台湾の食べ物の流行は、「逢甲夜市」から始まると言われています。最高に熱くて何を食べても美味い、進化し続けている夜市に潜入!
こんにちは、台北ナビです。
大学前の商店街として始まったこの夜市、学生や若者が多いのは当然ですが、今では家族連れや国内旅行の団体さん、外国人ツアーなど様々な人々であふれかえり、夏の週末の夜などは、人ごみにはいったら通勤電車並み。
このエリアは逢甲商圏といい、今台湾一大きな夜市です。食べ物屋台以外の店も多く、気付くと3時間くらいウロウロしていることも。1ヶ月来ないと、雰囲気ががらっと変わってしまうといわれるくらい、毎晩通っても、新しい掘り出し物に出会える夜市です。
逢甲路と福星路交差点のマクドナルド
この日、ナビたちは、福星北三街にあるKUN Hotelに宿泊を予定していました。ホテルから夜市までは、徒歩圏内。が、もし夜市周辺に宿泊してなくて、タクシーで市内から或いは高鉄「台中」駅からタクシーで行くなら、福星路と逢甲路交差点のマクドナルドを目指していきましょう。帰りのタクシーもマックの斜め前が乗り場となっています。
写真を取りながら、食べ歩きした時間は大体2時間半でした
福星路
ホテルスタッフから美味しいものを聞き出し、この日は、まず福星路を歩きました。人混みが激しくなっていたところが、「明倫蛋餅」とその隣の「日船章魚小丸子」。
「明倫蛋餅」40元
蛋餅と聞くと台湾の朝食ですが、まあ、食べてみてください。1978年創業。油、塩分ひかえめ、いい葱といい卵を使用と謳っています。番号札をもらって待ちます。回転は早いので、少し待ったら…来ました!クレープよりもフワフワの皮に美味しい葱と玉子…が入っています。なめらかな皮に驚き~。一つじゃ足りない…ペロッと平らげました。
「日船章魚小丸子」40元
「逢甲夜市」で立身出世の代表格「日船章魚小丸子」は、台湾全土、大陸、マレーシア、シンガポールにも店がある「たこ焼きチェーン」。ここはなんと創始店で総本店。開店時にはすでに行列ができているんです。が、たこ焼きなので、日本のもの?と期待するのはやめましょう。日本モドキでもなく、これは正真正銘、台湾を代表する台湾のたこ焼きです!台湾マヨネーズと台湾ワサビ、そして惜しげもなくかけられた鰹節(海苔とどっちがいい?と聞かれます)。ソースと中身、全部が絡み合って食べると美味い!これは、日本とは全く別物の絶品たこ焼きなんです!
ちなみに夜市で「大阪焼」は、「お好み焼き」のこと。でも、こちらも別物と思った方がいいでしょう。また、巨大たこ焼き「雙響炮炸彈焼」という野球ボールみたいなお好み焼きもあり。日本の屋台食も台湾でいろんな形に進化しているんですね。
文華路から右折
さて、勢いづいたナビたちは、文華路の「逢甲國際観光夜市」と書かれた大変な人込みの中へ身を投じました。文華路の最初の通りを右に曲がったところは美食の宝庫で、入口付近から、行列と人だかりのできるお店がいっぱい。今や台湾中に支店がある「繼光香香雞」に、その反対側には先の日船グループの炙焼牛排「赤鬼ステーキ」の本店。ここから起業していったんですね。台中発祥の食のストーリーは、こういうところから始まるのが面白いです。
まずは、この通りで、4品を食べ歩きとテイクアウト!「逢甲夜市」は、食べ歩きにピッタリな美食がいっぱい!
帝鈞炭烤胡椒餅 40元
焼きたての「胡椒餅」は、外がサクサク、中はジューシーでピリッとした牛肉餡。ここもいつも焼きたてを求めて、長い行列ができます。窯から次々出てくる胡椒餅は、瞬く間に売れていきます。外がさくっとして中からは肉汁が溢れ、胡椒のきいた肉餡は、食べ応えあり。
黄金右腿 80元 グリル
観光ガイドさんのおすすめを聞いたらここでした。グリルチキンの上にチーズがとろ~り。グリルするので注文してから若干待ちます。その間に隣の左腿も注文し、左隣の「帝鈞炭烤胡椒餅」の列に並ぶ、という裏ワザも使えます。80元と夜市では高価格の類に入りますが、その価値ありの味わいでした!
