閉店・移転、情報の修正などの報告

嘉義の山腹に、池を囲み、ゆったりと食事とお茶を楽しむ美しい空間がありました


こんにちは、台北ナビです。
台鉄「嘉義」駅からタクシーで約10分、山へ向かう途中にお店はありました。嘉義市のテーマレストランが多い大雅路で、最も目を引く「竹居茶楼」。伝統建築内に足を入れると、蘇州式の建物と庭園が鯉の泳ぐ池を取り囲んでいて、古の中国の文人たちがお茶を飲みながら詩を書いているような不思議な空間に来客をいざなってくれます。

まずは、道路に面した入口の古めかしい木製の門をくぐると、屋根から大きな赤い提灯がたくさん掛っている昔風の建物が現れます。夕方になると「茶楼」の各所に明かりが灯り、格別なムードが漂うそうな。ここでお茶してみたい!そう思わせる空気が入口付近からゆっくりと漂ってきて、ナビを魅了していきました…。
 

お茶好きが高じて…

100年キンモクセイの木

100年キンモクセイの木


建築関係の仕事に従事していたオーナーの蔡宗勳さん。お茶が大好きで、お茶を飲みながらくつろげる空間を造りたいとずっと考えていました。建築関係に従事していたこともあり、建材や家具などは凝りに凝って、明清朝の木製の家具などは中国大陸から運びました。
やがて長年の夢叶い、レトロなムードが落ち着きを感じさせてくれる蘇州庭園のような素晴らしい茶芸館を完成させました。錦鯉が泳ぐ中央の池も素敵なのですが、建物の細部にもぜひご注目くださいね。
庭園内には樹齢100年のキンモクセイのいい香りが漂い、100年前の井戸もありました。今もなお湧き水が絶えない井戸は、深さ3メートル。100年前、この井戸は周辺の集落の生活を支える命の泉だったそうです。
キンモクセイの説明

キンモクセイの説明

濃厚ないい香りが漂っていました

濃厚ないい香りが漂っていました

中はちょっと怖くて覗いていませんが…

中はちょっと怖くて覗いていませんが…

100年以上の井戸

100年以上の井戸

落ち着く空間

ナビは以前台中に行ったときにこのような様式の茶芸館で食事をし、お茶も飲み、とてもくつろいだことがあります。
台北は広さが取れないし、こんな素敵なお茶空間は台中だけかと思っていたら、その後桃園でも同じような茶芸館にめぐり合いました。そして、今回の嘉義。
どの茶芸館も池と鯉、鮮やかな花の色や香りなど、様々な植物が趣のある建物を一層引き立たせています。また、どこも食事がおいしくて、お茶は申し分がありません。食事とお茶なら、少なくとも2時間以上は過ごしたい空間なのです。
入口カウンター

入口カウンター

水が流れています

水が流れています

どこに座っても池や木々、花々建築が楽しめます。南部の嘉義は、夏は確かに暑いのですが、冬場は暖かく、木の飾り格子窓からの微風は心地よいもの。どの空間も風通しがとてもよいのです。
友人同士や同僚、家族連れ…、それぞれの年齢で、それぞれが個々に楽しむことができる空間です。週末は、嘉義市民の憩いのレストランになるといっても過言ではありません。大人たちがおいしい食事と香り高い食後のウーロン茶を頂いている間、子どもは茶楼を探検したり、錦鯉にエサをやったりして楽しむことができます。エサは20元、店内で販売しています。
 
通路も味わいがあるのです 通路も味わいがあるのです 通路も味わいがあるのです

通路も味わいがあるのです

見事な鯉に目が釘付け 見事な鯉に目が釘付け

見事な鯉に目が釘付け

お好きな場所を選びましょう!

内部の客席は250席、個室やテーブル席など様々な客室があるので、その時の用途や気分で、好きな場所を選んで下さい。
2Fへは別々の建物の階段から行ける空間が2室あります。2Fから眺める景色も格別。ナビは、1Fの池が見える側のたたみの席が好きですね。こういうスタイルで食事したりお茶が飲めるレストランって、台北ではお目にかかれませんから。
この広い宴会ルームの

