今年50周年を迎えた「台南」発の台湾人なら誰もが知る有名ブランド!
こんにちは、台北ナビです。台湾って日本からこんなに近いのに、日本にはないものがい~っぱいある“食の国”!ソーセージだって、ビーフジャーキー、それからポークジャーキーだって、今まで食べたことのある味とはひと味、いえいえふた味ばかり違うんですよねぇ。初めに食べた時は「ん?!何だこの味は?!」となったりするかもしれませんが、おっとどっこい、2回3回と食べていくとこれがまたヤミツキになってしまう不思議なおいしさがあるんです! 知っている人は「そうなんだよね」と画面の向こうで頷いてくれているかもしれません。まだ食べたことのない人はきっと「一体どういう味なの?」と分からないかも。ナビとしては、そんなあなたにも是非ハマっていただきたい!台湾で愛されて早50年の「黒橋牌」、台湾で知らない人はひとりもいない老舗ブランドです。 台湾を知るには、まず「食」から。「黒橋牌」で台湾を感じ取ってくださ~い!!
チャイニーズ・ソーセージの元祖店です
話は50年前の台湾にさかのぼります。物資が乏しく、肉加工品がまだまだ大変ぜいたくだった時代のお話です。もともと肉鬆(肉でんぶ)をメインに加工していた初代オーナー・陳文輝さんは、肉鬆の売れ行きが伸び悩むようになり頭を抱えていました。そんな時「肉鬆はごはんにしか合わせられないが、3時のおやつとしても食べられるソーセージだったらどうだろう?」とソーセージの加工に目をつけ作り始めたのが「黒橋牌」ブランドの始まりです。
現在ではとても信じられませんが、当時のソーセージは塩辛くて硬くとてもおいしいと言える代物ではなかったのだとか。陳さんは改良に改良を重ね、甘くてみずみずしい、現在私たちが広く食べているチャイニーズ・ソーセージの味を作り上げました。甘いソーセージって、昔からある味なのだとばかり思っていたナビでしたが、そういうわけではなかったんですね。
今日では工場でライン化されていますが、日本語教育を受けた「りっぷんちんしん(日本精神)」をもつこの初代オーナーの品質至上主義は、今もなお固く受け継がれています。早朝(深夜?)2時に屠殺された肉は、当日の10時までに数トン単位で工場に運び込まれるのですが、時間厳守を命じているのだそう。10時をたとえ1分でも過ぎると、工場には絶対納入させてもらえません。初めのうちはなぁなぁで「たった数分だけじゃないですか」と言っていたトラック運転手も、ここは絶対時間厳守だと分かって以来、きちんと時間を守るようになったのだとか。なぜ、時間にこんなにうるさいのか? それは、おいしさの命、肉の水分(みずみずしさ)を失わないためだったのです。
~ソーセージだけでこんなにたくさん!~
HACCP「国際食品安全管制」とCAS「優良食品会社」に認定されています。
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伝統市場のように「生ソーセージ」が天井から吊り下げられています。う~ん、ダイナミック!
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数量単位は一斤(600g)、一公斤(1kg)。もちろん、「これを○個ください」なんていうことも可能です。豚肉、羊肉、そして黒豚肉の3種類。
黒豚ソーセージ2斤(1.2kg)540元、オリジナルソーセージ2斤(1.2kg)440元。価格の差は、使用する豚の違い。オリジナルの豚は飼育期間6ヶ月に対し黒豚は10~12ヶ月と、飼育する期間も大幅に違い、色目も深く味もうまみがあるのだそう。
スーパーでもよく見かけるソーセージパック。小さな子どもでもヤケドすることなく食べられるようにと、子羊の小腸でミンチ肉を包んだソーセージがこちら(左)。子どもってソーセージ大好きですもんね。心配りがうれしい~☆彡
我々日本人が食べなれたヨーロッパの味が楽しめる「BOLKER STR.」。「黒橋牌」が代理しています。豚のハム、ターキーのハム、ベーコン、燻製ソーセージ、フランクフルトなどよりどりみどり。スーパーなどでも手に入ります。
つけあわせに、ピクルスやザワークラウトもいっしょにどうぞ。
パイナップルケーキ
なんと、パイナップルケーキがありました。味と品質に信頼のおける台北の某店に製作を依頼しているのだとか。高級感のあるパッケージが目をひきます。食べてみると皮はさっくり、餡はしっとりちょうどよい甘さ。次回のナビのパイナップルケーキ選手権にはぜひエントリーさせたいお味でした。
台湾の食卓には欠かせない肉鬆(肉でんぶ)は、このお店の看板商品でもあり ます。甘みのある肉でんぶは、不思議とごはんに合うんです。白ご飯やおかゆ といっしょにどうぞ。
~カラスミ~
カラスミとはボラの卵巣。ボラの産卵時期にちょうど台湾海峡にいるらしく、一番脂がのった時期のボラを使って作るカラスミが、台湾のカラスミなんです。おいしく、日本よりも割安で買えるから有名なんです。
ここのカラスミは大きくて分厚い!とても立派です。台湾海峡でとれたボラを丁寧に手作業で処理しているそう。食べ方の説明が日本語でもありました。大根は0.3mmくらいに切ったものが一番おいしいのだそう。お酒の好きな、あの方へいかが?
「どんなのを選べばいいですか?」というナビの質問に「基本的にうちでおいているものはよいものばかりですが、オレンジ色をしたもの(黒っぽいものは血がちゃんと処理できていないそう)を選んでください」とアドバイス。
おなじみ「チーかま」がありました。こちらが総代理しているのだとか。なつかしい~。子どものおやつや酒のおつまみにGoodですよね。中国語に訳すと「日式魚香腸」なんですって。在台さん向けですね。