北関休閒農場（宜蘭県）

こんにちは、台北ナビです。レジャー農場大好きナビの旅は続いています。今回やってきたのはカニ博物館で有名な北關休閒農場。広大な敷地には散歩コースやプール、宿泊施設も完備！では早速見てみましょう♪

農場になぜカニ博物館？

北關休閒農場はカニ博物館が有名です！と聞いてから、「？？？」が頭の中に浮かんだナビ。もちろんオーナー夫人である李天来さんに農場のこと、カニ博物館のことなどをお聞きしました。ここの土地を柳丁（台湾オレンジ）栽培のために購入したオーナー夫妻。1978年には一斤45元で売れたものが、1983年には一斤2元にまで下がってしまいました。これでは採算が取れない…と台湾オレンジ畑を放置し、時が過ぎました。1995年、観光農園を開こうと考えたオーナー夫婦でしたが、兵役終了後、農場を見て研究を続けた息子の李冠興さんがたくさんの生態見られる「生態農場」を作ることを提案！
ここから今の北關休閒農場の形が作られていったのです。除草剤を使わず一つ一つ雑草を刈り取り、自然のありのままの状態を作りました。すると、ホタルや蝶々やカエル、定期的に台湾固有種であるスズメ目カラス科のヤマムスメもやってくるようになったのです。今では学術界の方々にも注目されるようになったんだとか。
その後、農園で取れる食材がおいしいことから、「レストランを作っては？」とか「レストランがあるなら宿泊施設を作ったら？」などお客様の要望に応え施設やサービスを増やして行きました。その過程の中でレストランの食材を買いに息子の李冠興さん自らが魚市場に毎日新鮮な食材を買いに行っていました。そんな時、港の近くでカニ採りをしている人達を発見。好奇心の強い李冠興さんは一緒にカニ採りを楽しみましたが、その際、食用のカニ以外にも見たこともないカニもたくさんいることを知り、周りの人に名前を聞いてみましたが、誰も知らず…。ある日カニ博士である先生と出会い、今まで誰に聞いてもわからなかったカニのことを色々聞くうちにカニへの興味が湧いてきて、前世はカニだったのかも？と思うほどカニが大好きになったようです。そこから自分でカニについて学び、今ではカニの標本を作ることができるほどに！ そして念願のカニ博物館オープンにつながったのです。

1Fカニカフェ

テーブルには金魚ちゃんや

こんなに大きなお魚さんが優雅に泳いでいます

「世界にひとつだけのカニ博物館」

そんな壮大な話を聞いたらナビも入らないわけにはいきません。何てったって世界で一番大きなカニ博物館なんですもの！と言ってもカニをテーマにした博物館は、世界にもここだけなんですけどね。今では500種類以上のカニや蝦貝が収められており、2000匹ほどのカニや標本が展示されています。館内ではフラッシュをたかなければ、写真撮影OKですよ～。早速入ってみましょう。2Fと3Fに分けられたカニ博物館。2Fでは標本や抜け殻などが展示されていました。世界一大きなカニの標本や、平家カニの種類の多さにビックリ！きちんと分類別に分けられているからとても見やすいのも特徴です。

これでもこどもなんですって！大きすぎ～

キャー毒蟹コーナー。でも見た目は綺麗♪美しいものには何とやら！

人面になっていますねぇ

周りの色と見事に同化しています

じっと動かないので見つけにくい！

殻の上にぶつぶつがあるものも！

毛ガニ！おいしそう♪

これもカニさんなんですよ～！

1日じゃ足りないかも…

以前台北ナビのホタルツアーでも利用した北關休閒農場。ホタルは夏だけのものかなぁと思っていたのですが、北關休閒農場では4月～6月、9月～12月と初夏と秋にも見られるそうです。天燈もあげられるし、自家栽培しているフルーツも摘むことが可能だし、亀山の朝日をみられる散歩道があったり、山水を使用した夏でも冷たいプールまで作ってしまいました。そしてオリジナルのDIYも豊富なのもいいですね！北關休閒農場では半日、一日プランは宿泊者でなくとも体験できちゃうのも◎。もちろん思いっきり遊ぶ2日プランだと自然とふれあい、勉強もして、DIYもできちゃう満足プランになっています。

山水を使用しているのでとっても冷たい！夏には最適な遊び場です

下から水も出ますよ～

ちびっこも遊べる滑り台！

宿泊すればランタン上げも楽しめます！

考案中のDIY！

レジャー農場お料理コンテストで優勝の経歴も！

オーナー夫人の李天来さんはお料理も上手！レジャー農場が定期的に行っている美食コンテストで見事優勝。実は選ばれるなんて思っていなかったから表彰台に上がった時の服装があまりにも普段着すぎて、今では笑い話になっているんですって。そんなに気張らなくても優勝できるって逆にすごくないですか？今回は「1人前セット」に亀山島にしかいないというエビとお魚をいただきました。もちろんセットにはコンテストで優勝を獲得した特製ピザもついています。ナビ一行で人気が高かったのがイカのサラダ。タイ風の味付けでさっぱり！夏にぴったりの一品です。おいしさの秘訣は新鮮なものを使用すること。海鮮以外のお野菜はほとんどが農園で栽培されているもの。農薬を極力使用しないから体にも安心です！

現撈角蝦：亀山島だけで取れる特別なエビ。殻が硬くて皮は剥きにくいのですが、身は柔らかくおいしい！頭を取って、殻を上下に動かし、尻尾を引っ張ると身が出てきます

清蒸鮮魚：このお魚、台北で食べるとすんごくお高いんですって！漁獲量も少ないので、手に入るのも難しいお魚です。

檸香透抽：酸味が効いて暑い夏にぴったり！イカとタマネギ、上に乗せてあるトマトときゅうりが見事にマッチ！

金棗肋排：蘭名物、金柑の蜜餞を使用した豚のスペアリブ。甘い味付けが台湾風！

麵包果湯：パンの木の実が入ったスープ。種がピーナッツのようでした

養生拼盤：エビサラダには葡萄が散りばめられ、おいしい

櫻蝦時蔬：台湾キャベツは世界一だと思います！

蟹肉薄片：これが特製ピザ！クリーミーなソースをつけて食べます。パプリカのアクセントとソースが絶妙です。

寶島水果：農園で取れた果物。ワックスアップルは改良前のもので素朴な味。バナナは粘り気が強くておいしい！ドラゴンフルーツは甘くてビックリです

宿泊施設はシンプル＆清潔

きちんと合法民宿の認定も受けている北關休閒農場。ホテルの様な豪華な設備はないけれど、清潔に保たれているので気持ち良く宿泊が出来そうです。お水やお茶のティパック、シャンプーに歯磨きセットなど最低限のアメニティも前部屋人数分用意されていました。今回ナビは4人部屋を撮影しましたが、この他にも2人部屋もあります！

全室シャワーのみ

バスタオル

シンプルだけれどこれだけあれば何とかなるアメニティ！

冷房、テレビのリモコンと電話はベッド脇に

冷蔵庫もあります。スリッパも人数分ありますよ！

電気ポットと人数分のミネラルウォーターがあるのも嬉しい

寒い時には清潔な厚めのふとんも用意

小さめのクローゼットもあります

広～い☆

石タイルが敷きつけられた台湾家屋を感じられるお部屋。暑い夏には涼しいお部屋です。ベランダには椅子も用意されているので、ゆっくりとした時間も過ごせそうです。

カニと自然を愛する気持ちが伝わってくる北關休閒農場。スタッフの笑顔も温かく、言葉が通じなくても楽しめそうです。

お庭には緑いっぱい！カニさんブランコがかわいいのです