黄金左腿 80元 フライ
先ほどの右腿に感激し、左腿も注文!右がグリルなのに対し、左腿はフライになっています。外側は香ばしくサクサク、カリカリの食感で、中はジューシー!キャベツや野菜のサラダがのっていて、栄養バランスもいいですね。ソースも美味い!右も左も本当におすすめです。
官芝霖大腸包小腸 50元
ここも「逢甲」の有名店の一つ。「大腸包小腸」の「大腸」はもち米の腸詰で、「小腸」は台湾ソーセージで、いうなれば、台湾版ライスホットドッグ。中には、酸菜やピーナッツ粉、キュウリのなどいろいろトッピングをすることができます。ボリュームたっぷりの1本なので、これを食べると、胃袋のスペースがかなりきつくなります。
腹持ちよし
と、「官芝霖大腸包小腸」の方向にすごい行列を発見!その名は「按摩雞排」!!
買いたかったけど、この行列と胃袋のスペースを考慮して、今回は断念。
人混みが激しく
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すごい列
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便當街にも支店があるけど、ここが本店
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若者たち~
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さて、文華路を逢甲大学の方へ歩いていくと…
牛B糖葫蘆 60元いろんなフルーツが串刺しになって、砂糖で固められています。この上にチョコか練乳、蜂蜜、梅粉のどれかをかけることができ、ナビたちは練乳を選択!これ、正解でした。甘過ぎないフルーツの串刺しなので、練乳の甘味といい具合にまじわって、すっごく美味しかったです!
小A起司洋芋 60元
こちらもホテルの人にすすめられた夜市の小吃。
特にどの屋台というわけでなく、ホクホクのポテトにチーズがかかったのがすっごくおいしいの!と聞いたので、行列の出来ていたその手の屋台に並びました。ハム、ベーコン、ツナなどいろんな味があり、ナビたちはおすすめのスモークチキン味に決め。もうお腹がいっぱいになっていたのでホテルに持ち帰って食べたのですが、少し冷めてても味付けがしっかりしていて、美味かったです♪
文華路の有名屋台
「心煙」という看板。ドライアイスを使った飲み物?で、飲むのにコツがいるようです。
「黑輪」とは、「おでん」。台湾語で「オレン」と発音するので、この漢字が使われます。夜市の老舗店で座って食べられますよ。いつも満席、買うのも行列。
「豊収王国免剥殻蝦活蝦現烤」
怠け者の蝦という別名もある「懶人蝦」も名物です。文華路にある店が創始店で、人だかりを分け入り、6串50元、13串100元のどれなのかを伝えます。台湾ではよくありますが、ある屋台が有名になったら、似たような屋台がどんどん出現してきます。なので、こちらも「創始店」という看板がありました!
「雞蛋糕」
日本だとホットケーキやカステラのような生地で、球状に焼いたベビーカステラとでも。人気なようで行列ができています。隣の滷味も美味しそうで行列。
大学正門へ
福星路から文華路へ入ると、曲線のようなカーブのあるところを左へ。
左手に「逢甲歓楽星」といういきなり大阪はなんばに入りこんだような商店街が出現。この周辺は、洋服、雑貨、生活用品なども多いですね。
人ごみの先に、またもや人が…と、どこまでも人がいそうな感じですが、流れに乗って歩いていくと…右側に「逢甲大学」の正門が見えました!
「碧根陽光商場」の正面玄関。この中にも、大小様々なお店がいっぱいです。小物・雑貨や洋服・クツなど、学生価格なので、安い!
逢甲路20巷(別名:便當街(弁当街))
「碧根商場」前を過ぎ、「逢甲路20巷」に入ります。昔は学生相手の弁当屋が多かったので19巷から20巷の通りを「便當街」と呼んだそうです。
20巷の通りには、逢甲夜市の有名店「官芝霖大腸包小腸」本店や「按摩雞排」支店、「帝鈞炭烤胡椒餅」のお店もあります。今や人気店は、夜市内に3軒ほどのポイントを押さえているんですね。これだけ広い「逢甲夜市」なので、全部歩ききれないし(実際、週末はすごい人込みで前に進まない)、お店側の機転に感謝です。
「炒麺麺包」を直訳すると「ヤキソバパン」、味はフランス風、タイ風、アメリカ風など6種類。ここも行列。皆食べ歩きで自由。スイカジュース19元も安い。
木瓜牛奶 65元飲み物類を買ってなかったと思い、パパイヤミルクを購入。まったりとパパイヤの旨味が感じられました。
毎日がお祭りの台湾夜市の醍醐味
「逢甲夜市」は、大きく分けると、福星路、文華路、逢甲路の3か所になります。先ほども書きましたが、「逢甲」は、今や台湾一の規模と台湾の「今」の屋台美食を代表する夜市だと言えます。不眠不休の毎日がお祭りのよう。夜市を取り囲む周辺にも遅くまでやっている食堂やレストラン、カフェ、居酒屋などたっくさんあり、このエリアは一大不夜城が築かれているようです。
美味しいものがありすぎるので、お腹を空かせて行って、いろんなものを少しずつ食べてみましょう~!
以上、台北ナビでした。