市長官邸

市長官邸藝文沙龍La Mayor’s Café

閉店・移転、情報の修正などの報告

名のとおり、元台北市長官邸。でも、造りは和風洋館で明治時代をほうふつとさせてくれます!

こんにちは。台北ナビです。今日訪ねたところは、意外な場所で掘り出しもののレトロなカフェ「市長官邸」。官庁や大学の建物が多い静かな環境の中にあって、和風の一軒家は、目立つようで目立たない。周囲の緑に囲まれて、近づいたら「市長官邸藝文沙龍」の看板が見えました。
外側から見るとカフェとは思えないので、初めて行く人は見つけにくいかもしれません。瓦をふいて、どっしりと構えていて、縁側みたいな部分もあり、日本建造物の名残そのもの。整備も行き届いていて、きれい、それにおしゃれです。和風カフェの風情を漂わすここ、お客さんも多いんですよ。向かいは台湾大学法科、同じく日本統治時代の立派な建築様式で、趣があります。
市長官邸TOP3の料理

市長官邸TOP3の料理

看板の牛肉麺

看板の牛肉麺

この日の画廊の展示作品

この日の画廊の展示作品

馬英九総統と郝龍斌現台北市長のサイン入りマグカップ

馬英九総統と郝龍斌現台北市長のサイン入りマグカップ

和洋折衷

やはり日本の建物、入口には玄関がありました。今は靴を履いたまま入っても大丈夫。ここ「市長官邸」は、1940年に建てられた和洋折衷の住宅で、台湾では最も完璧に保存された日本統治時代の官邸としても知られています。実際1994年まで台北市長が住居としていましたが、陳水扁元総統が台北市長だった時代の1996年、民間に開放しました。現在は、音楽、映画、美術、文学、撮影などの各種アートの展示会場でもあり、作家や詩人、芸術家、議員や市民の集まりの場所ともなっています。

内部をじっくり拝見

さて、入って右側は、生活アート館。この日も画家の個展会場になっていました。主に絵画、彫刻、陶芸、石彫、書画や手工芸の展示があり、開放時間は内容により異なりますが10:00~18:00。自由参観なので、食事目的で来る場合は、ぜひ芸術鑑賞もお忘れなく。
画廊の入口 画廊の入口

画廊の入口

画廊の窓枠は、丸い形をしていました 画廊の窓枠は、丸い形をしていました

画廊の窓枠は、丸い形をしていました

そして、左側は、かつての書斎だったところで、今は小さなショップになっています。新太源のコップや工芸品、書籍、ビデオ、CD、DVD、アクセサリー、スカーフ・・・どれも台湾色にあふれているもので、ナビはコースターに目がとまりました。水滴を吸収するコースターは台湾各地の観光名所が描かれているので、おみやげにもなりそうです。

食事のエリア

中央ホールは、食事とカフェのスペース。記者会見や発表会、茶会などにも利用されています。日本風の造りの中に西洋風のテーブルと椅子というインテリアなので、やっぱり和洋風。奥には和室もありました。ここは昔畳だったのですが、今はフローリングになっています。会議や座談会によく利用されます。ふと気づくと外からの光がとても気持ちいい。光につられていくと、ガラス障子の向こうは縁側テラスのようなスペースで、気持ちよさそうな籐の椅子が並んでいます。お天気がいい日はここに坐りたくなりますね。

食事はかなりのもの

カフェを前面に押し出してはいるものの、食事目的で来る人たちの方が圧倒的に多いのが「市長官邸」。単品はパスタ類、セットはプラス料金でいただけます。セットメニューになると、エスカルゴ、サーモン、野菜、エビ、カモ肉、きのこの6種類のアペタイザーから1種と今日のスープ(この日はオニオンスープでした)、季節のサラダ、ケーキ或いはアイスクリーム、飲み物はラテ、アールグレー、ホットorアイスコーヒー、フルーツティーから選べます。かなり豪華ですよね。今日は中でも大人気のTOP3を紹介してもらいました。

官邸特製香料烤羊睳 
メニューに官邸特製とあるようにここだけのスペシャルメニューです。骨付きマトンを何種類もの香料に漬け込み、待つこと3日間。肉に香料が十分浸み込んだところで、さらに軽く煮込まれてからテーブルに運ばれてきました。味の方は確かにマトンの臭みが全くなくて美味、しかも肉がハラハラと骨からきれいに落ちていきます。申し分ありませんでした。

徳國酸菜猪脚 
2日間漬けこんでから揚げ、さらに焼いたもの。手間暇かかっているので、いい味が中まで浸み込んでいて、とてもおいしかったです。ドイツ風豚足料理は、台湾の洋食レストランではよく見られるメニューですが、ここのはかなり、というか、ナビには今まで食べたドイツ風豚足の中で一番おいしかったです♪

義式海鮮麺 
パスタもどうぞ。紹介してもらったのは「番茄海鮮麺」。これはけっこう日本人には満足できます。見た目も豪華だし、お味もなかなか。麺は十分アルデンテで、海鮮も新鮮!エビやイカはプリプリと歯ごたえがあって、磯のいい香りもしました。ソースもピリッとしたトマトソースなのがいいですよ。

ビジネスランチは4種類あります。スープ、サラダ、パン、飲み物がついています。

食後はコーヒーで

ここでのおすすめはコーヒー。イタリアから直輸入の豆を使っていて、かなりのこだわりがあります。特におすすめは、拿鐵(ラテ)、ちょっと苦味もあって大満足できます。香りもとてもよし!甘いのが好きな方は、アイスモカをどうぞ。クリームいっぱいの甘い中にも、しっかりモカの味がしてかなりよし!セットメニューの場合は、飲み物の差額を支払えばOKです。

アフタヌーンティーはいかが?

