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台湾中部の山岳地域・合歓山群峰は、3000m以上の場所まで車で行けます。2泊3日で4つの山を登り高山の絶景を堪能しました!


こんにちは、台北ナビです。
台湾に3000m級の山が268座もあるってご存知ですか?一番有名なのは、もちろん最高峰の玉山(3952m)ですが、それ以外にもたくさんの素晴らしい山があります。今回は、台湾100座(100名山とでも言いましょうか)の中、合歓山群峰の四座に登ってきました。「そんなすごい山、私には関係ないです。」と言う方、合歓山は交通の便が良いので、きちんとした装備と通常の体力があれば、行けることをお伝えしましょう!
武嶺より玉山方面をのぞむ

武嶺より玉山方面をのぞむ

合歓山北峰付近から北方の山々

合歓山北峰付近から北方の山々

野訊國際登山旅行社のツアーを利用しました

合歓山へは、個人で公共バスを使っても行けますが、今回は登山を専門に扱う野訊國際登山旅行社のツアーに参加しました。登山はしっかりした指導者と行けばより安全ですし、バスや宿の心配をしなくてすみます。
2泊3日のツアーは、18時30分にMRT「古亭」駅出口に集合。ここから専用バスで南投縣の清境農場のホテルまで向かいます。
ツアー集合場所

ツアー集合場所

専用バス

専用バス

清境農場のホテルは快適でした

23時過ぎにホテルに到着したら、すぐに就寝。このホテルに2連泊し、合歓山まで往復です。余分な荷物は部屋に置いておけるので楽でした。
部屋は簡素ですが広くて快適。朝起きて、部屋の外窓からの山の景色が見えて感激。この場所にいるだけでも結構高山の雰囲気味わえるじゃないですか。
清境農場は避暑地・観光地としても有名でホテルもたくさんあります。
宿泊棟

宿泊棟

食堂 山がよく見えます

食堂 山がよく見えます

客室の窓から見た朝の景色

客室の窓から見た朝の景色

清境農場から登山口へ

道路から見える登山道

道路から見える登山道


11月の台湾は天気も安定しています。朝食後、専用バスで登山口まで向かいます。バスは1時間くらい山道を登り、台湾一高い公路・武嶺(3275m)、その下にあるビジターセンターを通過し、小風口登山口に着きました。すぐ目の前に合歓山北峰への登山道が見えます。
準備体操をした後、ゆっくり登っていきます。途中適度に休憩を取ります。休憩時、しばしおしゃべりに花が咲きます。当初は高い木もありましたが段々と低いハイマツのような木や笹のような植物に変わってきました。
道路脇で準備体操

道路脇で準備体操

少し曇っています。太陽が無いととたんに寒くなります

少し曇っています。太陽が無いととたんに寒くなります

適宜休憩を取ります

適宜休憩を取ります


約2時間かけて反射板のある場所に着きました。北峰が見えてきました。
反射板。遠くからも目印になります 

反射板。遠くからも目印になります 

なだらかな登りでしたが結構キツかったです

なだらかな登りでしたが結構キツかったです

合歓山北峰に到着しました!

さらに40分くらい歩き、合歓山北峰(3422m)に到着。360度の展望ですが、あいにく時折曇っていました。しばらく休憩を取り、来た道を戻ります。小風口遊客中心(ビジターセンター)まで歩き、そこで待っていたバスで、次の石門山登山口に行きます。
頂上近くから北方のそうそうたる山並をのぞみます

頂上近くから北方のそうそうたる山並をのぞみます

北峰方面から翌日登る東峰が見えます

北峰方面から翌日登る東峰が見えます

小風口遊客中心

小風口遊客中心

石門山はお手軽で登りやすい

通常の登山口とは別の口から登ったせいか15分ほどで石門山(3237m)に到着。下りは、車道からよく見えるなだらかな道を通り、20分ほどでバスの場所まで着きました。
登る途中、北方面をのぞむ

登る途中、北方面をのぞむ

もうすぐ頂上です

もうすぐ頂上です

下り道は緩やか

下り道は緩やか

次は合歓山主峰です

写真は東峰から主峰の登山道を遠望したもの

写真は東峰から主峰の登山道を遠望したもの


再びバスに乗り、武嶺を少しすぎた場所まで戻ります。合歓山主峰に至る道はいくつか整備されていますが、道が広く一般的な登山口から登ります。頂上までの時間は約1時間。道幅は5mくらいあり、歩きやすい道です。登山の装備もない気軽な服装の人も多く見ました。16時35分合歓山主峰(3416m)登頂!少しガスがかかり、周囲は何も見えません。夕方になり冷えてきました。開けた場所とはいえ3000m級の山です。寒さ対策のため、防寒着は必須です。

