マンゴーが食べられる時期だけの期間限定オープン!密かな注目を集める「冰讚」で、マンゴーかき氷のおいしさを再発見!
こんにちは、台北ナビです。突然ですが、台湾の夏といえば??
そうです、マンゴーです。マンゴーかき氷です!台湾に行ったらマンゴーかき氷を食べたいという方も多いのでは?
台湾には、街の小さな庶民的なお店から、超有名かき氷店まで、マンゴーかき氷を食べられるお店がたくさんあります。そんな中、台湾リピーターから絶大なる支持を得て、密かなる注目を集めているかき氷屋さんがあります。
その名も「冰讚」。しかも、お店がオープンするのはマンゴーの出回る時期の期間限定だというから、興味はそそられるばかり。なぜそんなに人の心を惹きつけるのでしょうか?ナビがその人気の秘密に迫ってきました。
小吃店の激戦区・雙連にあります。
「冰讚」があるのは、さまざまな小吃店が立ち並ぶ雙連駅エリア。地元の人が利用する大きな総合病院や、観光客でにぎわう迪化街、寧夏夜市なども付近にあり、とても活気のあるエリアです。
そして、多くのホテルが集まる中山駅からも徒歩圏内と、旅行客にとって行きやすい場所でもあります。
「冰讚」はMRT「雙連」駅から徒歩約3分ほどのところにあり、アクセスの良さはバツグンです。
圧倒的なリピーター率!!
ナビがお店におじゃましたのは平日の午後。店内はお客さんでごった返しているというほどではないですが、地元のおじさんやサラリーマン、男子学生たちが続々とご来店。さっと食べて帰っていきます。
面白いなと思ったのは、圧倒的に男性客が多いということ!1人で新聞片手にかき氷を食べているおじさんもいれば、仲良くおしゃべりをしながらかき氷をつついているおじいちゃん3人組がいたり。
日本だと、男性だけでスイーツを食べに行くというのはあまりないと思いますが、これも台湾ならではですね。なんて健康的!
そして、日本人のお客さんも次から次へと来店してきます。お店のつくりはシンプルで、ローカルな雰囲気ですが、日本人に大人気というのはやはり本当のようです。
そこで、ちょうど居合わせた日本人の方に突撃インタビューを敢行!
大阪から来たという森本さんは、1ヶ月か2ヶ月に一度は台湾に遊びに来るという、かなりの台湾リピーター。そして、マンゴーかき氷を食べるなら、いつもここなんだとか。今回の滞在でも毎日食べているとのことで、明日もまた来るよ~と嬉しそうにおっしゃっていました。
テラス席もあります。
もう一組の女性ふたりで来られていた日本人の方にも話を伺ったところ、またしても、「マンゴーかき氷をたべる時は、いつもここに来てます。」というお答え。おふたりもよく台湾にいらっしゃるようで、滞在のホテルは毎回近くとは限らないものの、マンゴーかき氷のためにこちらまで足を運ぶそう。
なんというリピーター率!ここまで日本人観光客の胃袋を捕まえて離さないとは…。恐るべし、「冰讚」!!
期待はますます高まります。
カウンターで注文しましょう
「冰讚」は、カウンターで注文し、先にお金を払うというシステムになっています。メニューには日本語も併記されているのでご安心を。
カウンター上のメニュー
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カウンターの後ろにも中国語メニューがあります。
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そして、店員さんはとても親切なので、何にすればいいか悩んだらどんどん質問してみてください。日本語は少しだけなら大丈夫だそうですよ~。
ほどなくして、おいしそうなかき氷たちが運ばれてきました~。色鮮やかなマンゴーに、食べる前から心躍ります。では、溶けないうちにさっそく頂きましょう!
まずは、一番人気という「芒果雪花冰」(100元)から。
たっぷりのマンゴーの上に、これまたたっぷりの練乳がかかっています。マンゴーの色はとてもきれいな黄金色で、この見るからにねっとりした感じがたまりません。
お味はというと、マンゴーがとても濃厚!一切れほおばると、口の中にマンゴー独特の芳醇な味わいが広がります。そして、たっぷりと練乳がかかっているのですごく甘いのかなと思いきや、全くそういうことはなく、絶妙にマンゴーとマッチしています。
雪花冰の部分も、ミルクの味は濃厚なのですが、甘さは控えめで、わりとあっさりと頂けます。リピーター客が多いのもうなずけるおいしさ。あっさりといただけるのが、男性にも好まれる理由なのかなと思いました。
しかも、200元以上するお店もある中、これで100元以下だというから、衝撃です。
こちらは「雙拼水果雪花冰」(100元)。
マンゴーとスイカのミックスです。メニューではマンゴーとスイカの写真になっていますが、お好みで果物の種類を換えてもらうことも可能です。基本的にはその時期にある果物ということで、今はスイカの他に、キウイとバナナを選べるそうです。果物の変更は無料でできるのもありがたい。
お次は、「紅豆雪花冰」(65元)。
こちらも、マンゴーに負けず劣らずきれいなお色~。あずきは一粒一粒が大きくて、つやつやとしています。そして、こちらも甘さ控えめです。
一般的なあずきかき氷だと、砂糖の甘さが強い場合がありますが、これは、あずき本来の甘さがいかされていて、とても自然な、素朴な甘みを楽しめます。このあずきは、あずきの有名産地である屏東産のものを採用しているということで、素材に対するこだわりを感じます。
