閉店・移転、情報の修正などの報告

地元の人でごった返しているのに、観光客にも優しい!お米で作った麺「米苔目」の老舗は、安くて美味しく懐が深いんです!

こんにちは、台北ナビです。
みなさん「米苔目」ってご存じですか?蒸したお米をすりつぶし、ところてんのような道具に通して作った麺で、もともとは客家文化から生まれた麺料理です。
台湾の美味しいものといえば、小龍包や水餃子など小麦粉料理が次々に浮かぶと思いますが、台湾の人たちはこのライスヌードル「米苔目」も大好き!というわけで、連日地元のOLやサラリーマンで賑わう人気店「天津街米苔目」へとやってきました。気になる「米苔目」をさっそくいただいちゃいましょう~!

便利なエリアにありながら、雰囲気は気軽な町の食堂

大きな看板があるので見つけやすい

大きな看板があるので見つけやすい

今回ご紹介する「天津街米苔目」は、リージェント台北やオークラプレステージ台北などもあるMRT「中山」駅から徒歩で行けるエリア。林森北路から一歩入ると小さな居酒屋や飲食店が立ち並ぶ路地裏にあります。今の場所から路地を少し奥へ入った「天津街」というエリアで開業したので店名になっていますが、実際の住所は天津街ではないのでご注意を!
お店の雰囲気は本当に素朴な町の食堂ですが、掃除が行き届いていて清潔感があるし、いつでもお客さんがいるので入りやすい雰囲気です。
初めてでも入りやすい雰囲気です

初めてでも入りやすい雰囲気です

お昼時はいつもお客さんでいっぱい!

お昼時はいつもお客さんでいっぱい!

小吃や滷味もおいしそう 小吃や滷味もおいしそう

小吃や滷味もおいしそう

テーブルにはお店の記事や日々の心がけなどが。こんな雰囲気も地元の食堂っぽい テーブルにはお店の記事や日々の心がけなどが。こんな雰囲気も地元の食堂っぽい

テーブルにはお店の記事や日々の心がけなどが。こんな雰囲気も地元の食堂っぽい

ナビが訪れた時間帯はちょうど昼下がりだったこともあり、店内はすでにお客さんでいっぱい。地元の人たちはもちろん、近所で働いているOLさんらしき2~3人連れの女性の姿も目立ち、美味しいものに敏感な台北っ子に支持されていることがわかります。小皿料理が多いためかお客さんの回転も良く、とても活気がありました。

さっそく注文を…その値段にビックリ!

日本語メニューはありませんが、注文書があるのでそこに記入すればOK。看板メニューの米苔目は「湯」(スープ入り)と「乾」(スープなし)があるので、両方オーダーしてみました。そこであることに気付いたナビ。ね、値段が安い!米苔目をはじめ麺類やお肉類は40元、そのほかの小皿料理は10元~50元。この立地で驚きの安さです。お客さんが絶えない理由はこの値段にもあったんですね~。

突然日本語を話せるご婦人が登場!!

いちいちリアクションの大きいナビが「安い~!」と叫んでいたのを聞きつけたのか、いつのまにかテーブルに年配のご婦人が近づいてきて、「全部おいしいよ」と話しかけてくるではありませんか。ん?日本語??しかもかなり流暢!
聞けばこの方はオーナーのお父さんが屋台としてお店を出していた時代の常連さんで、オーナーとは40~50年来のお付き合い。毎日お店に立ってお手伝いをしているのだとか。お店の人もみんな「アマー(台湾語でおばあちゃん、の意)」と呼んでいる人気者。昔は日本人観光客を相手にガイドをやっていた経験もあるそうで、日本人のお客さんの注文担当としても活躍しているそうです。
おしゃべり上手なアマーに勧められるまま、次々に小皿料理を注文したナビたち一行。気づいたら10種類になっていました。
アマーはとってもおしゃべりが上手

アマーはとってもおしゃべりが上手

気づいたらテーブルの上はいっぱいに

気づいたらテーブルの上はいっぱいに

米苔目は予想以上にモッチモチ、どんどん食べられる~

これぞ台湾のファーストフード!注文してすぐに出てきました。米苔目はもっと小さな碗を想像していたのですが意外に量が多く、スープ入りの方はラーメンどんぶり一杯分くらいあります。これで40元とは!米苔目の見た目は少し透き通ったうどんという印象でしたが、一口食べてみたら見た目以上にうどんでした。しかもコシが強め。つるつるとした口当たり、モチモチの食感が食欲をそそります。これは予想以上においしい!

「湯」入りは塩味ベースで、ニラと薄切り豚肉が入ったあっさりスープ。「乾」の方はニンニクの効いたしょう油ベースのタレをからめて食べます。こちらも具材はニラと豚肉。かつお節がしょう油味を引き立て、モチモチ麺によく合います。米苔目の美味しさもさることながら、上に乗っている薄切りの豚肉がとろけるような柔らかさ。豚肉が美味しい台湾でも、これはかなりスペシャル!
こちらはスープなし。かつお節がのっています

こちらはスープなし。かつお節がのっています

もう一品、人気の麺メニューということで、油麺のスープなしを頼みました。ラーメンの麺のようなツルツルの黄色い小麦麺。スープ入りは切仔麺のような感じ。常連らしきOLさんもオーダーしていましたが、麺のコシや食感は米苔目に軍配が上がるかな~という感じです。

10元~の小皿料理も外れなし!

