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基隆でしか買えない『リーコッビィァッ』の愛称で親しまれている元祖パイナップルケーキの店


こんにちは、台北ナビです。

定番の台湾土産と言えば、カラスミにウーロン茶、そして忘れてはならないのがパイナップルケーキ!中国語で鳳梨酥(フォンリンスー)と呼ばれるパイナップルケーキはサクサククッキー生地の中にしっとりとしたパイナップル餡がたっぷり詰められたお菓子。その甘酸っぱいフルーツの味が南国台湾を感じさせてくれるお茶請けとして、地元台湾人は元より、海外からの観光客にも絶大なる支持を得ているお菓子です。今やパイナップルケーキの専門店まで飛び出すほどの人気ぶりですが、実は街角のパン屋さんでもスーパーでも気軽に購入できちゃう庶民的なお菓子でもあります。しかしパイナップルケーキ好きのナビとしては特別な一品を手に入れたいっ!と台北市を抜け出し、郊外の基隆まではるばるやって来ました。ここ「李鵠餅店」のパイナップルケーキは一味も二味も違うらしいんです!早速その秘密を探ってみましょう~!

いつでもお客さんがいっぱい




廟口夜市でにぎわう通りをまっすぐ駅へと向かった通り沿いにあるのがこちら。お昼にはまだ早い午前に伺ったのですが、1人、2人…と途切れることなく次々にやってくるお客さん。どうやら地元の人がいつものオヤツを買いに、贈答用のお菓子を求めに、やって来ているようでした。


かつて伺った時は夜遅く。夜市をひと通りまわって「さぁ台北へ帰る前にお土産を」と来た時刻は夜8時過ぎ。いや~夜市も人出が多かったのですが、「李鵠餅店」に群がる人だかりもスゴかった!たくさんのお客さんが次から次へとやってきては、大きな袋を抱えて帰っていく様子。中には何箱も買い求め、両手いっぱいになっている人も。小さなお店で店員さんもいっぱいいたのですが、なんだか台湾人の勢いに負けてしまったナビ。その経験を踏まえて人が少ないだろう時間に来たのですが…。

基隆のパイナップルケーキと言えば「李鵠餅」!

台湾の人は「近所・親戚に配るんだよ」と。な~るほどね…そういえば、ナビが台湾人友に「基隆でパイナップルケーキをね…」と話し始めたら「李鵠餅(リーコッビィァッ)でしょ?」とものすごい勢いで返されました。しばらくは何のことやらわからなかったナビ。どうやら「李鵠餅店」は地元台湾では台湾語の「リーコッビィァッ」という呼び名で親しまれているようなのです。
どんどん売れていくお菓子

どんどん売れていくお菓子

こんなお祝い用も

こんなお祝い用も

元祖中の元祖!「李○○」パイナップルケーキの中でも・・・


台湾人の間では、基隆→パイナップルケーキ=「李鵠餅店」と、このように刷込みがされているらしいのです。けれど、似たような名前のお店がいくつかあって日本人のナビにとっては実に紛らわしいのです!(何を隠そうナビも間違えて他店へ電話をしてしまいました…)それもそのはず、頭に「李」の字がつく有名パイナップルケーキ店はここ「李鵠餅店」を含め、「李製餅家(台北)」、「李儀餅店(九份)」の3つ。それらを合わせて「李三兄弟」とよばれる兄弟店はそれぞれにおいしさの秘訣がありますが、その中でも最も古く、老舗中の老舗と言われているのは今回訪れた「李鵠餅店」、ココだけです。1882年創業のこちらはその看板に偽りのない百年老店(あ、本当は百三十三年老店だな!※2015年時点)移り変わりの激しい台湾にあってこうも長く続くお店は本物中の本物と言っていいでしょう。

こぢんまりとしたお店にあふれるお菓子と店員さん



 さてさて、改めてお店を見渡してみましょう。

人気店=ゴージャスという連想からはほど遠い(失礼!)こぢんまりとした店内。かつてナビが訪れたのはかれこれ10年ほど前だったような…。あの頃だって感じた昔ながらの雰囲気。今でも少しも変わっていません。でもこれがいいんですっ。そして店の前方&両側はお菓子でいっぱいです。それからたくさんの店員さん。お店の中はと言えば、2人が並んで通れるくらいの通路しかありません。お店の大きさと置いてある商品数・店員数とが合ってない気が…でも実はこれが正しかった!休むことなくやってくるお客さんの要望に答えるためにはこれくらいの商品と店員さんは必要!キョロキョロしているナビにも声をかけてくれる気配りがうれしい。早速、いろいろなお菓子を説明してもらいました。
店員さんのユニフォームもなんだかレトロちっく

店員さんのユニフォームもなんだかレトロちっく

値段と賞味期限の見やすい看板が店内に

値段と賞味期限の見やすい看板が店内に


鳳梨酥(パイナップルケーキ)
1個16元 保存期限30日
10入 160元 (プラスチックケース)
20入 320元 /30入 480元(箱入り)

サクっとしたクッキータイプの生地にちょっと甘めのパイナップルジャムが。昔ながらの冬瓜入りです。近ごろ土パイナップルケーキに押されがちですが、懐かしい感じがしてこれはこれでやっぱりおいしい♪サクサク派にはうれしい湿気から守るビニールパック入り。しっとり派にはちょっとサクっとしすぎ!?レトロ柄の箱もかわいいから好き~!

