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本格的な生ビールが飲めるアメリカンスタイルのレストランはなんとデパートの2階にありました。


うぃー、ちょっと酔っ払ってしまった台北ナビです、こんにちは。
今日お邪魔したのは、ナビが「台湾で一番美味しいビールが飲める場所」として、お気に入りのビールレストラン「Gordon Biersch」。なんだか読みにくい名前ですね。というわけで台湾の人々の間では頭文字をとって「GB」の愛称で知られています。

お話を伺いましょう!

約束の時間に遅れそうになって、慌ててお店に入っていったナビをさわやかな笑顔で迎えてくれたのは、総経理の李宏智さん。長身でパワフルなビジネスマンといった感じですが、何とあとでお歳を伺ったら46歳!カメラマンと2人で「全然見えない!」と言ったら「毎日ビール飲んでるからじゃない?(笑)」だって。
さて、こちらの「GB」、実はナビは以前からたびたびお邪魔していたお気に入りのお店。ロケーションは交通も便利な信義三越A11館の2階の一角を占めています。編集長から「お酒が飲める場所を紹介しよう」という提案で、真っ先に思い浮かんだのがこのお店でした。

お店の歴史

総経理の李さんによると、本拠地はアメリカで、第1号店は1988年に開店。全米各地に28店舗を構えているそうです。そもそも店名にもなっている「Gordon Biersch」は、ビール醸造師のGordonさんとシェフのBierschさんが共同でお店を始めたことからつけた名前。お2人ともドイツ人だそうです。まるでアパレルの「Abercrombie & Fitch」みたいですね。「ハワイにあるお店にはたくさんの日本人も来てくれていますよ」と教えてくれました。
三越営業中は館内からも入れます

三越営業中は館内からも入れます

館内側の入り口はこちら

館内側の入り口はこちら

外から入る場合や三越の閉店後はこちらから

外から入る場合や三越の閉店後はこちらから

外階段側の入り口です

外階段側の入り口です

お話を伺った総経理の李さんは、台中出身。高校卒業後、アメリカの大学、大学院へと進学したそうです。なるほど、それでは李さんがこのお店に惹かれて台湾へ誘致したわけですね?と尋ねると、意外にも答えは「No」。李さんは経営を任されている総経理ですが、最初にアメリカでこの「GB」にほれ込んだのは、現在会長を務めている方なんだとか。会長さんの本業は科学技術系企業のオーナーだそうで、頻繁にアメリカへ出張していたことから、「GB」によく立ち寄ることになり、台湾進出を誘致したそうです。
李さんは、米国でレジャー管理学を学び、台湾へ帰国後は日本でもよく知られている「TGI Fridays」に長く勤務していました。マネージャーまで勤め上げた後、「GB」の設立を契機に転職したそうです。
欧米系の方もたくさん

欧米系の方もたくさん

店内にはモニターが設置されていて、スポーツバーの雰囲気も

店内にはモニターが設置されていて、スポーツバーの雰囲気も

2008年にオープンした台湾での一号店は、アジア進出一号店でもあります。現在、「GB」はお邪魔した信義三越店のほか、2号店として台中市にも支店があります。そして嬉しいことに、今年12月20日には3店舗目として敦化北路店がオープン予定です。今後、少しずつお店を増やしていきたいと語る李さんですが、近い将来、上海への出店計画もあるとのこと。「日本への出店は?」と期待して尋ねるナビでしたが、残念ながら現在のところ計画はなし。なぜかというと、「日本のビールのレベルは非常に高いので、競争力の点で不安がある」とか。いえいえ、そんなことありませんよ。焼酎やワインには目もくれず、ひたすらビールを飲み続けて来たナビがその味を保証します。

ビールは常時6種類!!