A~Eまで5種類あります。Aは、養生スープとコーヒー、Bは、市長官邸牛肉麺とコーヒー、Cは、シーザーサラダとコーヒー、Dは、テラミスとコーヒー、Eはケーキとコーヒー
飲み物は変更可能で、やはり差額を払えばOK。さて、この日は、BとDを紹介していただきました。
牛肉麺セット

牛肉麺セット

牛肉麺はランチでもディナーでも1日中注文可。アフタヌーンティーだとこれにコーヒーがついてきます。食後においしいコーヒーを飲みたい人は、アフタヌーンティーの時間を選ぶのはどうでしょうか?牛肉麺はここ「市長官邸」の看板料理でもあるので、これを食べるために来る人も多いと聞きます。肉は大ぶりで麺は細麺、スープの味もいいし、小菜もたっぷりついてきます。それにこの雰囲気の中で、牛肉麺なんて、ちょっと牛肉麺専門店では味わえないような贅沢かも。ナビはアフタヌーンティーにまた来ます!
テラミスとアイスラテのセット

テラミスとアイスラテのセット

ティラミス、ケーキ等。ティラミスはちょっと高めですが、おすすめだけあって、とてもおいしいと唸っていました。フワッとしたクリームの食感とココアがとても上品。台北でこれほどおいしいテラミスは、探してもなかなかないでしょう。それに、絶品のコーヒーつき!至福のアフタヌーンティータイムが過ごせること間違いなし!

モーニングもあるんです

9:00と遅めの開始で、モーニングがいただけます。11:00まで。7種類もあって、一番豪華なAセットは、ベーコン+ハム+ソーセージ、そして、目玉焼きかスクランブルから1種、トーストと飲み物はコーヒー、ミルク、紅茶、ジュースから選べます。Bは肉類は1種から。CとDは肉そぼろ卵サンド、ハム卵サンド。Eはガーリックブレッド、Fはツナサブマリンサンド、Gはビーフサブマリンサンド、飲み物はすべてのセットについています。どれもおいしそうなので、ナビもいつかここの朝食に来たいなと思いました。

他にも飲み物は、キウイやマンゴーのジュース、台湾ビール、他のレストランでは見られないドイツビール、イタリア、スペイン、チリ産などのワインもあります。

さらに!夜食として、ハム&チーズ、ツナやビーフのサブマリンサンドが21:00~22:00提供されています。アフタヌーンティーにも食べられるものですが、小腹が空いたとき、忙しすぎてディナーを食べ損ねた人のためだそうです。
さすが、国会が近いだけあって、食事時にちゃんと食べられなかった人たちのことも考えてくださってるんですね。
徐州路に面していない池がある庭のコーナー、ここもゆっくりできるおすすめの場所です

多目的な市長官邸

市長時代の元総統李登輝さん、黄大州さん、そして、元総統陳水扁さんの時代になって、一般開放されたここの官邸、奥にも部屋がありました。
ここも座談会や講習に利用できます ここも座談会や講習に利用できます

ここも座談会や講習に利用できます

教室では、主に書画や水彩画のクラスが開かれています 教室では、主に書画や水彩画のクラスが開かれています

教室では、主に書画や水彩画のクラスが開かれています

ちょうど開講中の書道教室、旧正月用に春聯を書いていました ちょうど開講中の書道教室、旧正月用に春聯を書いていました

ちょうど開講中の書道教室、旧正月用に春聯を書いていました

裏庭もイベントなどに活用されています 裏庭もイベントなどに活用されています

裏庭もイベントなどに活用されています

午後はまあまあ空いていましたが、ランチやディナーは、予約した方がいいかもしれません。今回訪ねたのは、午後の時間でしたが、光がさんさんと入る昼もいいし、夜は夜で、テーブルにロウソクの明かりを灯りなかなかいいそうです。ナビは、のんびりおいしいコーヒーを飲むのに、いいところ見つけたかなって感想です。また来ます!

以上、台北ナビでした。
100坪ある正面庭、茶会や戸外のイベントにも使用可 100坪ある正面庭、茶会や戸外のイベントにも使用可

100坪ある正面庭、茶会や戸外のイベントにも使用可

建物の向いは台湾大学法学部 建物の向いは台湾大学法学部

建物の向いは台湾大学法学部

記事更新日:2010-03-05

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-08-05

スポット更新日:2014-06-20

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