さて、全体に具材も少なめの麺類は小皿料理と一緒にいただくのが台湾流。定番小菜の味も気になるところです。
左が嘴邊肉、右が肝連 左が嘴邊肉、右が肝連

左が嘴邊肉、右が肝連

つづいて、台湾ではおなじみの滷蛋(煮込み卵)、海帶(昆布)、豆乾(押し豆腐)が一皿に盛られて登場。各10元という安さです。滷蛋はスパイスや漢方食材で煮込むのでクセの強いものもありますが、このお店のものは大丈夫。肉厚の昆布もしっかり味でおいしく、豆乾はチーズのようなコクがありました。これで10元なんてうれしくなってしまいます。
燙青菜(ゆがいた野菜)は地瓜菜といって、台湾や沖縄でよく食べられるサツマイモの葉っぱが出てきました。ゆでるととろみが出るのが特徴で、栄養豊富な南国の野菜です。

ちょっと変わった小菜も試しちゃおう!


ナビたちの勢いは止まりません。豆皮にピータン豆腐、さらには素鶏、素腰花というちょっと変わった素食(ベジタリアン料理)のメニューにまで手を伸ばすことに。豆皮は日本でいう湯葉のようなものですが、湯葉よりも歯ごたえがしっかりあります。ちゃんと大豆の味がして、どんどん箸が進んでしまいましたよ~。
素鶏はその名のとおり、鶏肉に摸した豆腐料理。鶏肉というよりイカのような食感??湯葉などの豆腐料理が大好きなナビは面白い食感に病みつきです。
豆皮と素鶏が一つのお皿にのって出てきました

豆皮と素鶏が一つのお皿にのって出てきました

ピータンはあまり得意ではないナビですが、臭みが少ないのにちゃんと濃厚なここのピータンは無理なく食べられました。
素腰花は好みが分かれるかもしれません。腰花、というのは日本語で言うと豚や羊の腎臓、料理用語ではマメとよばれる部位で、いわゆるホルモンを豆腐で再現したものです。シコシコしたホルモン特有の食感を見事に再現してはいますが、肉の旨みや脂身がないので、こんにゃくのような淡白な味。濃いめの味付けで炒めてあったらもっと食べやすいのかなと思いました。
テーブルいっぱいのお皿をどんどん片づけるナビたち

テーブルいっぱいのお皿をどんどん片づけるナビたち

とはいえ、菜食料理も含めてほとんど外れなし!しかも、これだけ食べて300元ちょっと!この値段でこのクオリティはすごいです。
ソース類やトッピングもすごい品ぞろえです ソース類やトッピングもすごい品ぞろえです

ソース類やトッピングもすごい品ぞろえです

素朴な味のかき氷も必食!!!

アマー自らがかき氷を作ってくれました

アマー自らがかき氷を作ってくれました

何を食べても美味しいこのお店、実は昔ながらの製法で作るかき氷も人気メニューなんです。おやつの時間ともなると、今度はこのかき氷目当てのお客さんで賑わいます。
シロップのベースは自家製のパイナップル漬け。その上に手作りの小豆煮や寒天、タロイモなど好みのトッピングを加えていきます。パイナップルから出た天然の甘酸っぱさに、豆や芋の自然な甘みが加わって、ホッとする味。夏休みにおばあちゃんの家で食べたお菓子のような、なんともいえない懐かしさがあります。
地元の人が何度も通ってしまうのも納得。フレッシュフルーツがたくさん載ったかき氷のような派手さはありませんが、ぜひ一度食べてみてほしい素朴なかき氷です。
たくさんのトッピングの中から好きなものを選びます

たくさんのトッピングの中から好きなものを選びます

人気のトッピングは米苔目、黒糖粉稞のほか、大紅豆(花豆)、芋頭(タロイモ)

人気のトッピングは米苔目、黒糖粉稞のほか、大紅豆(花豆)、芋頭(タロイモ)

この白いのが米苔目

この白いのが米苔目

お店の看板メニューである米苔目はスイーツにも入っています!実はこのライスヌードルは甘味にも合うのです。お餅と同じですね。
べっ甲色をした粉稞は台北では珍しい

べっ甲色をした粉稞は台北では珍しい

もうひとつの特徴は黒糖を使った粉稞(寒天のようなもの)。台湾ではよく豆花に入っている黄色い粉稞を見ますが、こちらのものは南部でよく食べられている黒糖味。台北ではあまり食べられないので、こちらもぜひトッピングしてみてください。
手作りの仙草がおいしい~と騒いでいたら、アマーが仙草だけ食べさせてくれました。さっぱりして暑い日にピッタリですよ!
トッピング後、もう一度氷で覆って完成

トッピング後、もう一度氷で覆って完成


おばあちゃんがいて、おいしいご飯を安く食べられて、素朴なおやつでホッとできる。地元の人たちに愛される町の食堂は、観光客も外国人も故郷に戻った気分にさせてしまう、懐の深さが魅力です。ただし、地元のサラリーマンたちと同じように、土日・祝日はお休みで、平日は19時には閉まってしまうのでご注意を!

以上、台北ナビがお届けしました。





記事登録日:2013-06-13

ページTOPへ▲

ユーザーアルバム

  • photo

    hagihime

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-06-07

スポット更新日:2014-11-13

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供