それでは早速、ビールをご紹介していきましょう。こちらのビールは常時6種類の生ビールが用意されています。醸造は気温が台北市内よりも比較的安定している新店の山中にあり、毎日樽詰めされてトラックで運ばれて来ます。見せてもらった冷蔵庫の中には、5.3度に保たれた室内にビール樽がたくさん積まれていました。ここからポンプを通じて、カウンターバーのビールサーバーへと送られていきます。
こんなお試しセットもあるんです

こんなお試しセットもあるんです






まずは「Golden Export(多特蒙黃金拉格)」。一番スタンダードなビールです。ちょっと軽めの台湾ビールと、比較的味が濃い日本のビールの中間くらいでしょうか。とりあえず最初の一杯はオススメです。





続いては「Hefeweizen(小麥酵母愛爾)」。ナビ一番のお気に入り&一押しです。このビール、なんとバナナのような香りがしてフルーティな飲み口。原料に小麦を使っているので爽やかな後味。いやー、原稿を書いているだけでのどが渇いてきました。




そして、高い人気を誇る「Marzen(梅爾森拉格)」です。琥珀色をしたこちらの一杯はまるでハーフ&ハーフのような甘口と苦みが折り混ざった一杯。柔らかな飲み口が特徴のラガービールです。ちなみにラガービールとは貯蔵行程で熟成させたビールのこと。「Marzen(梅爾森拉格)」は醸造から発酵まで35日かかるそうです。う~む、大事に味わって飲まなくては・・・。




また、通なお客様には黒ビールの「Schwarzbier(史瓦茲黑啤酒)」はいかがですか。試飲させていただきましたが、確かに真っ黒。にもかかわらず、結構サッパリしていて、そんなに癖のある味ではありません。ただ、焙煎の風味が強いので、好みは分かれるかも知れませんね。


「Czech Pilsner(捷克拉格)」の見た目は通常のビールをもっと濃くしたような黄金色。確かに一杯口に含むとその重厚な味わいが拡がります。味はちょっと辛口。味が濃いので、チビチビやりながらゆっくりグラスを傾けたい方にオススメです。




そして最後にご紹介するのが「Seasonal(季節啤酒)」。つまり、季節ごとに異なるフレーバーのビールが登場します。間もなく「Winter Bock」という新しいフレーバーが1月から提供されるとのこと。お値段はすべて一杯210元。すべての種類を少しずつお試しできるセットも230元で提供されています。
そして驚いたことに、醸造されたこちらのビールはすべてアメリカ本社へとFedexで送られ、苦味・甘み・pH値を検査し、アメリカ本土内の店舗と同じ味が提供されているかチェックされているそうです。このくらい厳重な管理体制でチェックされているからこそ、いつでも変わらぬ美味しいビールが飲めるというわけですね。

フードも充実!

どうしてもビールの方に注目が集まってしまいましたが、こちらはフードにも力を入れています。「GB」のモットーは「新鮮」ということ。確かに、外部に注文して作り置きしてしまえば、コストも手間も人手も削減できるけれども、おつまみからデザートまで、「GB」ではすべて注文を受けてから、店内で作ることになっています。もちろん、シェフもホテルの厨房で働いていた人材をリクルートするなど、一流レストランと比べても、引けを取らないレベルの料理を出せる自信があるよ、と李さんは胸を張ります。
美味しいフードはこちらの厨房から生まれます

美味しいフードはこちらの厨房から生まれます

デートにも使えますよ

デートにも使えますよ

さぁ、どんな料理が楽しめるのでしょう。その一部をご紹介します。

「田納西鶏翅(手羽先の甘辛風味)」290元
ネギ・香菜・醤油・生姜・にんにくを混ぜた特製タレに1時間漬け込んだ手羽先を、これまた特殊なオーブンで20分から30分焼きあげます。手羽先が程良く焼け上がって来たら、さらにもう一度タレに漬け込むという一品。柔らかくて肉もたっぷり。香ばしい匂いが後を引いて止まらない美味しさです。食事の後、ちょっとビールを一杯、という方でも、おつまみ代わりにオススメです。


「大渓地鮪魚片(マグロのワサビソースかけ)」290元
特製ドレッシングをかけたサラダの上には大きなマグロのお刺身がたっぷり!ワサビを効かせたソースが濃厚な味わいをさらに引き立てます。アメリカ国内の店舗でも大人気の料理です。

