淡水はかつて滬尾と呼ばれていました。この滬尾で、今から135年前の1884年10月に起こった「清法戦争」をテーマにしたダンスパフォーマンスが10/18-19日に行われました
通常は固定の場所で観客が座って舞台を観る形が多いですが、「任務 1884」は滬尾の海と山が舞台となり、ダンサーがパフォーマンスするのを海チームと山チームに分かれて移動しながら観劇する形
観客もダンサーたちと一緒に移動するという奇抜なアイデア!チケットは無料でしたがクオリティを保つために1人1チケットのみのネット予約になっていました
ダンサーが着ている衣装は、今回の公演のため台湾人デザイナー楊妤德さんがデザインしたもの。異素材の組み合わせや細部のカット、ディティールなどこだわりがあり素敵!
かつて淡水に住んでいた日本人、多田栄吉旧居も舞台になりました〜。観客も階段を登ったり、道路を渡ったりするので、動線に警察を配備したり観劇以外の観光客の方などに迷惑のかからないよう声を掛け合ったりと「任務 1884」制作チームの安全面に対しての配慮が細やかだったのも印象的でした
海チームパフォーマンスの中の1箇所。映画のワンシーンのように画になっています
ナビが行った回の山チームの公演は雨天だったので、皆さんカッパを着ていますが、観客とダンサーの距離が近く、彼女たちの息づかいまで聞こえそうでエキサイティングでした!
ラストはダンサー総動員で淡水海關碼頭の広場でシンクロしたパフォーマンスを見せ、観客を巻き込んで踊り出しました。ナビもダンサーに声をかけられ輪の中に入り、見様見真似で全身を動かし、とっても楽しかったです
10/26には、淡水基督長老教會で灯のイベントが行われました。担当デザイナーは明るいだけに囚われず月の光より少し暗めを強調したイベントを創り出し、バイオリンの演奏、シンガーがアメイジング・グレイスを歌うなど幻想的な雰囲気が漂い、観客を魅了していました
10月26~27日には、滬尾砲臺公園で野外劇「戦祭 1884」が盛大に開催され、来賓には馬英九前総統夫妻、侯友宜新北市長の姿も。今年10年目を迎えるこの野外劇。過去何回か観劇に行っていますが、今年がいちばん豪華な舞台装置やスクリーン、音響になっていました。淡水芸術の秋に、来年も期待大です!
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記事登録日:2019-10-29