台東にある天主教私立公東高級工業職業学校は、当時のヨーロッパの当代建築を取り入れた建物で、ノアの箱舟を模しています。1階は作業場、2、3階は宿舎、4階は教会ですが、現在は老朽化のため、4階が見学できるのみです
建物はコンクリートの美を放ち、小窓は時間の経過によって、光の角度を変えます。建物の裏側は縦ラインが基調で、表の横のラインと合わさると十字をかたどります
スイス人でカトリックの錫質平(Hilber Jakob)神父と深いつながりがあります
病に侵され、いったんはスイスに帰国したものの台東を最期の地として選んだ神父。建物内には部屋も残されています
常に倹約の精神を持っていた神父の靴を持つ劉秘書。左右の靴紐の色が違います
教会は4階にあり、隙間から中のキリストを見ることができます
この建物の特徴は箱舟の中にいるという前提にあり、舟は左右に揺れるので、アンシメトリーとなっています。さっきの門も左右の大きさが異なりますが、隙間からのぞいた時、キリストは真正面にいるのです
音と光と空気の流れが考慮された、ヨーロッパ当代建築の美をここ台東で体感することができます
復活のキリストですが、神父はパイワン族の女の子をイメージしたそうです
建築、原住民、歴史、東部に興味がある方、火~木と土曜日の午前中は見学が可能です。学校WEBサイトからご予約ください。
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記事登録日:2017-04-26
台湾のロンシャンの礼拝堂は台東の学校の中にあり!建築の美しさに心が洗われます