「酥炸花枝(イカのフリッター)」340元
シンプルながら止まらない美味しさ!サクサクに揚げたイカのフリッターに2種類のソースが提供されます。一つはマスタードとマヨネーズを混ぜたピリ辛ソース。もう一つはトマトを基調とした濃厚ソース。フリッター自体にすでに塩コショウがされているので、そのままでイカの甘みを楽しむもよし、ソースを付けて2倍楽しむもよし。

「GB蒜味薯條(ガーリック・フライドポテト)」150元
あれほどこのお店に通っていながら、このポテトをまだ食べたことがなかったナビ。一口食べた途端、その美味しさにビックリ!熱々のポテトにみじん切りのガーリックがからまって、香ばしいことこの上なし。絶対にビールが進むことまちがいありません。これ、取材じゃなかったらナビは止まらなくなっていたことでしょう。
マグロのワサビソースかけには醤油とお箸が提供されます

マグロのワサビソースかけには醤油とお箸が提供されます

美味しいビールを注いでくれたスタッフさん

美味しいビールを注いでくれたスタッフさん

「GB」はアメリカ発祥のレストランながら、中華や和風の味付けを積極的に取り入れています。台湾の「GB」もアメリカと全く同じメニュー構成ですが、一つだけ無いものがあります。それは「鍋貼(焼き餃子)」。これを当初は一皿100元で提供する計画があったそうです。しかし良く考えてみれば、台湾では街角いたるところで、50元も出せば美味しい鍋貼が食べられるお国柄。「ここでは誰も鍋貼なんか食べないよね」ということで、このメニューだけは外されたんだとか。

スタッフも元気でフレンドリー!がアメリカ風♪

こんなキュートなウエイトレスさんが待ってます

こんなキュートなウエイトレスさんが待ってます




もう一つ、このお店の人気を支えるものとして、スタッフのフレンドリーさが挙げられます。スタッフの主体はアルバイトの大学生だそうですが、李さんが直接面接して採用するそうです。何よりも重視するのは、礼儀正しさとフレンドリーさ。それに、欧米人のお客さんも多いということで、語学の面も考慮しています。総経理の李さんは残念ながら日本語はNG。「日本語が出来るスタッフが何人かいるんだけど、みんな台中に派遣してしまって申し訳ない」と。いえいえ、お気になさらず。
グッズ販売もあります

グッズ販売もあります

常連さん専用ジョッキ!!(欲しい・・・)

常連さん専用ジョッキ!!(欲しい・・・)

ドアにも麦のデコレートが

ドアにも麦のデコレートが

ビールのお持ち帰りもあります

ビールのお持ち帰りもあります

キッズメニューも用意されてます

キッズメニューも用意されてます



店内にはバーカウンターとフロア席を合わせて192席。店外にもいくつかテーブルが並べられており、過ごしやすい季節には、そちらを希望されるお客さんもいるとか。
ランチメニュー

ランチメニュー





営業形態としては午前11時から午後2時まで(土日・祝日を除く)はビジネスランチの時間として、アメリカンレストランらしく、食べ応えたっぷりのステーキなど、ランチメニューがお得な値段で提供されます。

お得に飲んで食べましょう!

午後2時30分から午後4時30分まで(土日・祝日を除く)はアフタヌーンティタイム。オムレツなどの軽食(数種類から選択)にドリンク(おかわり可)がつきます。
そしてナビおすすめのお得情報は夜のサービスタイム。月曜日から木曜日まで(祝日の場合は祝日およびその前夜を除く)、夜9時30分から11時まで、250元以上の料理を一品以上注文すると、ビールがすべて半額になるというもの。通常でもこの味で210元ならかなりお得!と感じているナビですが、これが半額になったら一杯119元!もうガンガン飲んじゃいましょう!と言いたいところなのですが、こちらのグラスは結構量があるため、2杯も飲めばお腹一杯。飲み過ぎには気をつけて下さいね!
また、インターネット上で会員登録すると、毎月お得なクーポン(一杯無料券など)が送られてきますので、気に行った方はぜひ登録してみて下さい。







この原稿を書いているせいで、今夜も「GB」に足を運びたくなってしまった台北ナビがお送りしました。

記事登録日:2011-01-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2011-01-11

スポット更新日:2014-03-07

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