合歓山主峰の下り道ですばらしい景色を見ました

夕陽と雲海

夕陽と雲海

美しい夕陽

美しい夕陽


下り道で天気が回復してきました。美しい夕焼けと雲海が眼下に迫ってきます。こんな美しい景色は高山ならではのもの。写真を撮るために来ている人もいるようです。今日はこれで登山終了。清境農場の宿までバスで戻ります。
 

翌日は快晴。東峰に登る前、展望台のある武嶺に立ち寄りました

遠くかすかに玉山まで見えます

遠くかすかに玉山まで見えます


翌日は快晴。東峰に登る前、展望台のある武嶺に立ち寄りました
昨日は合歓山四座のうち、三座を踏破しました。今日の午前に残る一座の合歓山東峰に登ります。その前に昨日も通過した台湾一高い公路地点、武嶺の展望台に立ち寄りました。快晴で絶景です。はるか玉山まで見えました。気温は体感で8度くらいでしょうか。防寒着を着てちょうどよいくらいです。
武嶺展望台から見た道路と背後の合歓山主峰方面

武嶺展望台から見た道路と背後の合歓山主峰方面

展望台にある標識

展望台にある標識

合歓山東峰に登ります

松雪樓

松雪樓



登り口は合歓山荘停車場という大きなターミナル近くにある松雪樓の横から入ります。松雪樓は、かつては蒋介石の別荘でしたが、その後修復され現在はホテルとして運営されています。

合歓山東峰へは松雪樓から1時間半くらい歩きます。整備された道と周囲の雄大な景色を楽しみながら登ります。途中、日本が統治していた時代に作られたリフト設備跡が残されていました。合歓山周辺は台湾ではめずらしく雪が降る地域だそうです。
黒奇來山を見ながら登ります。大変難度の高い山だそうです。威厳を感じます。

黒奇來山を見ながら登ります。大変難度の高い山だそうです。威厳を感じます。

リフト施設跡

リフト施設跡

合歓山東峰登頂!


10:00に合歓山東峰(3421m)に登頂しました。これで合歓山四座を登りました。皆で登頂の喜びを分かち合い、お互いに写真を撮り、ガイドさんがふるまってくれる温かいコーヒーをいただき、それはもうこの上ない贅沢を感じました。

頂上手前にある東峰小峰

頂上手前にある東峰小峰

ガイドさんが温かいコーヒーをサービス

ガイドさんが温かいコーヒーをサービス

下りも楽しい

しばらく休息してから下り始めました。昨日からの登山を思い起こしながら、楽しく下ります。そろそろ松雪樓が見えてきました。
周囲の山々を味わいながら下ります

周囲の山々を味わいながら下ります

松雪樓が見えてきました

松雪樓が見えてきました

合歓山荘停車場は大きなターミナルです

合歓山荘停車場周辺は、トイレ、食堂、案内所、ホテルなどが集まるターミナルです。この地点を中心に合歓山主峰と東峰、石門山に登ることができます。ツアーではなく個人で来る場合、南投客運のバスが清境農場‐武嶺‐合歓山荘停車場(松雪樓)まで、豊原客運の梨山行きバスも通っています。お天気の具合をみて、清境農場に宿を取り、合歓山のいくつかの峰を歩いてみてもよいのではないでしょうか。

武嶺のバス案内板

武嶺のバス案内板

合歓山停車場周辺。ここが南投客運バスの終点

合歓山停車場周辺。ここが南投客運バスの終点

松雪楼からターミナルをのぞむ。先に見える尖がった山は合歓尖山

松雪楼からターミナルをのぞむ。先に見える尖がった山は合歓尖山

最後に皆で集合写真。ガイドさんに感謝!

今回のツアーは2つのパーティ、総勢32名で登山しました。山岳ガイドさんは各パーティに2名、合計4名。大変力強い頼もしい方々でした。登山経験はまちまち、装備も自由な参加者が楽しく、しかもきっちりと登頂できたのは、各ガイドさんたちの大きな力があってこそ。外国の方(ナビも含め)も数名参加していた今回のツアー。登山は万国共通とはいえ、道中、外国人に対しとまどうこともあったでしょう。次回はもっと中国語できるようにしてきますね!
以上、台湾の山大好き台北ナビでした。
(取材日:2016年11月11日‐13日)
黒奇來を背景に全員集合

黒奇來を背景に全員集合

頼もしいガイドさんたち。ありがとう。

頼もしいガイドさんたち。ありがとう。

記事登録日:2017-01-23

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2017-01-23

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宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

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