過去には、日本人のお客さんに「これまで食べた中でいちばんおいしいあずきだ」と言われたこともあるんだとか。これは、ナビが今まで食べたあずきかき氷の中でもいちばんかも。
「手工布丁雪花冰」(65元)。
こちらはちょっと変わり種のかき氷です。可愛らしいミニサイズのプリンが二つ乗っかっています。
こちらがそのプリン
このプリンも自家製とのことで、手作りの焼きプリンのもつ卵と牛乳の濃厚な味わいが楽しめて、かなり美味です。プリン好きの方におすすめです。
自分好みにカスタマイズも楽しめます。
このお店がリピーターに人気の秘密は、かき氷を自分好みにカスタマイズできるとことにもあるようです。
ちょうどナビたちがかき氷を頂いていると、ひとりの台湾人青年がご来店。そして、何やらナビたちが注文したものとはちょっと違うものが運ばれてきました。
常連のRexさん。リージェントホテルのフロントで働いているそう。
興味しんしんで尋ねてみると、
「牛奶口味雪花冰」(65元)とのこと。果物は乗っていないけれど、こちらもおいしそう。お好みで3種類のトッピングが選べます。
さわやか青年のRexさんは、お店の向かいに住んでいて、しょっちゅう来るんだとか。そして、いつも「牛奶口味雪花冰」を頼んでいるそう。
こういうローカルな人々との何気ない交流ができるような雰囲気を持っているのも、「冰讚」が愛される理由のひとつなのかなと思ったりしたナビでした。
ちなみに、違うお客さんが食べているのを見て、次はそれを試してみよう!というリピーターさんも多いんだとか。
ナビが話をうかがった森本さんも芒果雪花冰にプリンをトッピングしていました。マンゴーとあずきを両方食べてみたい!という欲張りさんは、芒果雪花冰にあずきトッピングを試してみては?これらのかき氷にトッピングをする場合は、一種類につき10元かかります。
ジュースもあなどれません。
他の場所で食事を済ませた後でお腹がいっぱいで、かき氷はちょっと入らないという方には、ジュースもおすすめです。
おすすめは、マンゴー、キウイ、スイカ。(各55元)
マンゴー
マンゴージュースはとても濃厚で、ジュースというよりまさにそのままマンゴーを食べている感じです。なんと、一杯分に小さいマンゴー1つ分以上の量のマンゴーが使われているというから驚き。
マンゴー好きにはたまらない一品であること間違いなしです。
それもそのはず。「冰讚」では、他のお店でよく見られるような濃縮還元のマンゴーシロップは使わず、全て自家製で、生のマンゴーからジュースを取っているんだとか。なるほど、納得のおいしさです。
ジュースには、お好みで牛乳をまぜてもらうことも可能です。
マンゴーに対する並々ならぬこだわり。
あたたかい雰囲気がただよう陳さん
「冰讚」は、期間限定で、年によっても変わりますが、毎年だいたい4月から10月までしか営業をしていません。今年は冬があまり寒くなかったせいか早めの営業開始で、4月15日からオープンしたそうですが、例年は4月下旬になることも多いそうです。そして、10月中旬ころには閉店してしまいます。
期間限定である理由を陳彩琴さんに聞いてみたところ、マンゴーにはとてもこだわりがあり、おいしいマンゴーしか出したくないからなんだとか。
店内にはこんなにおいしそうなマンゴーが並べてあります。
「冰讚」で使われるのは、台湾産のマンゴーのみ。
市場では3月ころから台湾産マンゴーが出回り、他にはフィリピン産マンゴーなんかもあったりしますが、これらはやはり甘さが不足しているため、おいしいマンゴーが出回る時期にならないとお店を開けられないのだそう。
そしてその時いちばんおいしいマンゴーを提供したいという思いから、時期によって、その産地も異なります。
現在お店で出しているマンゴーは、屏東産の愛文マンゴーですが、6月からは台南産に切り替わる予定とのことでした。40年以上にも渡って果物を販売している経験をもって選びぬかれたマンゴーということで、その品質も確かです。
また、その提供の仕方にもこだわりあり。「冰讚」では、あらかじめマンゴーを切って準備しておくということはせず、注文のたびにその場でナイフで皮をむき、カットしていきます。
マンゴーについて熱く語っています。
もうひとつのこだわり。それは、「冰讚」のマンゴーかき氷には、マンゴーアイスが乗っていません。陳さんいわく、マンゴーアイスが溶けてしまうと、アイスがかき氷のところまで浸透し、マンゴーそのものの味を感じられなくなり、おいしくなくなってしまうからということです。
なるほど。シンプル・イズ・ベストということなんでしょうね。
ちなみに、マンゴーを切るのって、中心に大きな種があって難しいですよね?どうやってきれいに切っているのかと聞いたところ、種を残して切って、種の周りに残る実はかき氷には使わないんだとか。その部分は、ジュースとして使うそうです。
こだわり抜かれた絶品マンゴーかき氷に、リーズナブルな価格、そして店内のほのぼのとした雰囲気と、「安い、おいしい、雰囲気良し」が三拍子そろった「冰讚」。ナビ友が台湾に遊びに来た時はぜひ案内してあげたいなとおもいました。できれば、これ以上人気が出て、行列のお店にならないことを祈るばかりです…。
カウンターに並べてあるさまざまなフルーツ
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氷が運ばれてきています。
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以上、台北ナビでした。