この広い宴会ルームの

横に2Fへ行く階段が

横に2Fへ行く階段が

抜け目なく蘇州式

抜け目なく蘇州式

エアコンまで、レトロに埋まってるように見えました

エアコンまで、レトロに埋まってるように見えました

もう1ヵ所の階段を上ると、こちらの2Fもムードたっぷり もう1ヵ所の階段を上ると、こちらの2Fもムードたっぷり

もう1ヵ所の階段を上ると、こちらの2Fもムードたっぷり

椅子テーブルでもたたみでもOK 椅子テーブルでもたたみでもOK 椅子テーブルでもたたみでもOK

椅子テーブルでもたたみでもOK

食事をどうぞ

メニュ-を見せてもらって、その料理の種類の豊富さにびっくり。
飲茶点心が中心ですが、ランチメニューあり、シェフおすすめ一品料理あり。食材はすべて嘉義産。ナビは、この日全部で11品の4900元のテーブルセット料理を大勢でいただきました。
どの料理の味もさっぱりで、食材の旨味を上手に引き出していました。特に魚料理は新鮮で美味でした~。以下11種のうちの一部をご紹介します。
金銀炒山薬
彩りも美しく食欲をそそる一品。中国語で山薬は、山芋のことですが、台湾山芋は日本産と違ってそれほど粘り気がありません。なので、サラダや炒め物、大きな塊でスープに入れられることもしばしば。サラダや炒め物の時の歯ごたえはシャキシャキ。他の赤と黄色のピーマン、アスパラガスに銀杏。どの食材も食感が楽しく、新鮮さが感じられました。

翡翠海皇羹
豆の緑が翡翠を連想させるとろみスープです。エビもプリプリしていて、緑、白、そして、エビの赤みがきれいですね。味も薄味で、ナビ、1人でおわんに2~3杯おかわりしてしまった一品。

百花海鮮球
カニ卵の赤い色が映えています。海鮮団子というだけあって、中身は魚やイカ、筍とかも入っていて具だくさんでした。
メニューの一例 メニューの一例

メニューの一例

大人数のセット料理は、3~4人の1880元(8品)から。飲茶点心は50種。ランチメニューは10種。一品料理は、100種以上。チャーハンや焼きそば、お粥、火鍋セット。ベジタリアンメニューもあります!
中でも、竹居奶皇包(85元)は、お店スペシャル。カスタードクリームは、シェフ自慢のオリジナル製法で作られています。他に竹居鮮蝦餃(110元)もお店独自の点心。熟木桶豆花(200元/1個)は、木桶で作られた豆花。手作りの伝統製法で作られた豆花は、香りもよしで、口に入れると溶けていきます。冬瓜シロップや棗を煮詰めたスープを合わせ、アズキなどのトッピングもできます。冷たいのも暖かいのもどちらもおいしい。 

茶芸館なので、実はお茶が一番の自慢

中国式回廊と蘇州庭園の中でいただくお茶…、詩的な情緒に浸ることができそう。お茶を飲むには、池が見える席がおすすめです。
お茶の入れ方がわからないときは、スタッフがお手本を見せてくれます。お湯の温度と茶葉の量、お湯を注いでからの時間で、茶葉の特性を十分に引き出したちょうど良い濃さのお茶が差し出されてきます。このお茶が出てくるまでの待ち時間って、とっても幸せな気分になりませんか?そして、お茶を飲む優雅な時間…これぞ中国茶を楽しむ醍醐味と言えるのかも。
「竹居茶楼」では、茶葉は約10種あり、阿里山烏龍茶が380元から。金萱や鉄観音、プーアール茶などが揃っています。ナビが注目したのは、阿里山紅茶、まだ市場ではそんなに見られないものなので、興味津々。阿里山の麓、嘉義ならではですね。今回は味わえませんでしたが、次回はぜひ、と思いました。
オーナーの蔡さんに一番のおすすめは?聞くと、やはりお茶好きというだけあって、食事ではなく阿里山烏龍茶を押しました。自分がゆっくりお茶を飲む空間がほしくてこの建物を造り上げただけあって、やはりお茶への思い入れは相当なもののようです。
1人100元の茶水費がかかるので、阿里山烏龍茶1種を2人で飲む場合は、合計580元になります。自分で茶葉を持ちこむのも可ですが、その場合の茶水費用は1人170元です。1人茶の蓋碗茶は、桂花烏龍茶が280元から。お茶菓子も豊富で、1種80元から。茶梅や落花生、緑豆ケーキなど。タピオカ、豆花なども合わせると20種くらいあります。
雲南七子餅茶は、1枚700元、台北で買うよりかなり安いと思ったナビです 雲南七子餅茶は、1枚700元、台北で買うよりかなり安いと思ったナビです

雲南七子餅茶は、1枚700元、台北で買うよりかなり安いと思ったナビです

いつ行っても楽しめます

竹居茶樓の営業時間は、10:00~翌朝3:00.朝食、昼食、お茶、夕食、夜食と、1日5食楽しめるのです。
ランチセットはお昼のみで、いつの時間帯も1人最低消費170元となっていますが、その他の料理は、いつ行っても注文可。これはありがたいですね。しかも朝、昼、夜、違った景色が楽しめる庭園を眺めながら、ゆったりとした空間で、ゆっくりと食事。南部ののどかな雰囲気ともぴったり合っています。
こちらへ来られるときは、カメラを忘れずに。ナビもあらゆる角度からいろいろ撮ってみました。 

土日は19:00~約1時間、琴の演奏があります。
また、不定期で茶席を設けたり、お茶講座を受けたい場合は、事前予約で4人以上なら開講できます。1人300元で、1回1時間ほど。2種類の茶葉を使用で、1種はもちろん阿里山烏龍茶。

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2013-03-07

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-02-27

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供