっぱりマヨネーズ(酸っぱくも塩辛くもありません)とパイナップル、そして甘いぷりぷりの海老が入っていて、食感もよし・くどさもなく・香高い、という三拍子ぴったりとそろった上品な三時のおやつ。でもちょっとカロリーが高そうなので、おいしいからって食べすぎないよう気をつけましょう!
「チャーシュー」といっても、日本人の私たちが想像するような「塩辛いチャーシュー肉」が入っているわけではありません。膨れ上がったサクサクパイの中には、香ばしい、甘口のみそ風ソース(叉燒)が入っています。
湯葉で作られたパイ生地の中には、にんにくの茎と炒められたプリプリ蝦が。ここの湯葉パイは、とっても噛み切りやすく、サクサク、だけどハラハラとこぼれおちることもありません。蝦との食感コラボレーションがなんとも面白い一品です。
「おっ、待ってました!餃子。」と意気込んで、食べてみると、思ったよりやわらかく、優しいキャベツの甘さがよくしみこんでいた、繊細な餃子でした。塩味は全くせず、素材の味を楽しむという感じです。
プルプルとお餅のような歯ごたえのある腸粉で、サクサクと口の中でもろく崩れる油条をくるんでいます。プルプルとサクサクのハーモニーが絶妙。醤油をちょっとつけて食べましょう。
ディンタイフォンのような形状の小籠包を想像していただけに、肉感のある小籠包が出てきたときに、なんとなく「違うぞ!」と好印象を持ちました。比較的厚みのある皮の中には、ボリュームたっぷりのお肉が、肉汁をたっぷり含んで入っていました。ご期待の肉汁はピュっと飛び出るほどの勢い。
台湾の人にとってみれば、お正月に食べる定番料理です。見た目、はんぺんに見えるけれど、柔らかくてあっさりと食べれるのは、中に大根が入っているから。適度に柔らかく、油の量もくどくなく、だいこんの香りがほのかに香ります。
先ほども上で紹介した、国宝宴の多宝閤を頼んでみました。どれもが、かわいらしい一口サイズの、和菓子風お菓子です。でも、紫米が使われていたり、緑豆が使われていたりなど、素材は中華風。食べるのがかわいそうなほど、愛らしい八つのデザートたちでした。 ちなみに、多宝閤は数量限定で、お昼のアフタヌーンティーの時間にも注文することができます。ちなみにアフタヌーンティータイムのコーヒーは一杯160元です。
中身を見させてもらったら、すべてスープ系のデザートでした。小豆のぜんざいは一般的ですが、パパイヤと白きくらげ、蓮の身入りの蜜入りスープや、くるみのあまいスープなどは、台湾でもなかなか見かけませんよ。
記事更新日:2009-08-28
基本情報
| 住所 | 台湾士林区至善路二段221号(故宮晶華)1F-2F |
|---|---|
| 電話番号 | (02)2882-9393 |
| ファックス | (02)2882-4068 |
| 営業時間 | 11:30~14:00、17:30~21:00(15:00-16:30はアフタヌーンティー) |
| 休業日 | 年中無休 |
| クレジットカード | 可 |
| 駐車場 | 有り |
| 日本語 | OK |
| その他の情報 | 別途10%のサービス料がかかります |
| 行き方 | MRT「士林」駅前から車で約15分。タクシーなら約100元、公共バスなら士林駅で255、304、紅30、小18、小19のいずれかに乗車(15元)し「故宮博物院前」で下車。その他の場所からは213、255、304,620のバスに乗っても行けます。レストランは故宮に向かって左側にあります。故宮博物館からタクシーに乗る場合は、B1階のインフォメーションカウンターで呼んでもらえます。出口前まで来てくれるので便利。市内中心部までは約200元。 |
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
スポット登録日:2009-01-13
スポット更新日:2012-01-25
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