草苺酥(イチゴケーキ)
1個17元 保存期限30日
10入 170元 (プラスチックケース)
20入 340元 /30入 510元(箱入り)

パイナップルケーキのイチゴ版。中味の餡がイチゴジャムになっています。お値段はなぜかちょっと高め。パイナップルケーキに飽きた方、新しいモノ好きな方におすすめしたい一品です。ナビはどちらかというとこっちが好き。

蛋黄酥
1個32元 保存期限7日
10入 320元 /15入 480元 /20入 640元(箱入り)

月餅の1種。サクサクパイ生地の中にしょっぱい卵黄と紅豆・緑豆・花豆の各甘い餡が入ったもの。中秋節には開店後2~3時間で売り切れてしまうという脅威(?)のお菓子。中華菓子ならではの しょっぱ甘い組み合わせが病みつき!という声も…。


綠豆沙餅
1個24元 保存期限7日
10入240元 /20入 480元 /30入 720元(箱入り)

皮がちょっとモサモサパサパサしているな~とお茶に手が伸びてしまう…ということはお茶請けとしてピッタリ!?緑豆の餡が入っています。


咖哩酥
1個30元 保存期限4日
10入 300元 /20入 600元 /30入 900元(箱入り)

その名の通りカレー餡を使用したお菓子。カレーパンがあるくらいだからおかしくはないかっ!とひと口。皮は甘くて餡はしょっぱい。なんだか不思議な取り合わせだけどおいしいの…。


老公餅/老婆餅
10入 200元/10入 200元 保存期限7日

老公・老婆は中国語で「旦那さん・奥さん」のこと。老公餅の方が少しだけ男らしく(?)大きくてしょっぱい。変わって老婆餅の方は小さくて甘いんです…。口がうまい人のことを「嘴巴甜(口が甘い)」って言うけどそのせい??夫婦パック(老公餅/老婆餅の詰め合わせ)がないのが残念。


太陽餅  
10入 200元 保存期限7日

台中名物の太陽餅がここでも手に入ります。外はパイ生地、中はしっとりほのかに甘い麦芽糖入り。これも台湾人気土産の1つ。ハマる人はかなりハマっちゃってるみたい。素朴な味です。


沙其瑪  
8入144元 保存期限10日

これもパン屋さんやスーパーで見かける中華系庶民派お菓子の代表選手。おこしの柔らかい感じ…といったところでしょうか。これもハマる人はかなりハマるんですが、好き嫌いが大きく分かれるところ。ここ老舗のお菓子屋さんで本物の味を試してみて。


檸檬蛋糕(レモンケーキ)
1個20元 保存期限4日
10入200元

なんだか昔懐かしい見た目と味のお菓子。ちょっぴり洋風。日持ちがしないのが残念なところです。


牛軋糖
1袋110元(半斤) 保存期限7日

ヌガーはパイナップルケーキと並んで人気のお菓子土産。パイナップルケーキと一緒に購入してみてはいかが?

他では売ってません!基隆まで来てくださいっ!



先ほどシンプルな店構えを紹介させていただきましたが(けれど2階はパック詰めまでしてしまう本格派製造工場!)オーナーの考えも実にシンプル。ただ「昔ながらのおいしい味を守りたい・届けたい。」その一心です。ですから、店を大きく、増やすことにより味や品質に目が行き届かなくなるのを嫌い、支店はありません。ここ基隆に一店舗のみ。台北市内にあったらどんなにか便利だな…なんて思っていたナビですが、そんなオーナーの考えを聞いて納得。だからこそ100年以上も前と変わらぬ味が守れるのねぇ…と感心、またわざわざ買いに行くからこそおいしさもアップするのねぇ…と確信しました。


上記のような言葉をオーナーから聞いたのは実はかつておじゃました時。その言葉に偽りはなく、店構えも、売っている商品も以前と何一つ変わりありませんでした。未だ支店もなし。変わったことと言えば、食品の安全性にうるさい昨今、使用する油にも徹底して自家製の豚の背油を使っているとのことでした。

基隆は夜市以外にも見所はたくさん。また九份・金山へのアクセスポイントでもあります。台湾に訪れた際にはぜひ基隆へ、ぜひ「李鵠餅店」へ。ここのパイナップルケーキを食べるために逆に基隆ツアーを組んでも損はしない!くらいでした。

以上、台北ナビがお伝えしました。

記事更新日:2009-09-16

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-12-14

スポット更新日:2014-09-09

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